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プチSM千夜一夜ものがたり弟69夜「恭子さん」第一部 山田達也編

恭子さん
 ナースをやってるボクの妻恭子さんは、5歳も年上だが美形でスタイル抜群、おまけに失職してブラブラ過ごしているボクなのに、優しく接してくれる女神のような女性だ。そんな恭子さんの唯一の欠点は、人並み外れてエッチが好きな事。なのにまだ子供が出来ないのは、ボクの方に大きな責任が。あの手この手でエッチに励むボク達だけど、ある日恭子さんがSMプレイをやってみようと誘って来て・・・実はブラックな話なので、要注意。(約22万字)


プチSM千夜一夜ものがたり 第4期 目次

「だ~れだ?」
「え、恭子さん!?」
「バレちゃった。つまんないの」
「どうしたの? こんな時間に」

 自分の家の中だから恭子さんに決まってるのだけれど、ボクは驚いた。ペロッと舌を出し少し膨れて見せる恭子さんはとても魅力的で、5つも年上とは思えない愛らしさに自分の妻であるにも関わらずボクはドキッとしてしまう。いつもそう。もうじき結婚して2年が経とうと言うのに、未だに見た事のない意外な顔を見せてくれる恭子さんは、世界一大切なボクの奥さんである。

 恭子さんはボク山田達也の姉さん女房でナースをしている。勤め先の病院で純白のナース服を着こなした恭子さんは、眼鏡を掛けた知的な容姿で見るからに有能そうな女性だが、こうして普段着でジーパンなんかをはいてるとショートカットがとても良く似合い、まるで宝塚の男役スターみたいに格好良いのだ。そんな彼女がボクだけにはこんなお茶目で、時には甘えん坊のような姿を見せてくれるのだからたまらない。

 170センチちょっとあるボクより背が高く、一緒に歩いてると誇らしく思えるほどの美人だ。スタイルだってモデルにしたいくらい抜群で、道ゆく人誰もが振り返って見るくらいなのだから。正直な所とりたてて特徴のないボクなんかに不釣り合いな女性であるは明らかで、ハッキリ言って自慢の妻だ。

「言ってなかったっけ? 今日は早番だって」
「聞いてないよ」
「あー、イケない子ね」

 恭子さんがそんな口調で諭すように言うと、ボクは記憶の彼方にかすむ、悪い事をして母親に叱られた少年のような気分になってしまう。幼い頃母親を病気で失ったボクが、年上の女性に強い魅力を覚えるのは必然だろう。母親代わりなんて言ったら恭子さんに悪いけど、現実にも夫婦と言うより子供と母親のような関係になってしまっているのは、我ながら情けない。だけどそんな駄目なボクの全てを恭子さんは優しく受け止めてくれている。こんな素晴らしい女性と巡り会えた事を、ボクは神様に感謝しなければいけない。

「ねえねえ、何見てたの? キョンタンに見せてご覧」
「んなもん、わかってるだろ。今見た通りエロビだよ」
「はい、怒ったりしないから……ふむふむ」

 そっちか、とボクは思った。今ボクは恭子さんに見られてはマズイ事を二つもやっていたのだ。くそ熱い夏場の真っ昼間、クーラーのない部屋で扇風機を回しながら、ボクは缶ビールを飲みつつパソコン画面でえっちなビデオを鑑賞していたのである。パンツ一丁なのは許してくれるだろうけど、いい大人が仕事もせずにやっていて良い事ではないだろう。だけど「キョンタン」とボクと二人切りの時だけに自分をそう呼ぶ恭子さんは、息子のエロ本を見つけた物わかりの良い母親みたいに、慌てて電源を落としたパソコンを再起動させて、ボクが見ていたエロビを興味津々と言った様子で見てしまう。だけど本物の母親と違い、恭子さんはボクの妻で女盛りまっただ中の美女である、と言うのが大いに困った点である。

「へえ、タックンってやっぱコスプレが好きなんだあ。今度キョンタンがセーラー服着たげよっか? まだ学生時代の持ってるんだ」

 ぶっ! もしまだ缶ビールを飲んでいたら吹き出していたかも知れない。恭子さんのセーラー服姿を想像してしまったボクは、それどころかマジで鼻血が出そうになっていた。

「バ、バカな事言わないでくれよ」
「バカじゃないよお。仕事着じゃ駄目だったからさあ、今度はセーラー服で試してみようよ」
「ご、ごめんなさい。恭子さん」
「どうしてえ? どうしてタックンが謝るの?」
「いや、その……」
「いいんだよ。私怒ったりしてないでしょ。だから、ね、お願いタックン。謝ったりしないでよ」
「ああ……ごめんなさい」

 ボクは何て情けないやつなんだろう。漫才みたいなやり取りをしながら、ボクは冗談ではすまされない状況に頭を抱えるしかなかった。だけどそんなウツ状態に陥ろうとするボクを、恭子さんは強引に引き戻してしまう。このシチュエーションなら、もう覚悟するよりない。恭子さんは眼鏡の奥の目を爛々と輝かせ、大きな体を半裸のボクにしなだれ掛からせて来た。

「ねえねえ、もう出しちゃったの?」
「いや、まだだよ。もうすぐだったけど」
「良かった! キョンタンが抜いたげるね」

 これだ。恭子さんは何も言う事のない素晴らしい妻なんだけど、唯一の欠点はとてつもなくエッチな事である。決して男好きなわけじゃない。いや、少なくともボクはそう信じたい。「男好き」なんて言ってしまうと、男なら誰でも良い尻軽女になってしまう。自惚れかも知れないけど、彼女はボクにだけそのエッチな素顔を見せてくれるのだ。誓っても良いが、恭子さんはボクに初めて抱かれた時処女だったのだから。ベッドのシーツに大きな赤い滲みが出来てしまい、恭子さんはこれまで一度も見た事がないくらいにひどく恥ずかしがった。口には出さなかったけど、30手前まで男性経験のなかった事が恥ずかしかったんだと思う。その時ボクは24で恭子さんは29歳。ボクはこんなセクシーで年上の彼女がバージンだった事にビックリしたけど、同時にとても嬉しかった事を覚えている。

「恭子さん! 汚いよ」
「いーの、いーの。どうせオシッコした後ちゃんと拭いてないんでしょ。キョンタンが、キレイキレイしてあげる」

 ボクは一応嫌がりモッコリを手でガードして見せたけど、恭子さんがムギュッとパンツの上から掴んで来るのを拒絶するわけにはいかない。何でも許してくれる優しい恭子さんだけど、エッチを断るとひどく悲しがりご機嫌ナナメになってしまうのだ。それにボクだって結構性欲は盛んな方で、高校時代などヒマさえあればせんずってたくらいだ。今でも日に三回くらいは発射しても全然平気だし、こんなキレイな最愛の妻に迫られて断るバカもいないだろう。だけど恭子さんは夜勤明けなだけあって、やはりいつになく積極的だった。

「き、恭子さん」
「なあにい?」

ーーいきなり、ですか

 恭子さんはまだ昼下がりだと言うのに、さっさと服を脱ぎ捨て始めていた。

「大丈夫だよ。さっき玄関に鍵掛けて来たから」
「いや、そう言う意味ではなくて」

 駄目だ。やはりストレスが溜まってしまうためだろうか、夜勤明けの恭子さんは盛りが付いたメスネコのようなもので、仮にも夫であるボクは彼女の性欲解消に付き合ってやらねばならないのだ。さっき危うくフィニッシュしてしまう所だったけど、出さなくて良かった、と本気で思った。もっともブレーキが効かなくなっている恭子さんはそれでも襲い掛かって来るだろうし、ボクも彼女の素晴らしいエッチテクでもう一発抜かれてしまうのだろうけど。

「んふふふ~ん。今日の下着はスケスケだよ~」

 ぐあっ! 高校時代なら鼻血を出していたかも知れない。ついにスケスケのヒモ下着だけになり、悪戯っぽくセクシーポーズを取って見せる恭子さんの破壊力満点の眺めにボクは圧倒される。流しっ放しのPC画面では、セーラー服を着た巨乳のAVギャルがワンワンポーズでバックから犯されながらもう一人の男のペニスをおしゃぶりしている場面だったが、恭子さんがブラを外すとAV女優も顔負けのビッグバストがボヨヨ~ンと姿を現した。恭子さんは背が高いし着ヤセするので、ボクも彼女の素晴らしい巨乳ぶりを見て驚くと同時に感激したものだ。個人経営とは言え診療科がいくつもある大きな病院で、若くして副看護師長にまで上り詰めた仕事熱心で真面目なナースである彼女が、白衣の下にこんなセクシー下着に包まれた淫らで豊満なカラダを隠していようとは、ボク以外の誰も知らないだろう。恭子さんは純白スケスケと言う過激なエロパンツまでアッサリ脱いでしまうと、半裸のボクを押し倒しボクサーパンツを強奪する。

「今日も元気だね、ボクちゃんは!」

 そして一旦発射寸前まで至っていたため当然勃起状態が治まらないボクのムスコを、指でピンと弾いて嬉しそうにそう言った恭子さんは、何とソレを脱ぎたてホカホカのヒモパンツで包み込んで来たのである。

「ほう~ら、タックンの大好きなおパンツこきだよ~。キョンタン夜勤明けだから、もうグチョグチョなの。えへへ、ピクピクしてるよお、タックンったらヘンタイなんだから、もう」

 いや、どう考えても恭子さんの方がヘンタイだろう。そうツッコミを入れたくなったボクはしかし、彼女の速攻にタジタジとなって早くもダウン寸前となり、タオルを入れた。それにしても納豆のような糸まで引いている恭子さんの汚パンツは反則である。そのヌチョッとした冷たい感触も、かわいい年上妻がボクを恋しがって濡らしたラブジュースなのだと思うと、包茎ペニスが激しくビクビクおののいて反応し、軽くしごかれただけでたちまち猛烈な射精欲求が尻の方からムラムラと込み上げて来たのである。

「恭子さん! ヤバいよ、もう出ちゃう」
「待って! キョンタンがもっともっと、いいコトしたげるからね~」

 恭子さんはそう言うと、一旦射精を回避するためチンポを放すと、グルリと百八十度カラダを回転してボクの顔をムチムチの太股で挟み付けて来た。そしてもうビチョ濡れのアソコを押し付けながら、改めてボクのムスコに手を伸ばした。

「キョンタンも気持ち良くして! オマンコ舐めてね、タックン」
「むうっ!」

 すっかり恭子さんのペースに乗せられたボクは「はい」とかしこまって返事したつもりだったけど、ブルーチーズのような据えた臭いをプンプンさせている彼女の女性器に口を塞がれて言葉にならなかった。すると恭子さんが包茎の皮をペロンとめくって来たので、ボクも両手を使って彼女のアソコを開き、舌でクリちゃんを突いたりスリットの中に潜り込ませたりしてあげる。

「くっちゃ~い! でもコウフンしちゃうよ。アン、タックン、ソコお~! ムギュしたげるね、ムギュッ!」

 恭子さんはボクが包茎の皮の中に溜めた恥垢の悪臭で興奮してしまうヘンタイだ。大して上手くはない(と思う)ボクのクンニにもビンビンに感じてくれてアンアン喘ぎ始めると、その素晴らしい胸の谷間にボクのムスコを挟み付ける必殺技を繰り出して来た。そうしてから、わずかに届く亀頭をチロチロと舌で舐めて来る。

ーーうう、幸せだあ!

 こんな巨乳でエッチ上手な彼女しか出来ないようなパイずりフェラを堪能して、ボクは思わずアソコを舐めるのも忘れ、快感を味わう。

「ダメッ! ちゃんと舐めて。一緒にイコウね、タックン」

 恭子さんがそうボクを叱ってパイずりをやめ、今度はオクチでずっぽりと汚いボクのペニスをくわえ込んで来た。もうカウントダウン状態に陥ったボクも、必死で彼女の臭いオマンコに舌を使って、夫婦共同作業でエクスタシーへの同時到達を目指す。

ーーうわ! 出ちゃうよ、恭子さん

 間もなく訪れた爆発は本当にドドッと音がしたかと錯覚を起こしそうなほど大量で、その心地良さで一瞬ボクは恭子さんの
アソコの強烈な臭いも忘れ、ウットリと心地良い余韻に浸った。彼女はこんな美女なのに、欲情が募るとすぐにパンツを濡らしてしまうように新陳代謝が活発なためだろう。あまりの臭さで目が痛くなるくらいの、凄まじい刺激臭をアソコから漂わせているのである。だが、恭子さんがボクの包茎の皮の中に溜まった恥垢の臭いに興奮してしまうように、この頃すっかり慣れたボクは腐ったチーズみたいなこの悪臭に却って猛烈な興奮を覚えるようになって来た。きっとボクも彼女の夫にふさわしい立派なヘンタイになりつつあるんだろう。

 そして彼女が素晴らしいのは、ボクがひそかにコンプレックスを覚えていた仮性包茎を馬鹿にするどころか、「かわいい」と
言って喜び、どうしても溜まりがちになる皮の中の汚れを愛でてくれる優しさである。すっかり腰が軽くなったと感じるくらい大量に出してしまったザーメンも、恭子さんはジュルジュルと音を立ててすすり上げ、亀頭と竿部の間の縫い目にまで舌を這わせて丁寧に舐め取って、ゴックンと飲み下してしまうのだ。ボクはいつもこの「お掃除フェラ」で下半身が蕩けるような快楽を味わって、ヘンタイな彼女が奥さんで良かった、と心底思い恭子さんに感謝する。おかげでボクのペニスは全く萎える事なく、むしろ前より固く屹立して、すぐにでも二回戦が可能な臨戦状態を保てるのだ。

「あー、おいしかった。んふふ、まだまだビンビンねっ!」

 恭子さんは死ぬほどマズイに決まってる、ボクの精液をおいしいと言う。とりわけその日出した一発目は濃厚で味わいが違うらしく、だからさっきエロビ鑑賞でボクが無駄に射精しなかった事を喜んだのだ。今ボクは職探し中で、彼女には申し訳ない
が家でゴロゴロしているだけの日もあるのだが、仕事をしていた頃帰宅して恭子さんが家にいる時はいきなり玄関先でしゃぶって抜かれたものである。浮気して外で出して来たら、すぐわかるのよ、と言う事らしく、中学校の新米教師だったボクは、
かわいい女子と親しくしちゃ駄目、と恭子さんによく注意された。セーラー服もののエロビを鑑賞していたように、ボクは実際
ややロリ好みの趣味もあるから、5つも年上の恭子さんは心配だったのだろう。その中学校の制服はセーラー服だったし、オッと思うような美少女もいないではなかったが、中学生女子に手を出すなんてあり得ないし、恭子さんにメロメロのボクが浮気だなんて笑ってしまうのだけれど。

「山田さーん! いらっしゃるんでしょう、山田さーん!」

 こうして真っ昼間から本番に突入してしまいそうなボク達だったけど、その時玄関のチャイムが鳴り、直後にドンドンとドアを
叩き不躾な怒鳴り声が聞こえて来た。全く何と言うタイミングの悪さだ。まあ平日の昼下がりからエッチしようなどとは、ボク
達もどうかしてると思うけど。こんな失礼な声の主もわかっている。隣に住んでいる羽黒と言う男だ。我が家では以前お互いが二台乗っていた車も、ボクが失職してから一台売ってしまい、残った軽自動車は恭子さんが通勤に使っている。さっき彼女が帰って来たばかりだから羽黒もあんな事を言ってるわけで、居留守を使うのもかなりバツが悪い。全裸で睦み合っていたボク達は大いに慌てて、服を着始めた。

「タックン、ごめん、アタシすぐは無理。出て来てくれない? 羽黒さん、しつこいから」
「わかった」

 それはボクも良くわかっている。だから男のボクが速攻で服を身に付け、羽黒の応対に出るよりなかった。慌てて玄関の鍵を開けると、回覧板を持って立っていたのはやはり羽黒だった。この男、髪が真っ白でかなりの年齢のようだがよくわからない。牛乳瓶の底のような度の強い眼鏡を掛けた小男で、実は恭子さんには内緒だが見覚えのある顔だったので、ここに新居を構えて挨拶に回った時、ボクはアッと驚いた。学生時代に良く通った大学の近くにある古本屋の店主だったのである。なぜ恭子さんにそれを話せないかと言えば、ボクは専ら店の奥にあった中古のエロ本やエロ漫画、エロビデオなどの購入で通い詰めていたからであり、いくらエッチな彼女でも言い辛いだろう。その店の奥には、ボクには無縁だったが、いかがわしい大人のオモチャ類だの、SMグッズだの、女性の使用済み下着だのと言ったエッチな商品が豊富に置いてあって、ちょっとしたアダルトショップの体を成しており、人付き合いがとても苦手で彼女のいた事がなかったボクは、大いに興味をそそられムラムラしてしまったものだ。本当かどうか知らないが、文教地区にあるその店は近くの中学高校の女子生徒が着用している衣類を売りに来るブルセラショップなのだと言う噂もあった。実際に女子高生の制服や運動着や下着と言った商品が着用者の顔写真付きで売られているコーナーがあったような気がするが、内気なボクはとても足を踏み入れる事が出来なかった事を覚えている。ただのエロ本より、それは猥褻でイケない物品だと思えたからだった。

「はい」
「お、今日学校は休みですかの」
「え? ああ、代休でして」

ーーくそ、本当は知ってるんだろう、ボクが仕事を辞めた事。トボけやがって

 人見知りする交際下手のボクは、勤務時間が不規則で教員などよりずっと激務であるのに申し訳ないが、近所付き合いを恭子さんに任せている。この辺りは割と古くからある団地で、ボク達は以前住んでいた人が転住して空き家になった家を格安で購入し新居としたのである。都会と違って昔から住んでる人が多いせいか近所付き合いも活発で、恭子さんがナースでボクが中学校の教員だと言う情報も、瞬く間に知れ渡ったようだった。そして驚いた事に、この羽黒と言う男町内会長をやっているのである。今はたいてい家にいるようだから、あのいかがわしい古書店の経営はやめてしまったのだろうか。店舗からはかなり離れた場所だから、案外みんな羽黒の仕事について何も知らず、日中からヒマそうなこの男に町内会長を押し付けているのではないだろうか。そもそもあの店自体、まだやってるのかどうかもわからない。誰か他人に店を任せているか、廃業してしまったか。いつ潰れてもおかしくなさそうな古書店だったのは確かである。 

「奥さんはいらっしゃいませんかの?」
「あ、今買い物に出掛けてまして」
「それは困りましたな」

 なぜボクでは駄目なんだろう。明らかに恭子さんが車で帰って来たのを確認してやって来たと思われる羽黒と応対しながら、ボクは不思議に思った。回覧板を回すだけなら誰でも良いではないか。まさかスッポンポンでエッチな事をしていたから出られないとは言えず、適当にごまかしたボクは、どうしてもこの男に対し嫌悪感を持ってしまう事を禁じ得ない。通い詰めていた自分を棚に上げるのも何だが、いかがわしいアダルトグッズに囲まれて店奥のレジに座っていたイメージのせいでもある。実際羽黒のやっていた古書店は男性客ばかりで、女子学生は明らかに嫌って他の店を利用していたと思う。が、それよりこの度の強い黒縁眼鏡を掛けた小男から滲み出ている独特の、何と言ったらよいだろうか、人間性の卑しさみたいなものが嫌なのだ。コイツより頭一つ以上背が高く美形の恭子さんを、好色な目で見ているんだろうな、と思っただけでたまらない。

「実は今度の日曜に、大事な町内会の会議がありますねん。出欠を聞こう思たんやが、旦那さんじゃようおわかりにならへんやろ?」
「そうですね」
「そいじゃ奥さんが戻られたら、お伝え願いませんやろうか? 今度の日曜の午後4時から、場所は集会所でおます。出席出来るかどうか、すぐに連絡して頂いたら助かりますな。あ、そうそう、議題は親睦旅行について、ですわ」

 羽黒は関西出身らしくそのなまりと馴れ馴れしい口調もボクは苦手である。それは偏見であり、自分も羽黒の店に通っていたくせに勝手過ぎるのはよくわかっているのだが、生理的に嫌悪感を覚えてしまうのはどうしようもない。そして羽黒は関西人らしく、用件は終わってもベラベラと話し掛けて来た。これも人付き合いが苦手なボクには苦痛なのだが。

「ところで旦那さんは、健康のために車をやめて歩いて通勤しとられるそうですな」
「え、ええ。運動不足の解消にと思いまして」  
「そら、えらいわあ。わてもね、最近下腹が出っ張って来たんで運動せなあかん、思うてんねんけど、車の便利さに慣れてもうたら、あきまへんなあ」

 どうやら恭子さんが適当に取り繕って、ボクが失職してしまった事を隠してくれてるらしい。まあ真相を知っていて話を合わせているのなら、羽黒は相当な腹黒と言う事になるのだが、ボクはそんな可能性を考えたくもなかった。羽黒は恐らく身長160センチにも満たず見るからに貧相な体付きであるが、なるほどステテコ一丁に腹巻きを巻いた下腹部だけがポッコリと膨らんでいる。滅多に口を利く事もないのだけど、コイツはボクの事を覚えているだろうか? 大学を卒業し就職して一年過ぎてから結婚したのだから、まだ3年も経っていない。男ばかりの理系学部でまるで女っ気のなかった学生時代、内気なボクは周囲に誰もいない事を確認してから、安い中古のエロ本をコイツが座っているレジに持って行き購入する常連だったのだ。羽黒の方はそんな素振りも全く見せないが、少なくともボクの方はこうして良く覚えているのである。牛乳瓶の底みたいな度の強い黒縁眼鏡に完全な白髪、そして枯木のような貧相な体付きの小男、と言う特徴的な外見は見紛いようもない。まあ、ボクみたいな内気な貧乏学生はたくさんいただろうから、忘れてしまっている事を祈りたいのだが。

「そんじゃま、奥さんによろしゅう頼んまっせ。出来りゃ今日中に出欠を知りたいんで」
「わかりました。戻ったらすぐ伝えときます」

 羽黒は大事な会議と言ったが、回覧板を持って出て行った。在宅の家は直接出欠を聞いているのだろう。うまく時間をごまかして、恭子さんに連絡を取って貰った方が良いだろう。そう思って家の中に戻り、リビングに入るととんでもない光景が目に飛び込んで来た。

「恭子さん!」
「タックン、ごめんね~。でも用事は全部聞いてたから。アンッッ!!」
「……」
 
 ボクはあまりの事に言葉を失って入口で固まってしまい、恐らく目がテンになってただろう。あれだけの時間しゃべっていたと言うのに、恭子さんは全裸のまま、そしてアンアンと悩ましく悶えながら、せわしなくオナニーに耽ってたのだ。いや、それだけならスーパーえっちな恭子さんなら想定内だが、床にへたり込んで大きくマタを広げた彼女は、隣の台所から取って来たらしい野菜をアソコに出し入れして、気持ち良さそうに悶えていたのである。

「ゴーヤって気持ちいい~っ! ね、ねえ、タックン、手伝ってえ!」
「どうやって」
「キョンタンのクリちゃん、舐めて! 凄いのが、来ちゃいそうなのおっ!

 見ると、側にはキュウリ、ニンジン、ナスビ、ダイコンなんかが転がってたけど、恐らく恭子さんが引っ掛けたとおぼしき液体で濡れており使用済みのようだった。

ーーダイコンはないでしょ、恭子さん。ボクの出る幕がないよ

 あんな太いのと比べられてはたまらないが、さっきまでは声を押し殺していたらしい恭子さんは、もうはばかりなく大声でよがり始め、高速でゴーヤをズポズポ出し入れさせていた。どうやら凸凹の具合が良いのだろうか。すっかりエキサイトしてしまった恭子さんは、やめるどころかボクにクリ舐めの加勢を頼む。かわいい妻の頼みだから仕方ない、と言うのはウソで、ボクも野菜に感じまくる恭子さんが新鮮でムラムラと興奮が込み上げて来るのを感じていた。咄嗟にある行為を思い付いたボクは転がっていた愛液で濡れ光るニンジンを手にすると、ゴーヤがピストン運動している股間に顔を伏せ尖った先端をアナルの方に突っ込んだ。

「タックン! 凄いっ! オシリい~っっ!!」
「もう、恭子さんはヘンタイなんだから」

 アナルだって開発されている恭子さんはすんなりニンジンを受け入れると、二穴を埋められた快感を絶叫する。でも欲張りな彼女はイボイボのゴーヤを動かす手は止めないので、ボクもニンジンを少し動かしながらもう包皮からハミ出ているピンクの肉豆をチロチロと舌を尖らせて舐めてあげた。

 間もなく強烈な大声で、イクウ~ッッ!! と絶頂を告げた恭子さんは、その瞬間ブワッとおしっこのようなラブジュースをまき散らしてしまい、ボクの顔や手までベトベトになってしまった。全く困ったエロ奥さんである。でも、仕事もせず昼間からビールを飲んでエロビ鑑賞していたボクに、夜勤明けの恭子さんを非難する資格はもちろんない。だが、ボクのせいで決して裕福ではない我が家にとって、食べ物を粗末にするのは一寸問題だ。 

「野菜がビチョビチョになっちゃったね。もったいないなあ」
「大丈夫、ちゃんと洗って料理に使うから。今夜はタックンの好きな、ゴーヤ入りクリームシチューだよ。キョンタンのおまんこ汁付いちゃったけど、いいよね?」
「ニンジンはやめとこうよ」
「洗って煮込めば大丈夫、同じだよ」

 ううむ。大丈夫とは思えないのだが、よほど気持ち良かったのか、ウットリと野菜達を見つめてそんな事を言う恭子さんには
もう脱帽するしかない。

「野菜って気持ちいいの?」
「うん。特にゴーヤはやばいわ。あのゴツゴツ、もうクセになりそうよ」

 ゴーヤなんかがクセになられてはマジでやばい。ボクはいつの間にか股間がすっかり回復して痛いほど勃起しているのを感じながら、間違いなく求められる今夜が勝負だな、と気を引き締めようと思った。

「ところで、ダイコンなんか入ったの?」
「心配しないで。途中まで入れて見たけど、マズイと思って引き返したから」

ーー入れたんかい! どう考えたって無理だろ、ダイコンは

「タックンが羽黒さんと玄関で話してたでしょ。キョンタン、ハダカなのに今あの人が家の中に上がって来たら、って思ったら、すっごく興奮して来ちゃってえ。お買い物の話してたから、今日買って来たお野菜を調べたりして、そしたらだんだん変な気分になって来て」

 夜勤明けの恭子さんは、欲求不満のカタマリなのである。だが、その責任の一端はボクにあるのだから、こんなヘンタイな奥さんを責めたり出来やしない。そう、ボクさえしっかりしていれば…… 

「タックン、残ったビール飲まないの?」
「……」
「あー、ごめんねえ。もう気が抜けちゃってるよね? キョンタンが車で新しいの買って来たげよっか?」
「いや、いいよ。飲む」
「遠慮しなくたっていいのに。おいしくないでしょ」

 恭子さんは何て優しいんだろう。真っ昼間から仕事もせず酒を飲み、AVを見ながらせんずりに励んでいたボクだと言うのに。本当はもう気の抜けたビールなど捨ててしまいたかったんだけど、ボクはせめてもの罪滅ぼしのつもりでまだ半分くらい残ってた缶ビールに口を付けた。するとそんなボクの気持ちを見透かしたかのように恭子さんが言う。

「気にしなくていいんだよ。タックンは働き過ぎたんだから」

 恭子さんは皮肉で言ってるのではないのだけれど、はるかにハードなナースの仕事に励んでいる彼女にそんな慰めを掛けられると、毎日ブラブラしているボクは罪悪感で胸が潰れそうになる。ただの苦い水と化した気の抜けたビールの不味さこそこんなボクに相応しいのではなかろうか。

「今はのんびりする時期なんだよ。だから……頑張ってキョンタンと赤ちゃん作ろうね」
「……もちろん!」

 ハッキリ言われてしまったボクは挫けそうになったけど、せめてもの空元気で力強くそう答えた。結婚して2年、こんなエッチ大好きなスケベ奥さんをヨメに貰ったにも関わらず、ボク達の間にはまだ子供が出来ない。大学を卒業して一年目、ボクは目指していた教職に就くための採用試験に通らなかったので、学生時代からやっていた塾講師のアルバイトを続けながら夏にある採用試験にチャレンジして見事合格。その吉報を待っていた恭子さんと無事ゴールインして入籍したのだった。恭子さんは三十までに結婚したかったようでなるべく早く式を挙げたがったのだけど、しっかりした仕事に就いていない男と結婚する事はお母さんが許してくれなかったのである。恭子さんは三十路目前だったため、そんな中途半端な時期の結婚となったのだった。

 彼女の年齢が年齢だっただけに、学生時代に入院した病院で担当だったナースの恭子さんと知り合い仲良くなってから、ボク達は結婚を前提にした交際を続けていた。こんなどスケベで年上彼女の恭子さんである。白状すれば挙式の前にエッチをすませるどころか、かなり頻繁にボク達は子作り行為に励んでいた。ずっとそうだけど、全てにおいて積極的で引っ張ってくれるのは5歳も上の恭子さんだった。会えば必ず求められ、得意の騎乗位でガンガン腰を振ってよがり狂う恭子さんに、ボクは少し体重が落ちたのではないかと思うくらい、タップリ精を搾り取られてしまうのが常だった。そして自分から誘ったくせに、事が終わると急にしおらしくなって顔を赤らめ、クチュクチュと口でザーメンの後始末をしてくれながら「結婚式の時、お腹が大きかったら、どうしよう? 恥ずかしいよう」とのたまう可憐な年上の彼女に、ボクは改めて強い愛情を覚えたものだ。

 だが幸か不幸か彼女が受胎する事はなく、結婚してからもコウノトリからの吉報は届かない。もしや、と思い病院で不妊の検査をしても、お互いの体に何ら問題は発見されなかった。そして結婚して半年後、念願の中学校に数学教師として赴任したボクは一気に多忙となり、仕事が不規則な恭子さんとエッチする回数は激減した。それでも週に2回くらいは人が羨むようなラブラブの夫婦生活をこなしていたのに、彼女が妊娠する気配はまるでなかったのである。

「キョンタンさ、明日も夜勤で遅番なの。だから今夜はたっぷりエッチしてえ、明日は一緒に映画でも観に行かない?」

 毎日ヒマなボクに異論があろう筈もなく、OKすると、いまだ全裸の恭子さんは「ヤッター、タックンとデートだあ」と子供みたいにはしゃいで見せる。さっき野菜で楽しんでいた迫力満点の色白ボディーはうっすらと血管が浮いており、体液に覆われて妖しく光り輝く様はさながらエロスの化身の女神様みたいで、こんなヘタレなボクが彼女を独占しても良いのか疑問に思うほどだ。だけどボクは恭子さんに対する愛情が込み上げて来るのと同時に、「たっぷりエッチ」して子作りに挑む事に強いプレッシャーを感じてしまう。そんな不甲斐ない自分が情けないやら腹立たしいやらで、ふと股間を意識すれば「子作りと考えただけで、シュンと萎えてしまったようだった。するとそれに気付いたかのごとく、恭子さんがズボンの前を触って来る。

「ねえねえ、服着るの面倒だし、このままヤっちゃおうか? アレえ? ないよ」
「夜のために残しておこうよ」
「あらら、ポークビッツになっちゃったね。でもホラあ、又おっきくなって来た」

 恭子さんがズボンの中に手を入れて情けなく萎れたムスコを探り握り締めると、すぐにムクムクと回復して来た。全身からおまんこのニオイを発散しているような、フェロモンムンムンの愛する美女が全裸ですり寄って来てるのもあるが、恭子さんの手と口にはボクだけに効く魔法が掛かっており、いつでも復活の呪文が使えるのだ。でも仮に今ドッキングに成功したとしても、ザーメンの量や濃度には不安が残るから、ここは彼女に諦めて貰う方が得策だろう。発情した恭子さんは硬度が戻りつつあるチンポを握り締めてルンルン状態なので、ボクは話題を変える事にした。

「ところで羽黒さんが言ってた町内会議の事だけど。早く出欠を連絡した方がいいんじゃないかな」
「あ、そうだね。ゴメン、私その日は仕事だよ」
「じゃ欠席と言う事で」
「ダメだよ!」
「痛っ!」

 恭子さんはもうフランクフルトになって来た肉塊を軽くつねった。ヒマなくせに町内会議になど出るつもりのないボクの気持ちを察知したのである。

「タックンが出てよ」
「気が進まないんだけどな」
「……しゃべんなくてもいいんだよ。顔さえ出しとけば」

 恭子さんは優しい。人見知りで近所の人達と全く交わろうとしないボクに文句の一つもあるだろうに、言葉を選び臆病な息子を諭す母親のように説得して来た。半勃起のペニスを嫌らしく握り締め、シコシコと淫靡な刺激を加えて来るエッチなお母さんだけど。用事があるわけでもないボクが、駄々っ子みたいに断り続けるのは無理だった。

「わかった。一応顔だけ出しとく」
「羽黒さんにはちゃんと挨拶してね。いつもお世話になります、って頭を下げて」
「それはちょっと」
「あの人、とてもいい人なんだよ。タツヤだって吠えないし」
「慣れてるからだろ」
「吠えるのよ、悪い人には!」

 困った事にボクと同じ名前を付けられている「タツヤ」は、うちの飼い犬だ。本来愛玩犬のシーズーだけど、一応番犬として玄関の前に繋いでいて、知らない人が近付くとキャンキャン吠えて知らせるのである。悪人を察知出来るのなら立派なもんだけど、そんなわけはないので、恭子さんの理屈には無理がある。

「とにかく、羽黒さん町内会長だし、しょっちゅうお裾分け頂いたり、お世話になってるんだから」

ーーそんなにしょっちゅう恭子さんがいる時を見計らって来てるのか? だったら、ますます嫌だな

 恭子さんには言えないけど、アダルトショップ紛いの店をやってたスケベ親父だと言う頭があるので、ボクはどうしても羽黒の事を色眼鏡で見てしまう。彼が恭子さんがいる時を狙い、モデル級美形の妻を鑑賞しにやって来てるのではないかと、ゲスの勘ぐりをしてしまう、こんなボクの陰湿で人を疑う性格には自分でも嫌になってしまう。こんな風に人を信じられず協調性がないから、せっかく就職した教員の仕事を続ける事も出来なくなったのではないか。こんな引っ込み思案な自分の性格は変えていかなくてはならない。ボクは恭子さんの愛情溢れる優しい手コキに癒されて、とうとう完全に勃起が戻ったのを感じながら、気持ちを奮い立たせた。

「うん、わかった。ちゃんと羽黒さんに挨拶もしとく」
「よしよし、いい子ね~。でも、もう出しちゃ駄目だよ。後でキョンタンのおまんこの中に出すんだからね」
「わかってる」
「大丈夫? もっと触ってていい?」
「うん、さっき出したからね。我慢出来るよ」
「わ~い」

 強引に話題を振った甲斐があり、さっき本番を誘ったのを忘れたらしい恭子さんがボクの勃起ペニスで遊ぶのを許していると、電話が鳴った。手コキの許可を得て喜んでシコシコしてた恭子さんは、その手をボクの股間から離そうとせず器用にもう片手で受話器を取る。

「もしもし、あ、お母さん」

 電話の相手は彼女の母親だった。どうやらあげる物があるから、実家まで取りに来い、と言う話らしい。

ーーこの所、しょっちゅうだな。やっぱりボクが働いてないからか……うう、恭子さん、上手過ぎるよ。マジで又ヤバくなって来た

 恭子さんはボクが失職してる事を直接の上司である看護師長さんにしか話していないと言うのだが、やっぱり実のお母さんには相談してるんだろう。週に一度は食料品だの生活用品だのをくれるのだから。ボクはお母さんに対して心から申し訳ない気分を覚えながら、恭子さんの超絶手コキテクによってムクムクとわき起こって来る射精欲求を、下半身をよじり尻穴をキュッと締めて堪えねばならなかった。ここでザーメンの無駄遣いを我慢した所で何のプラスにもならないが。

 もともとこの縁談に恭子さんのお母さんはあまり乗り気ではなかった。うちは父子家庭で、恭子さんは母子家庭なんだけど、それぞれの親の態度は対照的。うちの実家は、恭子さんを連れて紹介に行ったらその美形ぶりに親父の方がうろたえてしまい、ボクに良く似た内向的で人見知りする父親が恥ずかしかったくらいである。女性の方が5歳上と言う条件もむしろ大いに喜んでくれ、でかしたぞ達也、年上の女房は金の草履を履いてでも探せ、と昔から言うんだからな、とちょっと怪しい「金言」まで口にする始末だった。

 だが恭子さんの母親に挨拶に行った時は、初めからいい顔をされなかった。その時ボクは教職浪人中だったから仕方ないんだけど、5歳も上の三十路に近い女性を貰ってやろうと言うのに、そんなに不機嫌な顔をしないでも良さそうなものだ、と身の程知らずにも思ってしまったくらいである。きちんとした仕事に就けるまで娘を嫁にやるわけにはいきません、とハッキリ言われてしまったのだが、恭子さんが強く説得してくれたおかげで、教員採用試験の合格をもって結婚にこぎ着ける事が出来たのである。それなのにせっかく就いた職をたった一年で離れ恭子さんのヒモ状態になってしまったボクの事をお母さんがどう思っておられるかと考えると、胸が潰れるように辛い。その上皆が熱望している子供も出来ない、となったら、別れなさいと言われたっておかしくはないだろう。

 だが、駄目夫の快感のツボを心得ている恭子さんの手コキは、電話の片手間なのにシコシコと規則正しくリズミカルで、着実にボクを押し上げて来る。仮性包茎の男性ならわかると思うが、包皮を被せたまましごくと丁度良い刺激になるし、潤滑剤も不要でいつでもどこでも手軽にシコる事が出来るのだ。電話が終わるなり、ボクはすぐさま泣き言を口にする。

「恭子さん、ごめんなさい。もう保たないよ」
「しょうがないなあ。夜までしっかり溜めといてよ、タックン。んふふ、いいニオイ……」

 ようやくボクのパンツの中から引き抜いた手のニオイを嗅いで、ニッコリと微笑む恭子さんはヘンタイだけど、この上なく愛おしい。

「タックンのおちんちんシコシコしてると思い出しちゃうな。覚えてる?」
「もちろん」
「人に隠れてするのが、ハラハラして気持ちいいんだよね」

 恭子さんと出会った時の事は、当然昨日のように良く覚えている。それもこの「手コキ」がもたらしてくれた仲なのだから。当時大学生だったボクは交通事故で脚を大怪我し、数ヶ月間細川病院に入院した。その時ボクの担当に付いてくれたナースが恭子さん。人見知りする内気なボクに彼女は優しく接してくれて、間もなく気軽に話が出来るくらいになった。モデルのような抜群のルックスに、年上で優しい、と言う理想的な女性だったから、ボクも勇気を出して話すようにしたのである。もちろん恭子さんは仕事で接してくれてただけだと思うけど、ボクが父子家庭である事を打ち明けると、母子家庭だった恭子さんも大いに共感を示してくれて、話が弾むようになった。決して幸せではない境遇だけど、それが恭子さんとお互いを親密に感じさせてくれる要因だったとすれば、人生何が幸いするかわからないものだ。

 そして骨折した脚にギプスを嵌めて吊られ、ほとんど身動きが取れない辛い入院生活で、毎日一番の楽しみだったのは恭子さんが入浴出来ないボクの体を濡れたタオルで拭いてくれた事。彼女に対する恋心が芽生えていたボクにとって、憧れの美人ナースの白く柔らかい手が優しく体中を清めてくれるのは、正に至福の時だった。もちろんパンツの中だけはタオルを手渡されて自分で拭くのだけど、彼女に体中を拭かれてドキドキと興奮冷めやらぬボクは、痛い程ギンギンに屹立してしまっている大事な部分を拭きながら、危うく達してしまいそうになった事すらある。恭子さんはボクがパンツの中を清め終わるまで、恥ずかしそうに目を反らしはするものの、すぐそこで待機していてくれたので正直ヤバイ状況だったし、今ここで彼女の手が勃起まで清めてくれたらどんなに幸せだろう、とあり得ない妄想まで抱いてしまった。

 何しろ脚を怪我してただけだから、一日に何発もせんずって出していたボクにとって、日一日とどんどん溜まっていく性欲は密かに大きな悩みの種でもあったのだ。手は自由だけど体が動かせないので、下手にせんずって後始末が出来ないとさすがにマズい。特に初めの頃は憧れの恭子さんにバレてしまうのだけは絶対に嫌だった。嫌われてしまうに違いない、と純情なボクは思っていたのである。だがやはり我慢出来るのもせいぜい一週間足らずで、ボクは何とかティッシュの用意をするだけのコツを会得すると、就寝時間後にシコシコと励むようになっていた。その時は本当に申し訳なく思ったのだけど、オカズはもちろん恭子さん。彼女の笑顔を思い浮かべるだけで猛烈な射精欲求が込み上げて来てしまい、二度三度と飽きもせず自慰行為に耽ったものである。

 妙な理屈と思われそうだが、しばらく経つとボクはこんなに良くしてくれる担当のナースで抜きまくるのは悪い、と罪悪感を覚えるようになった。そこで友人に頭を下げ、下宿に置いてあるエロ本を持って来て貰い、オカズに使うようになる。例の羽黒の古書店で安価に購入した中古のエロ雑誌が大量にあったのだ。

 そんなある日の事だった。わざとのつもりはその時はなかったけど、後から思い返せば、心の奥底でもしかしたら、と勝手な期待をし、あえて厳重に隠さず目に触れそうな場所にウッカリを装い置いていたような気もする。オカズに使っていたエロ本を恭子さんが見つけてしまったのだ。ボクはまだ当時彼女があんな淫乱な性癖の持ち主だなどとは夢にも思わず、いざ見つかってしまってから即座に後悔したのだけど、何とその男の妄想が実現してしまうのだから世の中わからない。ボクの趣味であるブルセラ系やSM系のエロ雑誌を発見した恭子さんは、うろたえるボクを尻目に興味深そうに中身を確かめると、ニッコリと笑って「手でしてあげようか? タツヤ君」と、その時すっかり仲良くなり下の名前で呼んでいたボクに申し出てくれたのである。貧乏学生だったボクが個室に入れるわけもなく、仕切られているとは言え何人も同室している大部屋で、まさかの展開だった。あまりに大胆な彼女の提案にボクはもうしどろもどろになり、誰も覗いちゃいないよな、と不安になりひどくドキドキしながら、ようやく小声を絞り出し「お願いします」と答えたのを覚えている。

 すると恭子さんは大胆にもすぐその場でシコシコと始めてしまい、ボクはもうハラハラ、ドキドキ、自分の手で処理するのが馬鹿らしく思える程強烈な快感で、女の子みたいに情けなく断末魔の呻き声を上げると、あっと言う間に弾けてしまう。毎晩励んでいたのに、一体どこにそれだけのザーメンが溜まっていたのかと思う程大量の射精が恭子さんの手を汚し、辺りに飛散した。なのに年上美形で優しいナースは怒るどころか、「すごーい」と感心してくれて、甲斐甲斐しく後始末。フキフキされてると又もやムクムクと勃起してしまったのだが、それを見た恭子さんの言葉でボクは完全にノックアウト、彼女の虜になって勇気を出し、交際を申し込む気になったのだ。

「又やってあげるから、自分でしないで溜めててね。今度はオクチがいい? タツヤ君」

 こうして辛かった入院生活はバラ色に変わり、恭子さんの手や口で抜いて貰うのが毎日の大きな楽しみとなった。多忙なナースの仕事の合間を縫って処理してくれるので、いつやって来るかわからなかったが、それが又スリリング。恭子さんはイケない人で、S心を出したのか内気なボクが恥ずかしがるのを楽しみ、わざとすぐ外に人がいるような状況でやってくれるようになり、ボクはサルみたいだった高校時代に戻ったかのようにドッピュンと勢いよく大量の精子を放出したものだ。彼女が休みの時は、ムラムラして溜まって来るのがわかる精を精一杯我慢して、彼女が来てくれるのを待った。こんな入院生活がずっと続いてくれたらいいのに、と本気で願うようになり、退院が決まってから恭子さんにお付き合いを申し込むと、彼女の方が妙に恥ずかしがりながらオッケーしてくれて、ボクは胸がズッキーンとなってしまった。

「こんなオバさんだけど、ホントにいいの? タツヤ君。ありがとう、嬉しいわ」

 恭子さんに、こんな事他の患者にもした事があるのか、と聞いてみると強く否定された。タツヤ君があんまりかわいそうだったから、などと言われたけど、どうやら彼女は内向的で女性と付き合った事すらなかった情けないボクに、激しく母性本能をかき立てられてしまったらしい。やはりボクにとっては理想的な異性だったわけだけど、本当はもう一つ恭子さんがボクにアプローチして来た理由もあったのだ。それはこの病院の副院長で、「若先生」と呼ばれていた細川先生の存在。恭子さんはこの病院の跡取り息子に見初められて、言い寄られていたのだと言う。

 ボクは後からそれを知り、まさかと驚いた。細川先生は眼鏡を掛けたクールな風貌で、ダンディな格好良い男。何より大病院の御曹司なのに、どう考えたってボクとは月とスッポンではないか。恭子さんは、私なんかとは釣り合わない、同じ片親育ちで貧乏暮らしのボクの方が私には釣り合ってるの、と信じられない事を言う。が、後から思えば、人見知りするばかりで人を見る目がまるでないボクと違い、恭子さんは細川先生の人間性を見抜いて敬遠していたのである。彼女は人の悪口を絶対に言わないから、そんな事を口にする事はなかったけれど。細川先生は、恭子さんがボクと付き合い始めてからも諦めず、プロポーズして来たらしい。彼女がボクとの結婚を急いだのは、そういう事情もあったのである。

「私、親の所に行って来るから、タツヤをお散歩に連れてってね」

 そう言い残して恭子さんが出て行くと、ボクは仕方なくタツヤを散歩させる事になった。あまり日中だと無職をアピールしているようで嫌なんだけど、恭子さんが帰って来るまでに散歩させないといけないので、すぐに家を出る。このくらいはやってあげないと、彼女のヒモ状態のボクは良心が疼いてやり切れないのだ。だけどこんな時に限って、知り合いに出会ってしまう。まず初めに会ったのは、小柄でぽっちゃりした中年女性だ。彼女が近付くと困った事にタツヤがキャンキャン吠えてしまう。

「こら! タツヤ」
「いいんですよ、慣れてますから。恭子さんはいらっしゃる?」
「すみません、さっき出掛けたばかりです」
「じゃ、これ、お渡ししといてくれるかしら。田舎の実家が、たくさん送って来てくれたの」
「いつも気を遣わせて、申し訳ありません」

 この女性、成本さんは細川病院の看護師長さんだ。恭子さんがボクの失職を唯一打ち明けていると言う、直属の上司に当たる人だ。いつもニコニコして人当たりが良く、病院で恭子さんも良くして貰ってると言うし、こうしてプライベートでもお世話になっている。何しろ、この新居を紹介してくれたのも成本さんなのだ。うちの町内に、引っ越しで空き家になった家が安く売りに出てるからと言う事で、驚く程安価に入手した一軒家でボク達の新婚生活は始まったのである。そして、彼女はさらに良い話を持って来てくれた。

「実はうちの病院で事務の仕事に空きが出来そうなの。タツヤ君、どうかしら? その気がおありなら、すぐ人事に言って面接の手配をさせますけど」

 頼んでるわけではないけれど、面倒見の良い成本さんはボクの再就職まで探して下さっているのである。多忙なナースには多いらしいが、彼女は独身で一人暮らし。新婚当初から親しく付き合わせて頂き、ボクの事を下の名前で呼ぶ。ボクもこの人だけはあまり気兼ねなく話が出来るのだが、なぜかタツヤは成本さんには吠えてしまうのだ。悪い人には吠える、と言う恭子さんの説と正反対ではないかと文句を言ったら、種明かしをしてくれた。

「タックン、気付かない? 成本さんって、すごくきつい香水してるのよ。だから」

 そのため嗅覚の鋭いタツヤは彼女が近付くだけで吠えてしまうのだとか。そんな事にも全く気付かないボクは、自分の不明を恥じるよりない。ともあれ、これは良い話である。恭子さんとも相談して、成本さんにお願いしてみるか。

「今度の町内旅行、とても楽しみにしてるわ。タツヤ君も絶対参加してね」
「は、はあ……」

 ボクは正直考えてもなかった事なので、そう言葉を濁すよりなかった。そう言えば羽黒が出欠を確かめに来た町内会の議題が旅行について、だったっけ? 人付き合いが苦手なボクにとっては、町内のみんなで旅行するなんて苦痛だけど、就職までお世話になりそうな成本さんにそう言われたら、参加しないわけにはいかないかも知れない。常々ボクの交際下手を心配している恭子さんも参加するよう言うに決まってるし、頭痛のネタが一つ増えてしまった。

 成本さんと別れて吠えなくなったタツヤを連れて歩いていると、今度は会いたくない人間に会ってしまう。タツヤが吠えたので、ロクでもない人間かと思って見ると、学校帰りと思われる中学生のボンクラが3人たむろして堂々とタバコを吸っている。ボクはヤバイ、と思い無視して通り過ぎようとしたが、向こうから声を掛けて来やがった。

「あれ、せんせーじゃん。お前クビになったんだってな」

 そう野放図に話し掛けて来たのは、リーダー格と思われる髪を金髪に染めた男で、他の二人は何やらそいつに言っていたが、いわゆる札付きの不良で特定の恐い教師以外は屁とも思っちゃいないようなやつらだ。他の生徒からも舐められてたボクだから、もちろん遠慮などある筈もない。ボクは仕方なく言葉を返した。

「そんな所でタバコなんか吸ってちゃ駄目だぞ」
「だってよ」
「馬鹿、こいつがチクるわけねえじゃん」
「じゃな、せんせー」

 無関係になったからまだこの程度なのだ。在職中は、こいつらにさんざん悩まされたもので、下手に非行を注意しようものなら、身の危険を感じたほどである。教師の癖に情けないと思うだろうか? 中学生が堂々とタバコを吸っていても、注意出来る人間がどれだけいるだろう。見るからに不良の彼らを恐れて、見て見ぬフリをする人がほとんどに違いない。

 ボクは恭子さんと知り合ってから、学校の先生になるのが昔から夢だったと語り、早く結婚したがった彼女に迷惑を掛け就職浪人してまで、中学校の数学教師になったのだ。でもそれは恭子さんが、夢に向かって頑張ってるタックンが好きよ、とおだててくれたから、と言うのが本音であり、「夢」と言うほど強い希望ではなかった。人付き合いが苦手なボクなので、まだ子供を相手の仕事の方がましだろう、と思って教師を志望していただけなのだ。そして進学塾のアルバイトではそこそこ通用したと思ったので、一抹の不安を抱えながら就職したのだが、現実はやはり甘いものではなかった。

 ボクが採用になったのは家から一番近い中学校だけど、塾と違いさまざまな生徒が通う学校は大変だった。新米と言うだけでも不利だし、気が弱いボクは生徒から完全に舐められてしまい、授業もまともに進められなかった。特に不良生徒が幅を利かせているクラスでは、そいつらが妨害するのである。そのうちに大人しい普通の生徒達も私語をしたりし始めて収集がつかなくなり、学級崩壊と言っても過言でない状態になってしまった。

 でも生徒だけならまだ我慢が出来た。そんなボクでもなついてくれる生徒だって多かったし、たぶん他の先生も多かれ少なかれ苦労してやっていたのである。ボクにとって、もっと辛かったのは職場の人間関係だった。ボクは特に女性が苦手な事もあり、女性教員が過半数を占める中学校で、いつの間にか孤立した立場に陥っていた。困った事があっても誰にも相談出来ないし、ストレスが溜まる一方だった。

 そんな嫌な思い出を噛み締めながらトボトボ歩いていると、今度は女の子の声が掛かった。

「あ、せんせー」

 その無邪気な声の主はすぐにわかり、ボクは一瞬心が和む。セーラー服を着こなし、三つ編みのお下げ髪と言う格好をした、その女の子は三倉ありささん。同じ町内に暮らしていても滅多に出会う事などなく、何とこの春学校を辞めてから初めてだ。ニッコリ笑って手を振るその姿はもちろんそんなに変わっている筈もないが、心なしかオトナになりますますかわいらしく見えてしまった。

ーーもう中三になるのか。今年は受験生だな

 辛かった教員時代、学校で唯一ボクの心のオアシスだったと言っても良いありささんとの再会に、ボクは胸がキュンとならざるを得ない。彼女は幼さの残るあどけない外見そのままで純真な女の子。数学が大の苦手で、赤点の常連だった彼女を放課後残して勉強を教えてあげてたら、いつの間にかすっかりなついてしまい、しょっちゅうボクを訪ねて教員室にやって来るようになったのだ。他に未練はなかったが、ありささんに会えなくなった事だけは心残りだったので、ホンのわずかでも彼女の姿を見る事が出来て、ボクは億劫だった犬の散歩に出て良かった、と現金にも感じていた。

 もちろんそれだけの関係だ。在職中もこうして校外で出会った事はほとんどなかったと思う。ありささんはとても無邪気で、変に色気付いて来る中学生女子達の中で、驚く程子供っぽい女の子だった。でもそんな彼女だからこそ、ダメ教員のボクにでもなついてくれたのだろう。そして困った事に彼女の無防備さが、ボクを悩ませる事になったのだ。それは暑い夏場の事だ。ボクの教官室で、ありささんと一対一で数学を教えていたら、薄手の夏服セーラーの胸元が汗ばんで透けており、下に着けていたピンクの花柄ブラジャーがバッチリ見えてしまったのである。

 オーバーだと思われるかも知れないが、その瞬間ボクは頭をハンマーで殴られたような強烈な衝撃を受けた。ブラジャーを着けている事すら想像の付かないような子供っぽい女の子だったから、女学生らしい花柄ブラとそれまで意識した事のなかったありささんの膨らみ掛けた乳房は頭がクラクラする程蠱惑的で、ボクはいけない事だと自分を叱りながら何度も何度もチラ見して、股間を痛い程張り切らせてしまった。中学ではスパッツ類を穿く事は禁止されており、真面目なありささんはこの長いスカートの下に同じような花柄パンツをはいているのかと想像してしまい、めくり上げて確かめてやりたい危険な衝動まで覚えた事をはっきり記憶している。

 恭子さんと言う理想的な女性を妻としながら、教職に就く人間として許されない心の迷いだったかも知れない。でもそれは昔から少なからずロリコンの性癖もある男の性(さが)として仕方のない事だと思うし、もちろんありささんに教え子として以上の関係など毛ほども望んだわけではないのだ。だがこの透けブラ事件以来、ボクはどうしてもこのかわいい女子中学生を性の対象として見てしまうようになり、彼女のセーラー服の中を妄想しながらシコシコと励んでしまった事も少なからずある。

 ここでボクは告白しなければいけない。ありささんにけしからぬ欲望を覚えてしまった時期と重なるように、今のボクにとって最大の悩みが発生してしまった事を。もちろん偶然だと信じたいのだが、学校でのストレスと子供が出来ないプレッシャーが重なったボクは、愛する恭子さんの大切な部分の中に射精する事が出来にくくなって来たのである。高校時代には及ばないが、ボクの性欲自体はまだまだ大いに盛んで、一日に5発くらいなら余裕で出す事が出来ると思う。実際自分の手はもちろん、恭子さんの手や口で処理してもらえば、恥ずかしくなるくらい大量に出てしまったりするのに、だ。まず恭子さんと体を合わせようとすると、なぜかそれまでいきり勃っていたペニスがシュンと萎えてしまうようになり、合体自体出来ない事もある。そして何とか挿入を果たしても、今度はどうしても射精出来ないのだ。本当に情けないし、恭子さんには絶対言えないけれど、そのうちボクは今セックスしている相手は、セーラー服を着ているのだと妄想して何とか射精を果たすようになった。もちろん恭子さんのコスプレを想像したいのだけれど、それがどうしてもありささんの顔に変わってしまうのも、どうしようもなかった。そして、そんな背徳的な「奥の手」すら通用しなくなって、今に至るのだ。

「ほら、ありさ! 行くよ」

 ありささんと出会えた喜びも束の間、ヒステリックな女の声が聞こえて、ボクは一気に嫌な気持ちになってしまう。一緒に歩いていた母親が、ボクにまるで汚らわしい物でも見るような視線を送ると、わざわざ避けて遠ざかるようにありささんを誘導して行ってしまったのだ。こんなあからさまな態度を取られては、さすがのボクも怒りを覚えた。ふと見ると、タツヤもこの母娘に近付くとしきりに吠え始めている。母親が悪い人間であるのは確かで、タツヤのセンサーも正しく働いていると思う。

 この母親は純真でかわいいありささんと血が繋がっているとは思えない程口うるさい人間で、母子家庭のせいでもあろうか、何かに付けて学校に文句を付けねじ込んで来る、いわゆる「モンスタークレイマー」として学校では忌み嫌われていた。その娘になつかれてしまったのも困ったものだと苦笑したものだが、冗談ではすまされない事態がボクに降りかかる。母親はありささんの数学の成績が悪いのは、2年になって授業を受け持つようになった新米教師であるボクのせいだと言って、学校に担当教師の交替を要求して来たのだ。

 確かにボクの授業は決してうまく行ってなかった。一部の不良生徒に引っかき回されて、まともに進められない事もしょっちゅうだった。でも自分を弁護すれば、荒れた中学でそんな授業はいくらでもあったと思うし、ありささんは根っから数学が苦手なだけだ。何よりボクになつき好いてくれていた筈なのに、選りに選って彼女の母親からそんな突き上げを喰らうなんて考えられなかった。だがあり得ない事に母親の要求は通ってしまい、ボクはありささんの授業担当を外されて、その時間は交替したベテラン女教師の授業を研修として見ておくように、と言うひどく屈辱的な扱いを受けた。ボクはどうしても、これは管理職にも嫌われていたために、職場いじめを受けたのだと思ってしまう。交替した教師の授業だって全然成立してなかったし、ボクだけがダメ教師の烙印を押されて、当の生徒達の目に晒し者にされたのだ。

ーーなあタツヤ。お前はいいな、嫌なやつに吠えたっていいんだからな

 せっかくありささんに会えたいい気分を台無しにされ、辛かった中学校での事を思い出してトボトボと帰路につきながら、ボクは詰まらぬ気苦労のなさそうな犬に嫉妬を覚えてしまう。成本さんの持って来てくれた細川病院への就職話もちょっと億劫に感じられてしまい、ボクは自分を叱った。

ーー働かないでどうするんだよ。これ以上ブラブラしてたら、恭子さんの夫である資格がないぞ。どんな仕事だって人付き合いは必要なんだから、しっかりするんだ! 達也……

 ボクは大学で情報系の工学部を出たので、IT関係の知識や操作能力はある。病院の事務となればコンピュータで仕事をするのだろうが、成本さんもその辺りを見込んでくれたのだろう。もうすっかり懲りてしまった学校の教員などより、ボクに向いている仕事なのかも知れないではないか。こうしてボクはいろんな因縁のある人間と出会ってしまったタツヤの散歩を終えて帰宅したのである。

 さてその夜。実家に寄っただけにしては妙に帰りが遅くなった恭子さんは、なぜかハイで上機嫌だった。お母さんに会うと必ず子供の事を口うるさく催促されるようで、あまり面白くなさそうな事が多いのだが。

ーーきっと又、エッチな道具でも買って来たのかな

 夜勤明けで妙に機嫌が良い、となればすぐにピンと来てしまった。困った事に夜の生活に人一倍積極的な恭子さんは、エッチの探求にとてもご熱心なのである。もっともそれは、精神的インポテンツで彼女にうまく中出ししてやれないボクの不甲斐なさが大きな理由でもあるのだが。

 ボクがリビングでテレビのニュース番組を見ながら缶ビールを飲んでいる間、至極上機嫌な恭子さんはフンフン鼻歌まで聞かせながら夕食の支度をしていた。もしかして、あのオナニーで使った野菜を煮込んでボクに食べさせるのが楽しいのだろうか、などと下らない勘ぐりをしていると、台所からボクを呼ぶ声がする。

「タックン、ちょっと来てえ!」

 仕事もせず家事も手伝わないグータラ亭主のボクが、重い腰を上げて台所に向かうと、そこには又しても目がテンになる光景が展開されていた。

「エヘヘ、キョンタンの裸エプロンだよ~。襲ってくれてもいいよ、タックン」

ーーやり過ぎだよ、恭子さん

 この前病院のままのナース服にノー下着と言うとんでもない格好でえっちにトライした時も、ひどく興奮してしまったのだけど、これはさらにヤバかった。全裸でも素晴らしいプロポーションの恭子さんだけど、エプロンを着けてお尻やおっぱいがバーンと露出しているのは犯罪的なエロさで、ボクはこんなコスプレを考えた男は天才だと思った。完全なサプライズでまだそんなつもりはなかったけれど、ここでためらうようでは男じゃない。ボクは恭子さんに誘われるままにズボンを下ろして下半身を露出させると、後ろからエロスの化身みたいな裸エプロンの彼女をギュッと抱き締めた。プリプリの大きなお尻に、すっかり硬直したボクのペニスが当たると、恭子さんはビクッと慄えて反応した。

「タックン固くなってる、嬉しいな。でも、ちょっとだけ待ってね。危ないから」

 恭子さんはもちろん拒否するわけもなく、嬉しそうに応じてボクの胸をキュンとさせると、煮込んでいたシチューの火を止める。ボクはこの年になってあり得ないけど鼻血を出すのではないかと思った程興奮し、恭子さんの素晴らしく弾力のある巨乳を両手で握り締め、魅力的なボディーの感触に奮い立った筈なんだけど。そのままバックから押し入ろうとした途端に、やはりボクのペニスは急速に勢いを失ってしまう。ああ、何と言う……

「ご、ごめんなさい、恭子さん」
「ううん、いいんだよ、タックン。気にしないで。ご飯食べて、お風呂入ってから、後でゆっくりエッチしよ」

 いつもながら恭子さんはとても優しい。男の人の方がデリケートなんだから、とエレクトしないボクをかばってくれ、決して責めたりしないのだ。それどころか、そんな事を気にしちゃダメよ、と優しく叱ってくれさえする。でもボクは、こんな情けない自分を責めないではいられない。こんなダメ夫だから、欲求不満になった恭子さんが野菜でオナったりするのではないか。

「ごめんね、タックン。やっぱり30過ぎたオバサンじゃ駄目なのかな」

 相変わらず裸エプロンと言う悩殺必死のエロ姿で食事の支度を続けながら、そんな言葉を寂しく呟く恭子さんに、ボクはもう自分が情けなさ過ぎて彼女に掛けてあげる言葉も見つからなかった。

 そのまま半裸の悩まし過ぎる格好の恭子さんと、ボクは複雑な思いを噛み締めながら食事を取る。勤務の不規則なナースの仕事なので、こうして仲良く一緒に夕食が出来るのも毎日ではなく、実は何と3日ぶりだ。交わる直前に萎えてしまったボクに内心落胆している筈の恭子さんは、そんなそぶりを全く見せない。

「はい、タックン、アーンして、アーン。おいしい? キョンタンの野菜たっぷり特製シチュー」
「う、うん、おいしいよ、とても」
「ホント? 嬉しいな、いっぱい食べてね」

 まるで新婚ホヤホヤの夫婦みたいなアプローチで、懸命にラブラブムードを盛り上げようとする年上美女の想いが痛い程伝わって、ボクは皮肉にもズボンの中をギンギンに昂ぶらせていた。これこそ正に役立たずである。さっきは心の準備が出来ていなかったから、と言い訳したいが、この後の再戦では是が非でもこの肉棒で恭子さんの中に押し入らなければいけない。そしてもういつ以来か思い出せないくらい長らく果たせていない膣内射精を成功させて、彼女を孕ませてあげるのだ、と固く心に誓うボクだった。

 食事が終わり互いに風呂も入ってから、濡れた髪を乾かしながら恭子さんがドキリとする事を言った。

「ねえ、タックン。SMプレイやってみない?」
「エ、エスエムですか」
「興味ないの? そんな事ないよね」
「そりゃ、まあ……」

 もちろん興味は大ありだったし、恭子さんもお見通しの筈だ。何しろ彼女との馴れ初めで見付けられたエロ雑誌の中にそんな趣味の物があったのだから。だけど、これまで最愛の恭子さんとSMプレイを行うなんて考えた事もなかった。ボクの中にSMとは女性を蔑み屈服させるアブノーマルな行為だと言う先入観があったので、世界で一番大切な恭子さんにそんな酷い事なんか出来っこないと思ったし、第一彼女との性行為は常に相手が主導権を握っていたのだ。だが、恭子さんの方からSMなどと言う言葉を持ち出されて、ボクはそれだけで異様に昂ぶるものを覚えていた。

「キョンタン、SMプレイのお道具、いろいろ買って来たの。使ってくれる? タックン」
「あ、ああ、いいよ」
「良かった! じゃ、車の中から取って来るね」
「恭子さん!」
「なあに?」
「ちゃんと服着てから外に出てよ」
「当たり前じゃない。でも、露出プレイってのも興奮しちゃうかも。今度やってみる?」

 もちろんその時恭子さんはハダカで野外に出たりしなかったけど、ボクはいよいよ積極的になって来た年上妻に付き合ってアブノーマルな世界に足を踏み出す予感に、それまでにない危険な興奮が全身に込み上げて来るのを感じていた。そうだ、これなら男の力を蘇らせ、恭子さんに中出ししてやれるのではないだろうか。そしてその目論見は正しかったのである。 

「恭子さん」
「なあに」
「叩いたり、ロウソク垂らしたり、そんな酷い事は出来ないよ」
「痛いのは私だってヤだよ。安心して、そんなんじゃないから」

 恭子さんはそう言い残すと、ノー下着でゆったりしたホームウエアを羽織り外へ出て行く。それでもおっぱいがユサユサ揺れて、人前に出るにはセクシー過ぎる格好だった。全く困ったエロ奥さんで、ボクの方がやきもきしてしまう。そして家に戻って来た恭子さんはやけに大きな袋をいくつか抱えており、こんなに沢山SMグッズを買い込んで来たのか、と思いきや、とんでもない物まで実家から取って来たのだった。

「ねえタックン、さっき言ったでしょ。着てもいいかな、昔のセーラー服」

ーーゲーッ! マジで持って来ちゃったんですか、恭子さん

 ボクは驚いたけど、さっき想像して興奮したくらいだから異論はない。恭子さんが嬉し恥ずかしと言った風情で、昔着ていたと言う濃紺のセーラー服を出し始めると、余計な注文までしてしまった。

「もし良かったら、白い木綿の下着を着てくれませんか。出来るだけ女子高生がはいてそうなヤツ」
「えへへ、タックンもノッテ来たんだね、嬉しいな。そうだ! ご主人様と呼ばせてね。今日はキョンタン、ご主人様の奴隷だよ。ここにある物いっぱい使って、イジめて下さい、ご主人様」
「は、はあ……わかりました。出来たら、花柄のがいいんですけど」
「もう! もっときつくご命令して下さい、ご主人様」

 ううむ。何だか笑っちゃいそうだけど、ここはSM「ごっこ」を楽しめば良いのだと割り切って、出来るだけ乱暴な言葉使いで命令してあげる事にしよう。大切な最愛の奥さんだから、結構気は引けるのだけど。

「き、恭子っ!」
「はいっ! ご主人様」
「白地に花柄のブラとパンツを着けなさい。スケスケやTバックなんかはいちゃいけないぞ。校則違反でお仕置きだ!」
「わかりました……ああ、何だか凄く恥ずかしいです、ご主人様あ」

ーーぐああ! こ、これは……

 マジでヤバイと思ってしまった。いつもはセクシーな下着の恭子さんが、昔に戻って女子高生風の花柄下着を着用し、デザイン的にはダサダサの古風なセーラー服を着てしまうと、ビックリするくらい似合ってるのである。そりゃ自分の物だから当然かも知れないけど、セーラー服は成人する前の女学生が着るものだと言う先入観を完全に覆された。モデルのような長身だが巨乳巨尻の三十路美女と、セーラー服と言うのは異様に扇情的な組み合わせで、下着はロリ系だと思うと、その倒錯した眺めにボクは全身に鳥肌が立つくらい興奮して来た。

 ボクが花柄下着をリクエストしたのは、恭子さんには申し訳ないけど、あのありささんのブラチラ事件を思い出したからだ。精神的な要因で妻に中出し出来にくくなったボクが、セーラー服のありささんを犯ってるのだと妄想して射精を果たしてしまった事も本当だ。恭子さんはまるでボクの願望を見抜いたかのように、こんなコスプレを提案してくれたのである。これなら絶対うまくいくとボクは確信し、さらに不謹慎なリクエストを繰り出した。

「恭子。ボクの事をご主人様じゃなくて、先生と呼びなさい」
「えっ!? わかりました、せんせえ~」
「そこに正座しなさい」
「はい、せんせえ」

 女子高生に戻った恭子さんが、甘えた口調で「せんせえ」とボクを呼ぶと、凄まじくムラムラして来た。すぐに襲い掛かりたい気分になったボクは、仮にも本物の教師だったのだから、我ながら困ったものだと思う。だがせっかく恭子さんが用意してくれたSMグッズも試さなければいけないと思い、大柄な彼女をチョコンと正座させると袋の中を探った。すると女子高生にしてははしたな過ぎる恭子さんが、小声で「おねだり」してくれた。

「まず首輪を嵌めて下さい、せんせえ」
「何! そんなリクエストをするとは、イケない子だね、恭子は」
「ごめんなさい! ああ、イケない恭子をお仕置きしてね、せんせえ~」

 正座した恭子さんに犬用みたいな茶色い革製の首輪を嵌め、リードを着けて引っ張ると、彼女のパッチリした大きな瞳が興奮してウルウルしながらボクを見つめる。そしてもうこのアブない女子高生コスプレの魅力にやられてドギマギするばかりのボクを、恭子さんの方がエッチな「おねだり」でリードしてくれた。

「せんせえ。イケない恭子に、オナニーしながらご奉仕させて下さい」
「よおし。オナニーして、先生のをしゃぶりなさい。出してあげるから、一緒にイクんだよ、恭子」
「はいっ! せんせえ……あ、あ、キモチイイよ、せんせえ~」

 正座したスカートの中と胸元に手を入れてよがり始めた恭子さんがア~ンと開けた口の中に、ボクは痛いほど勃起したペニスを挿入して行った。

「うおっ!」

 勝手知ったる年上妻のオクチの感触だけど、このアブないコスプレで異様に興奮した今日は一段と甘美に感じられた。まだ恭子さんは何らテクを使っちゃいないが、敏感な亀頭が彼女の柔らかい口腔の中を突き上げるだけで本当にトロけそうな心地良い戦慄が走り、ボクは思わず呻いた。もちろん仮性包茎の皮は自分でめくっており、とても臭いだろうと思うのだが、恭子さんはそれが却って興奮していいの、と言ってくれる。事実ボクのペニスをくわえ込む時ウットリと目を閉じた恭子さんの表情はとても嬉しそうな幸福感に満ちており、すぐにクチュクチュと口を動かすと同時にオナニーに耽るイケない手の動きもせわしなさを増して、心地良いのか美貌が悩ましく歪んだ。

 恭子さんのオクチもオテテもボク専用で、いつも本当に幸せそうにボクの肉棒をしごきしゃぶり上げる彼女の愛情が伝わって来る至福のプレイだが、首輪を嵌められ正座したセーラー服姿で、と言うのは正直言ってヤバ過ぎる。おまけに制服の下に手を忍ばせた恭子さんも、本当に気持ち良さそうに目を細めてこの倒錯したプレイを楽しんでいるのだから。

ーーよしよし、いい子だね、恭子。そんなに先生のチンチンが欲しかったのかい? 君がイクのに会わせて、先生もタップリ出してあげるからね

 本当は年上だが、目の前のセーラー服を着た三十路美女を教え子だと妄想すると劣情が否応なく昂ぶり、ボクは激情のまま恭子さんの美しくセットされたセミロングヘアの後頭部に両手を回して抱え込むと、いわゆる「イラマチオ」の体勢で彼女の顔を乱暴に動かし快感を貪った。いつもは積極的な恭子さんに任せて、その素晴らしい唇や舌の感触を楽しんでいるのだけれど、彼女の方から提案して来たSMプレイらしく扱ってあげたのだ。すると不謹慎だが、恭子さんの姿がまだ男を知らないであろうありささんにオーバーラップしてしまい、ボクはたちまちありったけの精をドッと吐き出してしまった。

ーーうう、ごめんなさい、恭子さん。ちょっと出し過ぎてしまったかも知れません

 射精を果たした男の習性で急速に冷静になって行くボクは、いつになく大量の放出に驚きそんな事を考えてしまう。そもそも彼女に対し挿入して中出ししてやれないくせに、ここで出してしまう事自体間違っていると思われるかも知れないが、それは違う。ボクのインポは完全に精神的なもので、肉体的には「ご奉仕」段階で発射してしまっても何ら問題はないのだ。恭子さんもそれがわかっているからこんなプレイを誘って来て、熱心におしゃぶりしてくれたのであり、事実口の端から出し過ぎてしまった精液をこぼしながら、残りをキレイに舐め取ろうとクチュクチュ「お掃除」に励む愛しい妻のおかげで、あんなに大量に出した直後にも関わらず、ボクのムスコはむしろさらに勢いを増した屹立を取り戻していたのである。

「せんせえ! キョンタン、ううん、恭子はイッテしまいました。ああ、恥ずかしいわ……」

 何と言う演技力だろう。ボクのペニスから口を外した恭子さんは、本心から恥ずかしそうにナヨナヨと正座の身を捩って見せる。いや、高校時代のセーラー服コスプレが彼女にも作用して、本当に羞恥心が蘇ってしまったのかも知れなかった。どちらにしても、そんな年上妻らしからぬ可憐な恥じらいにますますいきり立ったボクは、込み上げる興奮に押し流されてこの倒錯したコスプレに没頭した。

「恭子っ! イケない子だね、君は。調べてあげるから、自分で下着を脱いで先生に渡しなさい」
「わかりました、せんせえ」

 そんなセクハラ注文に恥じらいを見せながら大人しく従ってしまうのは、現実の女子高生ではあり得なかったが、ボクはどうしてもありささんに嫌らしい悪戯を働いているような気分に陥って、危険な興奮を味わってしまう。

「はい、せんせえ」
「パンツもだぞ、恭子。もしパンツが汚れていたら、お仕置きだからね」
「ああ……せんせえ、恥ずかしいよお」

 まずブラウスをはだけて外したブラジャーを受け取ったボクは、思わずその匂いをかいでしまったが、おかしなくらいドキドキしながら、パンツを見せるよう命令した。普段ならあり得ない新鮮な興奮でボクはますます夢中になったが、恭子さんも楽しんでくれてるだろう。立ち上がって恥ずかしがりながら後ろを向くと、子供っぽい白パンツを長い脚から抜き取って、恐ろしく真っ赤になった顔でその布地をボクに差し出した。もう完全にヘンタイ丸出しのセクハラ教師と化したボクは、夢中になってそのパンツの匂いをクンクンかぐと、恭子さんを叱りつける。

「やっぱり、おもらししたみたいになってるじゃないか、恭子。ううむ、嫌らしい女の子のニオイがするぞ。でも、少しおしっこ臭いニオイもするな」
「ヤだ、せんせえ」
「こんなエッチな子には、きついお仕置きが必要だな」
「うんっ! せんせえ、お仕置きして、お仕置きい」

 コラコラ、花も恥じらう女子高生がエッチなお仕置きを喜ぶなよ、とツッコミを入れたくなったが、恭子さんは続いて小声でボクを誘惑してくれる。

「ねえ、せんせえ。お仕置きの道具、いっぱいあるから使ってみて」

そこで恭子さんが示す「お仕置き」道具を確かめてみると、なるほど首輪だの手錠だのと言ったSMプレイ用のえっちグッズが揃ってるようで、ワクワクして来た。実際に使った事はなかったけれど、恭子さんとの馴れ初めで見つかったエロ本にもそっち系の雑誌があったくらいで大いに興味はあったのだから。それにこれまでにも恭子さんが買って来たローターや電マなんかも使えるだろう。ボクはまず革製の拘束具を持ち出し、見よう見まねでセーラー服を着たままの恭子さんの手足に嵌めていく。ボクの趣味ではハダカより着衣の方がずっと興奮するのだ。恭子さんも初心な女子高生に戻ったような迫真の演技でボクの股間を熱くしてくれる。

「あん、せんせえ、こんなっ! は、恥ずかしいですう……」

それは左右の手と足を繋ぎ大きく脚を開いた格好で動けなくするもので、恭子さんはもちろん抗うどころか協力してそのエッチな体勢に縛られてくれたのだけど、完成すると、オーッと思った。恭子さんも芝居じみた恥じらいのセリフを口にしてくれたのだけど、スカートが良い具合にめくれてノーパンのアソコが少しだけのぞけ、全裸よりずっと卑猥で扇情的だと思った。

ーー白パンツもはいてて貰った方が良かったかな

 今さらそこまで手を掛けてはいられなかったが、それなら嫌がる女子生徒からパンツを強奪すると言うプレイも楽しめたか知れない。恭子さんは本当は嫌がるどころかノリノリだし、年を経て成熟したフェロモンムンムンの大人の女性だけど。ともあれ教え子にイケないえっちな「お仕置き」を施しているのだと言う妄想が膨らみ、ボクはどんどん興奮が募って来るのを感じていた。

「あ、あの、せんせえ。首輪と目隠ししてイジめて。恭子、きっとおかしくなっちゃいますう」
「何てイヤらしい子なんだ、君は!」

 プレイだとわかっているが、はしたな過ぎる「おねだり」をリクエストする恭子さんに、ボクの言葉は半ば本音だった。どうも、いちいち指図されてるようで情けなかったけれど、年上で色気満点の奥さんを欲求不満にさせているのはボクだから仕方ない。それは普段の夫婦生活の反映でもあるし、ボクにとっては彼女にコントロールされる方が楽だ。そういう習性が身に着いているから問題ないのである。彼女の要求通り、鎖のリードが付いた首輪を嵌め目隠ししてあげると、ますますたまらなくそそられるマゾ女性らしい外見になった。あまり意味はないと思ったが、首輪をグッと引っ張りリードを近くの柱に繋ぐ。

「あん、せんせえっ! たまんないいっっ!! こんな事されたら、恭子、もう、もおっっ!!」

 まんざら演技ばかりとも言えない真に迫った様子で興奮を口にする恭子さん。ちょっと辛い体勢の苦しさが、これまでSっぽいと思っていた彼女のMっ気をくすぐるのだろうか? 自分から望んだSMプレイとは言え、まだ何の手出しもしていないのに、こんなに乱れてくれるなんて。体中に戦慄が走るくらい感激したボクは、全力で恭子さんをイジめてあげようと、新たなえっちグッズを手にして迫った。

「さて、何でお仕置きしてあげようかな……よし、これを使ってみようか」
「はあ~っっ!!」
「感じちゃダメだぞ。そしたら、先生が君のバージンを奪っちゃうからね」

 ボクが持って来たのは、いわゆる「電マ」と呼ばれるハンディマッサージ器だ。もちろん彼女の大好きな快楽グッズであるが、それをウィーンと慄わせながら耳の後ろにチョンと触れさせると、いきなりガクンとのけぞる強烈な反応を示し、イヤイヤと首を振って見せる恭子さん。とんでもない茶番劇だけど、ボクも芝居口調でセリフを吐き、ゆっくりと振動を動かし始めた。
 
さてAVではおなじみで、どんな女優でも例外なくメロメロに感じてしまう「電マ」だけど、ボクはこいつを悪戯な恭子さんに試されてしまった事がある。ペニスの裏筋付近にチョンと軽く触れられただけで痺れるような激しい振動によってあっと言う間に射精が訪れ、ドピュッと放出してしまい、ボクはこれは反則だ、と大いに納得したものだ。さすがの恭子さんも、すぐにイッチャウから、とオナニーでは遠慮してるそうだけど、目隠しして感度の増大した彼女に使うには振動を加減してやらねばならないだろう。そこでごく軽いバイブで開始したのに、やはり凄い反応だ。セーラー服の上から上半身を弄っていると恭子さんは釣り上げられた魚のようにビクビクと体を慄わせ、アア、アアッ! と大声でよがってしまう。

「お仕置きされてそんなに歓んじゃダメじゃないか」
「だ、だってえ!」
「恭子は意外と大きいんだね」
「せ、せんせえ、ダメッ! い、いきそおっ!」

 意外も何も、自慢の巨乳は恭子さんのトレードマーク。ノーブラでセーラー服が張り裂けそうなくらいパツンパツンになってたけど、そこに振動を這わせると明らかに本気でヤバそうな、うろたえた悲鳴が洩れる。ボクは電マのお仕置きに感じまくる年上妻が愛おしくてたまらなくなり、彼女をイカせてあげる事にした。片乳にはブラウス越しに振動を触れさせながら、もう片側ははだけた服から掴み出し、ゆっくり揉みながら先端で熟れたグミのように強烈な勃起を見せる乳頭を唇でチュウチュウと吸う。すると恭子さんはたちまち、イクウッ! と声を張り上げ、上体を痙攣させながら気をやった。

「お乳にお仕置きされてイッチャウなんて、イケない子だね、恭子は」
「ああ、せんせえ、ごめんなさい。電マはきつ過ぎます、もう勘弁して下さいいっ!」

 演技だか本音だかわからないが、あまりに早業で極めてしまう敏感な体を恥じらう年上妻に、ボクのS心はかえって膨らんでしまう。一旦外した振動を下に向かって這わせながら、正座の体を慄えおののかせる恭子さんに言った。

「これはお仕置きだから、勘弁出来ないよ」
「ああ……」
「こんなにスカートを短くして、先生を誘惑してるんだろう」
「ち、ちが、ウヒイイ~!」

 脇腹を振動になぞられると、オーバーなまでのエロ声で反応してしまう恭子さん。そこは彼女の感じやすい急所の一つなのだ。両側を丁寧に刺激して歓ばせながら、いよいよ電マは大事な部分に狙いを定めた。

「スカートの中にもお仕置きが必要だね」
「ダメです、絶対にダメえ~っっ!! 恭子、狂っちゃいますう!」
「膝を緩めなさい」

 本当はウズウズと欲しがってるくせに、恥じらい嫌がる女子高生のフリをする恭子さんの演技力は大したものだった。「狂っちゃう」と言ったのは本音だったかも知れないが。そしてアッサリ正座の脚を広げてしまったのはやや興ざめだったけど、それでもボクは脳の血管が切れそうなくらい自分が興奮してるのがわかった。セーラー服の女生徒にエッチなお仕置きを施していると言う、危険な妄想はボクにとってどストライクで、それが実現してしまったのだから。

「パンツをはいてないとは、け、けしからん! お仕置きだっ!」
「せんせえ、ダメ! ダメだったら! あ~っっ!!」

 もう言ってる事が支離滅裂だったけど、勝手知ったる愛する妻の内股からアソコにワクワクしながら振動を近付けるボク。でも頭の片隅では、やっぱり白パンツをはかせておくんだった、と贅沢な後悔をしていた。

ーーありささんだったら、どんな反応してくれるだろう? やっぱり気持ち良過ぎて、アンアン泣きながらおもらししちゃうのかな

 この期に及んで我ながらけしからぬと思ったが、これは男の本能なんだろうか? ボクはどうしても恭子さんのセーラー服から、今日久しぶりに姿を見掛けたかわいい元教え子を想像してしまう。そうだ。彼女だったら初めての電マの刺激に耐え切れず、スカートの上から振動を当てただけでも、きっと……

「せんせえっ! いっちゃう、いっちゃうう~っっ!! ひい~っっ!!」

 ジョーッ! 

 目の前の恭子さんも、容赦ない直接まんこタッチの電マ責めにアッサリ気をやると、盛大に液体を吹き上げていた。やはりパンツをはかせていれば、おもらしして染みを作る所だったのだ。今度こんなプレイをする時は、脱がしてしまわぬように注意しよう。

「ごめんなさい、せんせえ。恭子、オシッコもらしちゃった。てへっ」
「恭子さんっっ!!」
「タックンッ! う、嬉しいわ……」

 本格的なソフトSMプレイなら、もっとじっくり時間を掛けて相手を昂ぶらせるよう責めてやるのだろう。そもそも電マなどと言う必殺の道具は後回しで、全身を筆でくすぐったり舌で舐めたりすれば、どんな堅物で嫌がっている女性でも性感に目覚めて男を欲しがってしまい、と言うストーリーだ。でも恭子さんを相手にそんな手間暇が必要なわけがない。これは彼女に対して勃起や射精が困難なだらしないボクを奮い立たせるための、恭子さんが仕組んでくれたコスプレSMプレイなのだ。いつになく興奮したボクは、もう十分と思って素に戻り、正座の恭子さんを押し倒す。そして当てがったイチモツは嬉しい事に全く萎えそうな気配もなく、スムーズにズブリと恭子さんを刺し貫く事が出来たのである。彼女の「嬉しいわ」と言う心からの言葉に、ますます勇気を得たボクは、力強くガンガンと突きまくり、キュンキュン締まるアソコの感触の心地良さに、今日こそは中出し出来そうだ、と確信を持った。さっき一瞬迷った、ありささんを犯しているのだ、と言う妄想だって必要ない。

ズ、ズ、ズ、ズン! ズ、ズ、ズ、ズン!

「あ~っ! いい、いい、いいよおっ! タック~ン!」

 この所なかなか出来なくなっていたスムーズな挿入を果たした事に気を良くしたボクは、余裕を持って緩急を付けるテクニックに挑戦していた。どこで聞きかじったのか覚えていないけど、「三浅一深」とか言って、三回弱めに突いてから一回強く子宮まで届くほど深く突きを入れるリズムが、女性を最も歓ばせるらしいのだ。もっとも恭子さんはボクのギンギンに勃起した怒張がうまく入った時点から、いい、いい、と手放しの感じぶりで、このテクの効果のほどは検証出来なかったが。

 こんなにうまく挿入して気持ち良いセックスが出来たのは、いつ以来だろう? 退院してから付き合い始め、週一くらいでデートしていた頃は、積極的な恭子さんに求められるまま会う度何度も交じり合って愛を確かめ、もちろん挿入に苦労するだなんて考えられなかった。イマドキ婚前交渉のタブーなんて誰も守っちゃいないだろうけど、初めから結婚を念頭に置いて交際していたボク達も、さすがに腹ボテの恭子さんを結婚式で披露するのはためらわれて、コンドームを必ず装着していたな。今にして思えば、世間体など構わず避妊しなければ良かった、などと下らない後悔が頭に浮かぶ。あの頃は、まさかこんな事態が起きるなんて想像も出来なかったのだ。5歳も年上とは言え抜群の容姿で性格も申し分のない恭子さんに対して、男性機能が働かなくなるなんて考えられなかったし、少なくとも結婚当初だって、はっきり言ってヒマさえあれば獣のように交わり、何のためらいもなく膣内に射精していたんだから。ボクにとっては失職してしまった事より、恭子さんとの性交渉がうまくいかなくなった事の方が深刻なダメージだった。

 だけど今そんな悪夢を振り払うようなメチャクチャに心地良い妻の女性器を突きまくりながら、待望の射精欲求が込み上げて来たのを感じたボクは、愛する恭子さんのために力の限り激しいラストスパートを掛ける。もう小賢しい「三浅一深」なんて構うもんか。両手を縛られた恭子さんは凄い収縮力のアソコで出入りする勃起を締め上げ、浅ましい獣のように歓びの声をわめき散らしているけれど、ボクが射精しなければ真のエクスタシーは訪れない。そして彼女が強烈なアクメに身を焼き一際強く締め上げるのと同時に、ボクも大量の精を吐き出す事になるだろう。それは愛し合う男女にとって条件反射のようなものなのだ。

「タックン、すてきい~っ! も、いく、いくううう~っっっ!!!」

 恭子さんはやはり、ボクが久しぶりに膣内射精を果たすと同時にそう絶叫して極めてくれた。本当に彼女はボクにとって最高の女性である。なのにこの所何とか挿入を果たしても中で出す事の出来ない事態が続いていたのだ。そんな時でも恭子さんは、まるで大人のオモチャみたいに射精しないボクの男性器に感じてくれて何度も気をやり、長い交合の後で挿入を外してからお互いに謝る。ボクはもちろん出せなかった不甲斐ない自分を責めて謝罪するのだけれど、恭子さんは反対に「自分だけイッチャッてごめんね、タックン」などと謝ってくれるのが常だ。そして「キョンタンが出させてあげるね」と、素晴らしい手と口で情けないボクの性処理を施してくれる。彼女の心境を察すると罪悪感で胸が一杯になるボクだけど、恭子さんの柔らかいオテテやオクチの感触はやっぱり絶品で、もったいない大量のザーメンを無意味な場所にぶちまけてしまう、と言う笑えない事態が続いていたのだ。

ーー恭子さんの中に、こんなに沢山出せたのはいつだったか? もう思い出せないや

 盛んに交わっていた頃、ボクが中で果てても恭子さんは繋がりを解く事を拒否して逃がさないわ、とばかりに射精したばかりのペニスを強烈に締め付け長い余韻を楽しむと、二回戦、三回戦、とボクの性能力に最大限の試練を与えてくれたものだった。何でも許してくれる優しい年上の恭子さんも、エッチの時だけは厳しかったのだ。

「タック~ン、チュッチュして、チュッチュ!」

 激しい射精直後で心地良く脱力していたボクは、口を尖らせてキスをせがむ恭子さんに唇を合わせていく。いつもと少し勝手が違うな、と思ったのは恭子さんの両手を背中で手錠掛けしてるためだ。もし手が使えたならばボクの背中に回してしっかりと抱き締め、彼女の方が積極的に唇を求めている所だろう。ここはボクの方が心掛けて、後戯においても恭子さんをリードしてあげないといけない。だからこちらから舌を差し入れて絡め合わせ、貪るように口を吸う。もちろん恭子さんも真っ赤に紅潮した幸せそうな表情で応じてくれて、ボクは忘れ掛けていた満足のいくセックスの歓びを思い出していた。

「恭子さん、ちょっといいかな」
「イヤッ!」
「ごめんなさい」

ーー何やってるんだ、せっかくうまくいったのに。全くバカだな、ボクは……

 恭子さんは事が終わっても夢見るようにウットリと目をつむり、ボクのナニを精一杯アソコで締め上げて唇を吸っていたが、男の生理でどうしても早く冷めてしまうボクが身勝手に離れようとすると、すぐに子供がむずかるような声を発して嫌がった。ボクはある事を思い出して、忘れない間に恭子さんに相談しておこうと思ったんだけど、せっかくの機会に何と言う無粋だ。まだ時間はタップリあるんだから、そんな事はいつだっていいじゃないか。久しぶりに成功したボクの勃起ペニスと繋がる感触を、心ゆくまで彼女に味わわせてあげるのだ。

 恭子さんは(離れちゃ、イヤ)と上下のオクチで雄弁に語っている。こんな時5つも年上の姉さん女房なのに、恭子さんはボクのペニスに甘えてるえっちで幼い女の子みたいで、この上なく愛らしい。今日はセーラー服なんか着ているからなおさらで、教え子とイケない遊びをしてるような倒錯がいつになくボクを興奮させて、肉棒に力を与えていた。セックスと言うものが男と女の一番根本的な部分を繋いでくれているとても大切な行為だと言う事を実感する時である。なのにこの所のボクと来たら、何とか合体を果たして行為に及んだとしても直後にたちまち萎えてしまい、愛する妻にこのかけがえのない大切な余韻を楽しませてあげる事も出来ないボンクラだったのだ。

 が、今コスプレSMを誘ってくれた恭子さんのおかげで久しぶりに中出しに成功したボクは、ドッサリ出してしまったと言うのに、彼女の素晴らしい女の構造の中に心地良く包まれてなおも力強い硬度を保っていた。すると恭子さんがハスキーな色っぽいしゃがれ声で「おねだり」してくれたのである。

「ねえ、タックン、も一回しよ、お願い!」
「う、うん、もちろん」

 この所すっかり忘れていた今日の股間の張り切りぶりなら大丈夫だと思ったし、ここで日頃のダメ夫ぶりを返上して恭子さんを楽しませてあげなければ、男ではない。

「うれしいっ! あ、あのね……あん、やっぱり恥ずかしいな、こんな事」
「何だい?」
「えー、だから恥ずかしいんだってば」
「いいから言ってみてよ」

 それは決して巧まざる媚態なんだろうか。合体を続けてボクのペニスをキュンキュン締め付けながら、なぜか恥じらいを見せる年上妻の可憐さに、ボクの胸は甘酸っぱい思いで一杯になってますます股間がいきり勃った。そして恭子さんが恥ずかしがったのも道理で、それはあまりにもはしたない願望だった。もしも本当に教え子が口にしたら、ボクは驚いて空いた口が塞がらなかっただろう。

「今度は後ろからやってみてくれない? それでね……オシリノアナを弄って欲しいの。ヤだ、恥ずかしいよお!」

 そうだった。久しぶりに成功した交わりに有頂天となりすっかり忘れていたけれど、恭子さんが一番歓んでくれる体位は獣のようにお尻を上げた彼女をバックから犯す後背位なのである。そしてその理由は恭子さんが恥じらいながら告げてくれたように、彼女のアナルに強烈な性感帯が潜んでいるからだ。

「よし、それじゃエッチな恭子には、先生がもっときついお仕置きをしてやろう。うつ伏せになってお尻を突き出しなさい」
「ああ、恥ずかしいですう、せんせえ~」

 今だ雄々しい臨戦態勢を意地している男性自身に意を強くしたボクは、教え子に性的折檻を加えているセクハラ教師、と言うイメージプレイを再開し、恭子さんも初々しい女子高生に戻って恥じらいながら命令に従う。ドッキングしたまま男根を抜かず、グルリと反転して体位を変えただけなので、今さら恥ずかしがるのは茶番もいい所だけど、新鮮な興奮を煽るこのプレイにボクも恭子さんも夢中だった。

「ああっっ!! せ、せんせえ、すごいですうっっ!!」
「ジョシコーセーのくせに、何て大きなお尻をしてるんだ、恭子は! それにバックからされてそんなに歓ぶなんて、恥ずかしくないのかっ! 罰として先生がココをイジッてやろう」
「はおお~っっ!! ダメ、ダメ、せんせえ! 恭子、もう、イキそおっっ!!」

 恭子さんはやはり体位を変えバックから挿入されているだけで格段に感じてしまうようで、はしたなく叫んだ。彼女によれば、この体位だとどうしてもお尻の穴を意識してしまい、堪らなくなるそうだ。誓っても良いが、エッチ大好きな恭子さんもアナルで楽しんだ事など一度もなく、ボクとの性生活の中で協力してその部分を開発し、前以上に感じてしまうようになったんだ。
初めは痛いのが先に立ってたけど、今ではボクの舌や指を易々と呑み込み驚くほど感じてくれる排泄口に、後背位で繋がったままボクはチュプリと人差し指を挿入する。すると本当に獣のように叫んだ恭子さんは大歓びで、ボクのナニが食い千切られそうに強烈な締め付けがググッとやって来た。
 
 だけど人間の体はうまく出来ていて、締められるほどにボクのペニスはますます固く勃起する。ボクははしたな過ぎる恭子さんにお仕置きするつもりで、この頃どんどん感じ易くなって来ているお尻の穴に挿入した指をウリウリ~と蠢かせながら、強力な締め付けを突破する勢いで激しくカクカクと腰を打ち付け突いてあげる。一度出した後の2回戦では割合長持ちするものだけど、はしたなく自らリクエストした尻穴を弄られながらの後背位セックスでアンアンよがり狂いながら激しく燃え上がるセーラー服の恭子さんに、ボクも興奮していつになく早く二度目の射精が訪れた。するとドッと堪った物が流れ出る超気持ち良い瞬間に、恭子さんも極めてくれて、イクウ~ッッ!! と、ご近所に聞こえやしないかと心配になるくらいの絶叫が迸り、放精したチンポにも、アナルをうがっていた指にも、痛い程猛烈な締め付けがやって来た。

「恭子さん。ごめんなさい、抜いちゃうよ」
「……」

ーーよっぽど気持ち良かったんですか? ボクも嬉しいです

 恭子さんの恥ずかしい穴に入れていた指を思わず臭ってしまうとちょっとクサかったけど、お風呂で洗ってたんだろう、ほとんど気にならなかった。でもその尻穴弄りの指のおかげで恭子さんはメチャクチャ気持ち良かったらしく、しばらくグッタリ脱力して口も利けない程だった。さすがに萎えていくのを感じたペニスを抜く時も、いつもなら嫌がる恭子さんが何も言わない。こんなに感じてくれるとはボクも感激で、もう先生と生徒でなく愛しい年上妻に対してへりくだって感謝する素直な気持ちになっていた。そう。セーラーコスプレに始まり、SMプレイに、尻穴弄り後背位と、全ては恭子さんのリードで行われて、久しぶりに大満足のセックスに成功する事が出来たのだから。ボクは快感の余韻でウットリと目を閉じ、大柄な体を横たえて陶然としている恭子さんの顎をしゃくり、唇を合わせて随分長い時間吸い合った。

「あの、さっき言いかけた事だけど。実は今日成本さんに会ってね……」

 さすがに長々としたキスにも疲れ、恭子さんも人心地付いただろうと、ボクは細川病院での就職について切り出す。もちろん恭子さんにも話しておかないわけにはいかない。ようやく無職生活を脱し、しかも同じ職場になるわけだから、当然喜んでくれるだろうと思った恭子さんはしかし、意外にも言葉を濁した。

「タックンがいいんなら、構わないけど……」
「え、何か問題でもあるの?」
「そういうわけじゃないけど、タックン、事務員なんかでいいの?」
「ああ。もう学校の先生はこりごりだし、力仕事よりパソコンを使うようなデスクワークの方が向いてると思うし」

 そうだ。ボクはきっとあまり人と関わるより、そんな仕事の方が良いのだ。人付き合いが苦手なボクには、教員なんてハナから無理だったのだろう。だが、やはり恭子さんはあまり良い顔をしてくれなかった。

「あんまり言いたくないけど、うちの病院はちょっと……ごめんね、タックン。やっぱりタックンさえ良ければいいよ。自分で決めて」

意外だった。恭子さんがこれまで職場のグチを話した事など一度もなかったからだ。もちろんナースは夜勤もしょっちゅうある不規則かつハードな仕事である。なのに恭子さんは、初めての教職につまずいて悩んでいたボクの事ばかり気遣い、グチを聞いてくれたりしたのだ。はるかに大変な筈の自分の仕事にはやり甲斐を持って取り組み、何一つ不満を述べる事もなく。肉体的にはきついけど、直接の上司である成本さんはとても良くしてくれるし、医者も優しい先生ばかりだと聞いていた。ナース同士も仲が良さそうだし、ボクにとって最悪だった中学校よりずっと良い職場環境なのかな、と無邪気にも信じていたのである。

 ボクの細川病院への就職に良い顔をしてくれないのは、恭子さんが言わないだけで職場に何か問題があるのだろうか? それとも夫婦で同じ職場に勤めるのが嫌なのか? ボクは釈然としなかったが、彼女の最後の言葉で自分を納得させるよりなかった。

ーーそうだな。何でも恭子さんに頼ってちゃいけない。子供じゃないんだし、自分で決めればいいんだ、自分で。恭子さんはこんなウジウジしたボクに嫌気がさして、あんな事を言ったのかも……

「そんな事よかさ、タックン、ごめんね。謝らないといけないの」
「え、何を?」
「せっかく出して貰ったのに、キョンタン今日はあまり日が良くないの。きっと赤ちゃん出来ないと思うんだ。だけどタックン、凄かったよ、とっても気持ち良くて。だ~いすき」

 ボクは寂しさを隠し、少しおどけた口調でそんな事を言う年上妻に返す言葉もなかった。もちろん恭子さんは悪くない。こんなセクシーで魅力的な奥さんに、いつでも中出ししてやれないボクの方に責任があるのに決まっている。そんな事を考え、押し黙って聞いていたボクは、難しい顔をしてたかも知れない。すると恭子さんは「子作り」のためのセックス、と言う十字架を外すような破廉恥な提案をする。

「ま、いいよね。いろいろやった方が、タックンだって喜んで元気になるってわかったしい」
「う、うん、そうだね。ありがとう、恭子さん」
「だからさ、ついでにも一回。今度はベランダに出てえっちしてみない?」
「ごめんなさい、もう無理だよ」
「ええ~? まだ眠くないでしょ。いいじゃない、きっととても刺激的だから。一度やってみたかったんだ、露出プレイ。タックン、ちんちん勃たなくてもいいからさあ、お願いい!」

 確かにまだ寝る時間ではなかったけど、恭子さんの膣内に二発大量の射精を果たしたボクのペニスはさすがにもう限界だと思った。それに外はもう真っ暗だけど、この辺りは密集した住宅地で、ベランダなんて誰に見られてもおかしくない危険な場所だ。でも、セーラー服を着ていてもクラクラするくらい濃厚なお色気を発散している恭子さんの大きな瞳に見つめられながらおねだりされると、露出プレイに心躍るものがあったのも確かだ。後ろ手錠に首輪と言うSMスタイルもメチャクチャ扇情的で、ボクはまさかと思ったが、温かい血が股間に流れ込み奇跡的な回復を成し遂げそうな予感さえ覚える。別にボクが露出するわけではないし、かわいい奥さんのはしたない願いを叶えてやっても良いではないか、と次第に気持ちが傾いて来た。

「ねえ、タックン、ううん、せんせえ。いや、ご主人様の方がいいかな? ご主人様あ、えっちでイヤラシイ恭子を、お外に連れてって!」
「わかったよ。こっちへおいで、恭子」

 今だ後ろ手錠の恭子さんが首輪の嵌った首を突き出して色っぽくおねだりを続けると、ボクも覚悟を決め犬のようにリードで引っ張ってあげた。恭子さんはノリノリで期待に目を輝かせているくせに、イソイソと恥ずかしそうな演技をし俯きながら付いて来るのだから困ったものだけど、そんなマゾっぽい態度も年上とは思えない愛らしさに満ちていて、ボクは胸が甘美に締め付けられるような思いになる。着たままでコスプレセックスをしていた後だから、そのまま真っ暗なベランダに出た。ううむ、夏とは言え冷たい夜気に触れ開放された周囲を見渡せば、あちこちの灯りの点った家の窓から、一家団欒の声まで聞こえて来る。暗いけど、何かいかがわしい行為をしてる事は丸わかりではないか。本当にこんな危険過ぎる場所でプレイするのか、とボクは怖じ気づいてしまったのだけど、大胆な恭子さんはさほど声も殺さずにとんでもない事を言い出す。

「あ、あの、ハダカにしてくれませんか、ご主人様」
「しーっ! もっと小さな声で。それにボクはセーラー服の方が興奮するから」
「でも、これじゃ良く見えません。ベランダの灯りを点けませんか、ご主人様」

ーー勘弁してよ、恭子さん

 あまりにも上手に出来た二度の中出しセックスのせいだろうか? いつにも増してはしたなくエッチに貪欲な恭子さん。ここで灯りなんか点けたら、ご近所中に露出セックスしてますよ、と宣伝してるようなものではないか。それだけはとても耐えられなかったので、折衷案で全裸にしてあげようと、ボクは恭子さんのセーラー服に手を掛けていった。

「よし、ハダカにしてやろう。でも灯りは駄目だぞ」
「はい。ああ、恥ずかしいよお、ご主人様あ」

ーーボクの方が恥ずかしいよ、恭子さん!

 ボクの方はホームウェアを着てるんだけど、それが偽らざる心境だった。そして彼女は自分から所望したくせに、見事な恥じらいの演技をする。いや、恥ずかしいのは事実だろう。そしてノー下着だからすぐに恭子さんのダイナマイトバディーが露わになっていくと、見ているボクの方が喉がカラカラになるほど興奮して来た。恭子さんはいかばかりか興奮しているだろう。ハアハアと本当に犬のように荒っぽい鼻声が聞こえ、彼女のドキドキする心臓の音さえ伝わって来るような気がした。そうか、これが露出プレイの醍醐味か。クセになってしまったら、どうしよう?

「ご主人様、恭子が逃げられないように、首輪を繋いで下さい」

 暗くてよく見えないだのと文句を言ってた恭子さんも、一糸まとわぬ姿になり、ようやくここがとんでもない場所だと気付いたかのようにヒソヒソ声になると、SMらしいプレイを要求してボクをリードしてくれた。そして要望通りに犬のようにリードの鎖をベランダの柵に繋いであげると、後ろ手錠の大柄な体でチョコンと正座して見せた恭子さんは、夜目にも悩まし過ぎるくらいで、ボクは三度目の交合も可能だろうと確信する。もうボクの股間は彼女と付き合い始めていた頃のような絶倫ぶりを取り戻し、ほぼ臨戦態勢にあったのだから。

「ご、ご主人様。恭子をお仕置きしてえ!」

 やはり住宅密集地のベランダでの露出プレイと言うのは恐ろしく刺激的だった。部屋から洩れる薄明かりの中ぼんやりと全裸で犬のように繋がれた恭子さんの痴態を確認するだけで、ボクはもう舌の根がカラカラに乾くくらい興奮している。彼女自身はもっと凄まじく興奮してるに違いない。小さく潜めた声はか細く切なく慄え、ほとんど悲鳴に近かった。そして「お仕置き」をおねだりされたボクは背中の方に回り、後ろ手錠で鳩胸みたいに突き出してるためより一層重々しく張り詰めている双の膨らみに手を掛けたのだけど、恭子さんは演技してるのかと疑ってしまうくらい過敏な反応を見せてくれた。

「ヒイイッッ!! た、たまりません、ご主人様あ」
「ちょっとおっぱいに触っただけで、何てイヤらしい声を出すんだ」
「だってえ! お乳がトロけちゃいそうなの、あ、そこダメ、ダメえっ!」

 もちろんこんなやり取りも絶対至近距離の正面に見えている家の人に聞かれないよう小声であり、スリル満点だ。もしあの
灯りの点った窓が開いて、中で談笑してる隣家の人達がこちらを見たら、と想像すると全身の血が煮えたぎるくらい興奮して来た。恭子さんも体中がひどく慄えているし、軽く触った段階で既に乳房がパンパンに張り詰め一本芯が通ってるのかと思うくらい異常に弾力がある。そして頂点で石のようにコリコリになっていた蕾を指で摘み、膨らみをゆっくり揉みながらクリクリ頃がしてあげると、早くも気をやってしまいそうな悲鳴が洩れた。

ーーそんなに感じるんですか、恭子さん

 これなら部屋に置いて来た電マなどのお助けグッズは全く不要だ。激情が抑えられなくなったボクは、雄大な両胸に「お仕置き」を加えながら、顔を伸ばし愛しい年上妻と唇を合わせて貪るように舌を絡めた。そのまま乳房弄りをネチっこく続けると、ごく普通の愛撫だったのに恭子さんは体をビクビク痙攣させて呻き、イッてしまったようである。露出SMプレイのおかげか恐ろしい程の感度であり、片手で乳揉みを続けながら、もう片手を正座している股間に当てがうと、もう失禁してしまったかのように大量の体液で溢れ、その手をギュッと太股で挟み付けた恭子さんはアソコをはしたなく擦り付けて「おねだり」してくれた。もちろんこれ以上の準備は全く不要であり、ためらっていたボクも覚悟を決めて一旦彼女の体から離れると、ズボンから完全に回復したペニスを取り出す。

「ご奉仕させて下さい、ご主人様。出来たら乱暴に」
「じゃあ、しゃぶりなさい」

ーーうわっ! こりゃ、マジでハンパないぞ

 暗い中とは言えご近所さんから丸見えのベランダでいかがわしい性行為に耽っていると言うスリルと興奮で、恭子さんにバクリとイチモツを頬張られた瞬間に、ボクは情けなく声を出してしまいそうになっていた。もう数え切れないくらいお世話になった最愛の恭子さんのオクチなのに、全く勝手が違って感じられ、知らない女の人にしゃぶられているみたいに新鮮で刺激的だった。そう、入院中に仲良くなり初めてしゃぶってもらった時にも匹敵するような感激が迸り、ボクのシンボルはあっと言う間に恐ろしくコチコチに硬度を増していく。そして「乱暴に」と言う恭子さんの要望に応えて、いわゆるイラマチオの体勢で彼女の後頭部を押さえ両手で動かしてやる。すると恭子さんが苦しそうに呻いてボクの興奮は最大級に高まり、驚く程スピーディーに三回目の射精欲求が込み上げ、ボクは尻の穴に力を入れて堪えねばならなかった。もう早くもヤバくなって来たわけで、乱暴にペニスを吐き出させると、恭子さんを四つんばいに押し倒して獣のようにバックから男性器を当てがっていく。 

「タックンッ! す、凄いいっっ!!」

ーー声大き過ぎだよ、恭子さん

 何しろ至近距離に見えているお向かいさんの閉まった窓からは談笑の声が聞こえて来るのだ。だがスリリングな状況にすっかりエキサイトしてしまった恭子さんは、わけがわからなくなったのか大きな声でボクの名を呼び悲鳴を上げる。そして彼女が「凄い」と生々しく告白したのはボクも同感で、挿入を果たした途端にまるで軟体動物のように凄まじい収縮力で絡み付いて来るアソコの心地良さは叫びたくなる程だった。恐ろしいくらいの興奮がなせる業で、声だけは我慢したボクも理性があらかた吹っ飛び、外から丸見えのベランダにいる事など忘れて恭子さんを突き上げ始めていた。

 クシャッ! クシャッ!

「ああ、いい~っっ!! ああ~っっっ!!!」

 ボクは本当に見境のない獣になったような勢いで力一杯腰を打ち付け、恭子さんもヤバイくらいはばかりのない大声で歓喜によがり狂う。そしていくら何でも早漏に過ぎるだろうと自嘲したくなるくらいあっと言う間に大爆発が訪れると、彼女もしゃくり上げるように泣きながら「イク」とおめき、激しく極めてくれたのである。三度目の放出で恐ろしい程の虚脱感に襲われたボクは、やはり消耗し切ってぺしゃんこになってしまった恭子さんと繋がったまま、ペニスが萎えるまで結構な時間呆然としていた。そしてスポンと引き抜くと、へたり込んでいる恭子さんに「帰ろう」と促して首輪のリードを外そうとしたのだが、彼女の反応がぶっ飛んでいた。

「ご主人様あ。嫌らしい恭子をこのままお外に繋いでお仕置きして」

ーーあ、あり得ない! どんだけマゾになっちゃったんですか、恭子さん

 ボクの頭に、全裸の恭子さんをベランダに晒したまま一夜を過ごさせる「放置プレイ」が浮かび、大いに心惹かれるものはあったが、三度の射精で完全に冷めた理性が働いた。いくら本人の希望でも、大切な恭子さんにそんな危険なマネをさせられるわけがない。風邪でも引いたら大変だ。ボクはしぶる恭子さんを無理矢理部屋の中へ連れ込み、拘束を解き服も着て貰ってから、仲良く並んで布団に入った。恭子さんはすぐに寝入って幸福そうな寝顔を見せてくれ、ボクも程なく熟睡に入って、いろいろ起こった一日が終わったのである。

「恭子さん、あ、あのう……」
「なあに?」
「そんな格好で恥ずかしくないんですか?」
「タックンと一緒だもん、全然平気だよ。それに心配しないでも、病院に行く時は着替えてくから」

久しぶり、それも三連族で膣内射精に成功したおかげか、2人共朝まで爆睡した次の日、恭子さんは朝から上機嫌。そして約束通り夜勤の時間までデートを楽しもうと、ルンルン気分の恭子さんと車に乗り込んだんだけど、助手席に座った彼女の悩まし過ぎる姿から漂って来るフェロモンに圧倒されてボクはソワソワと落ち着かず、運転しながら彼女をチラ見してしまい危険を感じた程だった。お互いに物凄くエキサイトした昨夜のベランダでのプレイで、すっかり露出の歓びに目覚めてしまったのかも知れない。恭子さんはパツンパツンで下着が見えそうな超ミニのタイトスカートと、ノー下着の上に薄手のシャツ一枚と言うエッチな格好。

 実はこれでもまだまともな服装なのだ。何しろあろう事かセーラー服を着て行こうとした恭子さんを、ボクは全力で説得してやめて貰ったのである。万一知り合いに見られたら非常にマズイ。セーラーコスプレなんて、一発で変態奥さんだとバレてしまうではないか。小心者のボクとしては、恭子さんにはその淫乱な本性を見せるのを夫の前だけにして欲しいのである。だが恭子さんはそんなボクの心理が手に取るようにわかるようで、まるでからかうように着替えてくれた服装もセクシー過ぎて困ってしまう。助手席に座った彼女を至近距離から見てしまうと、大きな胸の膨らみの形や先端のポッチリまで薄手のシャツを突き上げ、スケて見えている状態。おまけに足をわざと開いて上げ、見えそうどころか白い三角地帯がモロに目に飛び込んで来るのだ。これはやはり立派な変態露出狂と言っても良い格好で、こんな奥さんが隣に座っていては気が散って、本当に事故ってしまいそうだ。

「タックン、駄目だよ、しっかり前見て運転しなきゃ」

ーー見せ付けてるのは恭子さんの方じゃないですか。ゲーッ! まさか、勘弁して下さいよ、恭子さん

 恭子さんはわざと白パンツを見せて挑発しながら、ボクの方へ手を伸ばし顔を前を向かせる。それだけならまだしも、その手が下半身に向かったので、ボクはもう参ってしまった。恐れていた通りで、恭子さんはボクのズボンのチャックを開いてチンポを掴み出してしまう。

「駄目でしょ、運転に集中しなきゃ! こんなにしちゃって……しょーがないわね、キョンタンが落ち着かせてアゲル」
「あ、あの、マジで危ないですから。やめて下さい」
「危なくないように、一発出しちゃいましょうね~」

 恭子さんの白く柔らかい手がまだ皮を被った包茎ペニスをソッと握り締めて来ると、こんな状況なのにボクの肉棒はビクビクとおののいて射精を求めてしまう。危険だから落ち着かせようと心に念じても、ボクの体を知り尽くした恭子さんの手はエッチな魔法が掛かってるみたいで、軽く握られてるだけでムラムラと熱くこみ上げて来る欲情をどうしようもなかった。

「オテテでい~い? それとも、オクチでカプってしたげよっか~?」
「手でお願いします」

 この状況で口なんか使われたら危なくって仕方ない。わかっちゃいたけど、やっぱりやる気満々の恭子さんはボクが朝一番の濃い精液を出してしまうまでは許してくれそうになかった。他の事は何でも許してくれる天使のように優しい年上の彼女は、ことエッチに関してだけは絶対譲ってくれないのである。ボクも覚悟を決めて、数え切れないほど抜いて貰った勝手知ったる恭子さんの心地良い手コキにチンポを委ね、本気で事故らないよう運転に全力をあげる。程なくドバッと出てしまい、その後始末も恭子さんに任せてやって貰うよりなかった。だが運転中で危険度MAX、おまけに車窓越しながら外から丸見えと言うスリルにボクは恐ろしく興奮してしまい、恭子さんの手をベトベトに汚してしまうくらい大量でコンデンスミルクのように濃厚なザーメンが出てしまっていたのである。昨夜のベランダ露出セックスに続いてとても刺激的なプレイだった。

ーーうう、何て気持ちいいんだ。こんなにいっぱい出ちまうなんて、恐いくらいだ。だけど、こんなのがクセになったらヤバいな

 大量射精で冷静さを取り戻したボクは、アブノーマルなセックスでないと興奮しなくなったら困ると考えたのだ。もっともボクのていたらくで、恭子さんとのノーマルなセックスが成り立ちにくくなってるのも事実なんだけど。もしかしたら、恭子さんが求めるままこんなプレイをエスカレートさせていき、変態夫婦として性生活をエンジョイした方が幸せなのかも知れない。だけど、SMだの露出だのと言った刺激の強いプレイにも慣れてしまって興奮しなくなったら? どんどん過激になって取り返しの付かない事になりはしないか? 恭子さんに、射精直後の男性器を優しくフキフキして貰いながらそんな事をとりとめもなく考えていると目的地に着いた。

「いつ、入れてもいいんだよ」

 車から降りる時、恭子さんがそう言った。これも昨日彼女が仕入れて来たアダルトグッズの一つで、いわゆるリモコンローターを、恭子さんは今露出度満点の過激衣装の下に仕込んでいるのである。外から見ても目立たぬよう小さな卵型の振動体が3つ長いコートで繋がっており、恭子さんの快感ポイントである両乳首とクリトリスに密着させて強力なテープで固定している。そしてロリっぽくて興奮する白パンツの中に受信機を忍ばせているのだが、朝試してみたら静音なのに思ったよりずっとその振動は強烈だった。着衣の上からで刺激は十分、と説明書にあった通りで、興味津々の恭子さんがブラの上から乳首に当てて振動を強めると、それだけでアヘアヘ状態。パンツの上から軽くクリちゃんに押し付けてみると間もなくイケたみたいで、染みが出来てしまって履き替えねばならなかったくらいのスグレモノなのだ。

 ところがエッチには貪欲な恭子さんは、そんな強烈な振動体を直接感じるツボに三つ同時に貼ってしまっている。特に一番弱い筈のクリちゃんに至っては、自分の指で包皮を剥いてピンクの尖塔にダイレクトに触れさせると言う大胆さ。当然ながら動かなくても相当エロティックな感触らしく、発情した恭子さんは有無を言わさず運転中のボクの股間を襲って来たのである。

 到着したのは、お目当ての映画館も併設された複合型ショッピングセンターで、日曜とあって家族連れなどで大賑わい。駐車場に入るのも10分くらい待たされたくらいで、その間恭子さんはさすがにじっと大人しくしていたが、横目で見る扇情的な衣装の下には、彼女の性感帯に嫌らしいリモコンローターがピトリと密着して貼り付いてるんだと思うと、あんなに沢山射精したボクの股間は性懲りもなくすっかり回復してしまった。恭子さんはどんな映画見ようか、とか、お中元は何がいいかな、とかとりとめもなく話していたが、猥褻な格好をしてローターの感触が気持ち良いのかモジモジしている事もあって隣に座ったボクは完全に悩殺されていた。

 駐車場に車を止め外に出ると人いきれでムッとしており、あちこちから聞こえてくる話し声がやかましいくらいだった。こんな人混みの中、露出狂みたいな格好をした妻とリモコンバイブプレイだなんて、ボクの方が怖じ気づいてしまいそうだったが、恭子さんは平然と先に立って歩き始める。いつもなら腕を組みベッタリと引っ付いて歩くのだが、リモコンで楽しませてくれ、と言うつもりなのだろう。

ーー恭子さん! みんなジロジロ見てるんだけど

 長身で美形、スタイルも抜群と言う恭子さんはただでも目立つ。そんな女性がノーブラで乳房の形や先端のポッチリまでスケてしまう薄手のシャツ一枚に、パンツが見える寸前のミニスカで長い美脚を晒して歩くのだから、注目を集めないわけがないだろう。見たいならどうぞ、と言う感じで堂々とした態度の彼女に、ボクの方が気が引けオドオドと、はぐれない程度の距離を置いて付いて行くのは情けなかったが、ここは変態露出狂に近い妻の夫として勇気を出さねばならない。キョロキョロ辺りを気にしながらリモコンのコントローラーを出すと、まずホンの一寸だけ振動させてみる。するとすぐに恭子さんは足を止め、ボクの方を振り返って見た。本当に動くかどうかわからない程度の操作だったのに、その敏感過ぎる反応に不安が募る。振動の最強レベルを百とすれば一くらいのものだ。

「タックン、早く! 行っちゃうよ」

 恭子さんは全く平気な様子で、大声でそう言うと前に向き直り歩行を再開した。これは間違いなく「早く」リモコンを強く動かしてと言う催促だろう。辱められる女性の方に催促されるとは実に情けない。ボクが、ままよ、とばかりにゆっくりとレバーを上げていくと、恭子さんはまるでトイレを我慢しているかのようにアソコを手で押さえるわかり易い反応を示す。何しろボクとの性生活や一人えっちで大きく発達した彼女のクリトリスは物凄く感じ易く、包皮を剥いて優しく舌で舐めてあげるとボクの顔をベトベトに汚してしまうくらい歓んで、たちまちイッてしまうくらいなんだ。あの当たった手が痺れそうな高速の振動に直撃されては堪らないだろう。恭子さんがお洩らししそうな女子小学生みたいに必死で股間を押さえ、オロオロ慌てて脚がヨロけている様子なのに想像を逞しくしたボクは、つい調子に乗りレバーを上げ過ぎてしまう。とうとうウッと口を押さえた恭子さんは脚が砕けてその場にしゃがみ込んでしまった。人混みの中なのにこれはヤバい。ボクは慌ててリモコンを切ると恭子さんに駆け寄り、手を持って立たせてあげたんだけど、しゃがんだ時周囲の人達にバッチリ白い三角地帯を見せてしまったようだ。

「大丈夫ですか」
「ぜ~んぜん、ダイジョーブ」
「でも、ちょっと、それは……」

 全く困った奥さんである。ボクの方はヒヤヒヤもので、何事かと周囲の耳目が集まっているので小声で話すのに、恭子さんは刺激がなくなった途端あっけらかんとしている。まあそんな態度の方が他人の関心を反らすから良かったのかも知れない。何しろ、恭子さんがしゃがんだ付近のコンクリが濡れていて、本当におもらししてしまったらしいのだ。とんでもない事に、彼女の長い脚も失禁のため濡れているではないか。ボクはそれを指摘して、大丈夫じゃないだろう、と助け船を出してあげたつもりだったのだが、さすがに周囲に聞かれないよう耳打ちして来た恭子さんは、全く懲りていなかった。

「良かったよ、タックン。キョンタン、凄くて、いっちゃった」
「もう、ここじゃやめましょう」
「ダーメ! もっとしてくれなきゃヤだ。今度はね、ヤバいと思ったらサイン送るから大丈夫だって。わかった? タックン」
「………」

 こうハッキリと「おねだり」されてしまっては仕方がない。この後ボクは先を歩く恭子さんの様子をしっかり観察しながらリモコンを操って、イク直前まで快感を与えてから寸止めし、平気になると再びレバーを上げる、といった難しいプレイを敢行し、とことんエッチな恭子さんを楽しませてやらねばならなかった。実は二度ほどうまくいかず寸止めが間に合わなかったんだけど、恭子さんの方が上手にごまかし、しゃがんだりせずに気をやる芸当を見せてくれたので事なきを得たのだった。

「ね、ねえタックン。若先生にはこれでいいかな?」
「いいんじゃない」

 割とどうでも良い口調でそう答える。ここはやはり大混雑の中元コーナーだ。ローターの強烈な刺激に慣れて来た恭子さんは、初めにしゃがみ込んでしまったレベルの振動にも耐えて何とか快感反応を押し殺し平静を装って、病院の人達に贈るお中元の品を選んでいる。だけど場違いにセクシーな衣装をまとった長身美女の大きな目はウルウルと悩ましく潤み、妙にハスキーにしゃがれた声が鼻に掛かってひどく色っぽい。どうしても目を奪われてしまうノーブラの胸は薄手のシャツに汗で張り付き、小型ローターを貼られた乳首まで盛大にスケてしまっているし、時々オシッコを我慢してるみたいに中はもう大洪水に違いないミニスカの腰を揉んで見せるのも実に悩ましい。恭子さんが2人だけの秘密で仕込まれたリモコンローターの素晴らしい快感に悶えながら他人に悟られぬよう必死で耐えているのだと思うと、その場で抱いてあげたいくらいに愛しさが募り、ボクの股間はあの大量射精が嘘だったかのように、凄まじい屹立を見せていた。

「大変だね。若先生まで贈る必要があるの?」
「そりゃそうだよ。もう、タックンったら、相変わらずそんな事言って……アンッ!」

 しまった。つい余計な事を言って恭子さんに呆れられたボクは、自分が悪いのに彼女に「お仕置き」で声が出るくらいのレベルまでリモコンを操作し歓ばせてあげた。恭子さんは、細川病院の院長である「大(おお)先生」、直接の上司である看護師長の成本さん、そして副院長である「若先生」の3人にお中元を贈る算段をしていたのだ。ボクが働いていないので、我が家には結構痛手となる出費のように思い、そんな言葉を発したんだけど、すぐに恭子さんにたしなめられて、苦い記憶を蘇らせてしまった。

 それは教職一年目で、最後になってしまった去年の夏休み前の事。ちょうど今時分だ。恭子さんは校長先生や教頭先生にお中元を贈らなきゃ、と言って自分のに加えて多額の出費をしようとしたのだが、愚かなボクはしなくて良い、と折角の彼女の申し出を強く制止してしまったのだ。なぜなら初任者研修の中で「虚礼は廃止」だと聞かされていたから。つまり中元・歳暮・年賀状などを管理職に送る必要はない、と言う事だ。自分の方は律儀にそういう上司に対する贈答を欠かした事のない恭子さんは、本当にいいの? と心配してくれ、人付き合いが苦手で相談出来る相手もいないボクのために、それとなく知り合いに聞いて探ってくれさえした。そして、みんなやっぱりしてるみたいよ、とアドバイスしてくれたのに、ボクは詰まらぬ意地を張って引かなかった。

 もちろん中元を贈らなかった、などと言う下らない理由ではなかったのだろうと信じたい。だけどその後、妙に校長や教頭や主任の先生のボクに対する扱いがよそよそしくドライになって来たように感じ、与えられる事務仕事の量がどんどん増えて夜遅くまで残業する毎日が続いた。どうしても「お中元」が原因だったかのように思われてしまい、勇気を出して親しくもない他の先生に聞いてみると、皆暗黙の了解として「虚礼」の習慣は続いているようだった。ボクは初めて自分がいかに世間知らずだったか思い知って、世知に長けた姉さん女房の忠告を聞かなかった事を後悔したんだけれど、もう後の祭りだった。生徒に舐められて授業が崩壊し、教員の中でも孤立して誰も助けてくれず、ボクが遂に教職を断念してしまうに至る一つのきっかけとなった苦い思い出なのだった。

 ボクがそんな物思いにふけっている間、恭子さんはサッサと品物を選び配送の手配を済ませていた。ローターの淫刺激に悶々とアソコを濡らしながら、この手際の良さはさすがしっかり者の恭子さんである。

 それから今度は仲良く腕を組んで映画館に向かう。リモコンローターのスイッチはやや弱程度で入れっ放し。この程度ならすぐにイッテしまうのも我慢出来るし、ずっとエッチな快感を味わう事が出来ると、恭子さんが教えてくれたギリギリの強さである。うれしそうにベッタリと身を擦り寄せて来る姉さん女房の手はじっとりと汗ばみ、ふと見れば露出し過ぎている肌にも玉の汗が浮かんでいた。それに平然としているようでも恭子さんの体が慄えおののいて、静音だから聞こえないローターの振動にメロメロに感じている彼女の悶絶が伝わって来るように感じられ、そんなかわいい年上妻に寄り添われたボクは有頂天になり股間をどうしようもなく張り切らせていた。

 映画館で適当なアクションものの洋画を選んで入場する。かなり反応を隠すのが上手になっていたが、自分の希望でずっと続けられていたリモコンローター遊びのおかげで、すっかり発情したメスネコ状態になっていた恭子さん。場内が暗くなり映画が始まると、隣に座ったボクの手を強引に引いてタイトミニの中を触らせた。

 すると中はもうお洩らししたかのように、ビショビショの大洪水。静音だが強烈にクリちゃんを慄わせるローターの振動が、濡れ雑巾状態で股間に張り付いていたパンツ越しに伝わって、ボクの手まで痺れそうだった。

「タックウン、指入れて。おまんことオシリに」

 アクションシーンの大音響に紛れるようにしてはしたなくおねだりを口にする恭子さん。ボクは彼女が欲しがるまま、前の穴に人差し指と中指を2本揃えて入れ、さらに薬指をアナルに当てがって侵入させた。恭子さんは自分からリクエストしたくせに、前の指をウネウネ蠢めかせて挿入を深めながら敏感な尻穴にまで指を打ち込むと、ハッとしたように表情を強張らせ、洩れそうになった声を手で押さえる愛らしい反応を見せる。ボクは凄腕の痴漢のような気分になったが、恭子さんの貪欲な二穴は不埒な指に大歓びで、キュンキュンとへし折らんばかりの強烈な締め付けがやって来る。そして程なく、クウンと子犬が鳴くような呻き声を洩らして、弓なりに反らした体をビクビクとおののかせる恭子さん。指を少し動かしただけで大してテクを使いもしないのに気持ち良く極めてくれたようで、ボクの興奮はどんどん高まる。

 今日はもう何回目のアクメなんだろう。恭子さんはイッテしまっても、絶対逃がさないわとばかりにボクの手を太股で強く挟み付け、指を万力のような力で締め上げており、手を引こうものなら怒られそうだ。すると二穴を弄らせたまま、今度はボクの股間に悪戯を仕掛けて来る恭子さん。これも拒否しようものなら、不機嫌になって口を利いてくれなくなりそうだから、エッチな奥さんの手に任せるよりない。器用にベルトを緩めてズボンをずらし、パンツを突き破らんばかりの勢いで脈動していたチンポがプルンと飛び出ると、勝手知ったる恭子さんの柔らかい手が絡み付く。そしていつものように優しく、しかしツボを心得た手コキがシコシコと始まり、おまけにお返しとばかりに恭子さんのもう片手の指がアナルに打ち込まれ玉袋のマッサージまで加わったものだから、頭の中が真っ白になるくらい気持ち良くなってしまった。もう大きな音が聞こえて来るだけで、映画の内容なんかまるで頭に入らない。

ーーや、ヤバイです、恭子さん。もう保ちそうにないですから

 暗がりとは言えほぼ満席の映画館の中で、お互いの陰部をまさぐり合うのは物凄いスリル。ローターまで仕込まれてる恭子さんは絶頂の量産態勢に入ったようだけど、いつもの何倍も強い快感を感じてすぐに果てそうになったボクは慌てた。彼女のように下着を濡らす覚悟もないし、男はそうそう何度も極めるわけにいかないのだ。ボクは情けない声を出してギブアップを宣言する。

「き、恭子さん。もう駄目です、出てしまう!」

 すると恭子さんはサッと手を引っ込め、ボクの手も離してくれたのだが、ズボンを戻しているとガタンと席を立った彼女に強く手を引いて誘われた。ボクも彼女の考えている事を察して了解し腰を上げる。もう映画なんかどうだって良い。この状況で愛する妻の誘いを断るようでは男ではない。さっそく映写室を出たボク達はトイレに向かった。そして小用を足していた男達の好奇の目線もものかわ、空いていた個室に恭子さんを連れ込んでドアを締め、彼女に襲われる形で大胆な男子トイレでのエッチを始めた。

 外にいた男達はもちろんボク達の行為を察知しているだろう。女子トイレに入れるわけはないから仕方ないのだが、少しだけためらいを覚えたボクも、便座に腰掛けてズボンを下ろしそそり立てたペニスを、正面から対面座位の格好で腰を下ろして来た恭子さんのヌレヌレおまんこにくわえ込まれると、何も気にしている余裕がなくなった。すっかり発情しケモノのようになっていた恭子さんは、外に聞こえる事なんてハナから気にしていない様子ではばかりなくエロ声を張り上げながら、ガクガクと激しく腰を上下させる。さっき一度達しかけていたボクはたちまちスパークして、ドッと放出してしまい、恭子さんも同時に、イク~ッ! と大声で絶叫した。この頃では繋がる事にすら苦労していたのが嘘のように思われる、完璧な中出しセックスである。

「えへへ~。聞かれちゃったかなあ」

 恭子さんは対面騎乗位で繋がったまま唇を求め、しばらく口を吸い合った後で、悪戯っぽくそう言った。ボクも同意する。

「そうだね」

 男子トイレに大人の女性を連れ込み2人一緒に個室へ入った時点で、もうバレているに違いないのだから、今さら気にしても仕方ない。少し冷静になったボクはそう状況を分析したが、股間の方はまだ冷静に戻ってはいなかった。そんなまだまだ勢い衰えぬボクの分身をアソコにくわえ込みギュンギュン強烈に締め上げて来る恭子さんも、心の底から嬉しそうに言う。

「ね、ねえ、も一回しよ。いいでしょ?」
「恭子さんっ!」
「エヘヘ~、キョンタンが一滴残らず搾り取ってア・ゲ・ル」

 ニッコリ笑って恐い事を言った恭子さんは抱き付き股間を合わせたまま離れてくれず、再び腰をグイグイと上下させ始める。ボクは年上なのにこの上なく愛らしい小悪魔みたいな彼女に本当に精を吸い尽くされる妄想を抱きながら幸福を味わい、やり過ぎて恭子さんに殺されるのなら本望だとまで感じていたのであった。

 そんな事があってから約一週間後。ボクは恭子さんと一緒に、初めて開かれた町内親睦旅行に参加していた。内気で人見知りなボクは乗り気でなかったのだけど、優しい恭子さんにも「みんな参加するんだから、タックンも顔繋ぎしとかなきゃ駄目よ」と強く言い聞かされて、しぶしぶ参加する事になったのだ。実際町内会長の羽黒が相当力を入れて皆を誘ったらしく、この小さな町の人達は老若男女を問わずほとんど参加しているらしい。ボクは昔のイメージが強いので意外だったが、この羽黒と言う男、よほど町内での人望が厚いようだ。

「楽しみね、恭子さん。タツヤ君もえらいわ、ちゃんと参加するのね」
「ええ、まあ、さすがに」
「もう、タックンったら。聞いて下さい、成本さん。タックンを連れ出すの大変だったんですから」
「奥さんに心配掛けちゃ駄目よ、タツヤ君」

ーーこの人達には頭が上がらないな、ボク

 目的地の温泉宿まで移動する大型の貸し切りバスの中、恭子さんと2人で盛り上がっている成本さんを見ていて、ボクはそう感じてしまう。ボクが行きたくない、とワガママを言えなかったのは、恭子さんだけでなく、この明るく世話好きの細川病院看護師長さんの働き掛けも大きい。何しろ彼女の縁故でボクは病院の事務職に再就職したばかりだ。直属の上司ではないが、就職の世話をしてくれた成本さんに「タツヤ君も絶対参加するのよ」と言われては断るわけにいかないではないか。それにこれまで引っ込み思案で町内の人達とほとんど面識のないボクにとって、夫婦揃ってずっと世話になりっ放しで「タツヤ君」と呼び親しくして貰っている彼女の存在はありがたい。恭子さんや成本さんと一緒に行動していれば一泊旅行くらいそう気兼ねなくやり過ごせそうだ。この旅行は温泉宿に行って風呂に浸かり「親睦会」と銘打った大宴会を行うのが目的で、行って帰るだけのアッサリした日程だ。

 うちの町内は全世帯合わせても大型貸し切りバス一台で間に合うくらいでそんなに人は多くない。だから皆結構親しくやっているようで、知り合いがほとんどいないのはこういう場を毛嫌いして来たボクくらいのものだったかも知れない。社交的な恭子さんや成本さんはそんなボクを心配し、是が非でも参加させようとほとんど強要されてしまったのだ。それに再就職が決まったばかりのボクも、人付き合いの悪さが一因で退職に追い込まれた苦い経験を繰り返さぬよう、努めてこういう場に参加して社会性を身に付けていかなかれば、と言う気分になっていた。

 参加者が皆乗り込んだ所で、バスの車内をざっと見渡すと、他にボクが見知っているのは隣に住む町内会長羽黒くらいか。中学勤めの頃手を焼いた悪ガキ連中はこんな大人の付き合いなど嫌うだろうから参加していないようだったが、良い子のありささんは母親と一緒に顔が見られた。彼女はともかく、母親の方はボクを避けるだろうけど。

 宿に着き「親睦会」まで温泉に入って過ごす事になって、ボクも仕方なく皆と一緒に大浴場へ入った。男湯だと話す人もいないので一人ポツンと湯船に浸かっていると、気を回したらしい羽黒が声を掛けにやって来る。風呂の中だと言うのに、トレードマークの牛乳瓶の底みたいな分厚い黒縁眼鏡は掛けたままで、湯気で曇って表情が見えなくなっているが、いつもの関西なまりの羽黒は上機嫌そうであった。

「山田さん、今日はしっかり楽しんでや。お酒の方はイケますのやろ?」
「いえ、ちょっと嗜む程度ですが」
「まあ今日は無礼講やで。少しばかり酔っ払うても誰も気にせえへんさかい、遠慮なんかせんとぎょうさん飲んで食べて楽しんでってえや」
「ありがとうございます」

 羽黒はボクだけでなく、如才なく男達皆に声を掛けて回っているようだった。いかがわしい猥褻物品を扱っていた古書店で、店奥にどっかり座っていたイメージとはかなり違う。こういう社交性がボクに最も欠けている点で、少しはこの男を見習わねばと思った。これだけ気を配っているからこそ町内での羽黒の人望が厚く、彼が計画したこの旅行に大勢の人が参加しているのだ。

 さて皆良い感じに暖まり浴衣に着替えて集まった大広間で、大人数の「親睦会」が始まった。町内会長でありこの旅行の発案者である羽黒が立って型どおりの挨拶をし、乾杯の音頭を取る。ボクの隣にはもちろん恭子さんが座ったが、湯上がりでより一層悩ましい色香を発散している浴衣姿の妻を見て、ボクはこんな美女をパートナーとしている事に誇らしさを感じていた。彼女以上に魅力的な女性など、見渡す限り存在していないのだから。そしてそんな彼女とボクを挟むようにして座ってくれたのは独り身で参加している成本さんだ。40歳前後で背が低く美形とは言いがたい成本さんだけど、やはり湯上がりの浴衣姿とあってとても色っぽく、2人の年上女性に囲まれ両手に花状態のボクは不覚にも浴衣の中の股間を張り切らせてしまっていた。とりわけ成本さんにセックスアピールを感じてしまったのは初めての事で、申し訳ないような気になったのだが、そんな不自然な気取りを持っていたのは、この場ではボクくらいだったかも知れない。女性が多くて妙に堅苦しい雰囲気だった、中学校の職場での飲み会とは雲泥の差の皆ひどくくつろいだ宴会で、羽黒の話が終わるとたちまちガヤガヤと賑やかな話の輪が広がり始めたのである。

 しばらくたつと恭子さんと成本さんは皆にお酒を注いで挨拶に回るため交代で席を立ち、残った1人がボクの相手をしてくれる感じになった。恭子さんは「出来たらタックンも回った方がいいよ」と耳打ちしてくれたのだが、こういうのが大の苦手であるボクは動こうとせず、場に参加しただけでOKと言う事かそれ以上は何も言われなかった。腰を上げようとしないボクは2人の年上女性に気を使わせてしまうような格好になったわけだが、そんなボクにもいろんな人がお酒を注ぎにやって来る。羽黒は入浴の時同様実にこまめに動いているようで、ボクの所にも再び上機嫌でやって来た。

「山田さん、楽しんどられまっか? グイっとグイッと行きなはれ」
「そうよ、タツヤ君。せっかく会長さんが注いで下さったんだから。はい、イッキ、イッキ!」

 羽黒はビールを注ぎ足すと一気飲みを促して来た。ボクはそんなにアルコールに強くはないのだけれど、その時隣にいた成本さんにも強く勧められ、他の人達もイッキ、イッキ、と囃すもんだから、つい一気飲みしてしまう。その頃には宴会も乱れ切ってほとんどどんちゃん騒ぎと言って良い状態。とても断れるような状況でなかったのは確かだが、おかげで急に酔いが回って来たような気がした。だけど恭子さんも成本さんも「今日は酔っ払っていいんだから」とどんどん飲ませて来るし、完全に飲み過ぎてしまったようだ。もう半ば意識も朦朧として来たが、ありささんまでお母さんに伴われてお酒を注ぎにやって来たような気がした。ボクを嫌っているあの母親がそんな事するなんてあり得ない事で、どこまでが現実やらわからない。そしてありささんの浴衣が少し乱れて下着がのぞけ、えらく興奮してしまった記憶があるのだが、泥酔して学校時代のブラチラ事件と記憶が混乱してしまったのだろうか? いつしかボクは完璧に酔い潰れて意識が飛んでいた。

 次にボクが意識を取り戻したのは、何と帰りのバスの中だった。

「あら、やっと目が覚めた? タツヤ君」

 目覚めたボクにそう言ったのは恭子さんでなく成本さんだった。恭子さんまでボクと一緒に酔い潰れ、まだ隣でスヤスヤと寝入っていたのだから驚きだ。夫婦揃って介抱してくれたのは成本さんで、互いに仕事でもお世話になり、ここでもこんな醜態を晒してしまっては、もう彼女に頭が上がらないな、と思った。恭子さんとボクは帰宅してからすぐ改めて成本さんのお宅に伺い、おわびと感謝の念を伝えたのだが、彼女は笑って全く気にしておられない様子だった。ボク達の方があまりにも恐縮しているもんだから、そんなに気にしないでね、と言わせてしまう有様だったのである。 

 ところが夫婦揃って酔い潰れ成本さんに迷惑を掛けたのは本当に取るに足らぬ事だったのである。その日の夜、羽黒から大事な話があるのでと呼び出されて2人で隣を訪れると、とんでもない話を聞かされた。

「山田さん、ちと飲み過ぎなさいましたな。ま、それ自体は全然構いやせんのやが、実は困った事になりまして……ご主人、全く覚えておられまへんか?」
「そ、そうですね、全然」

 ええ、一体何でしょう、と何も言えないボクの代わりに、自分も宴席の途中から記憶がなくなってしまった恭子さんが不安そうに訪ねると、羽黒の答は予想だにしない衝撃的なものだった。何とグデングデンに酔っ払ってわけがわからなくなったボクが、全裸になってイチモツを取り出し、皆の制止も聞かずに露出狂のような振る舞いをして困らせたのだと言う。それを聞いただけでボクは愕然とし、その場から逃げ出したい気分になったのだが、問題はその後だった。何を血迷ったのか、ありささんに向かって股間を見せ付けたボクが、悲鳴を上げて逃げようとした彼女に抱き付き、押さえ付けて無理矢理キスし、さらにいかがわしい行為に及ぼうとした所で、羽黒を初めとする男達に取り押さえられた、と言うのである。

「いくら酒の席とは言え、さすがにやり過ぎですな、山田さん」
「も、申し訳ございません! 一体何と言ってお詫びを申し上げたら良いものやら」

 まるで覚えていない事なので咄嗟に頭が回らず、バカみたいに固まってしまったボクの代わりに、恭子さんの方がうろたえて必死でそう言ってくれた。だが、羽黒の次の言葉にボクの背筋には冷たいものが流れ始めたのである。

「お母さんがカンカンに怒っとられましてな。すぐに警察を呼ぼうとされましたので、私が間に入らせてもろうたわけです。この町内の問題で警察沙汰などになるのは、出来れば私も避けたいですからな」
「警察ですか……」

 まるで現実感のない不思議な気分でそう呟いたボクと違い、恭子さんは見た事もない程うろたえて涙まで見せながら厚底眼鏡の町内会長に頭を下げてくれた。

「お願いです、会長さん! 三倉さんには良く謝って何でも償いをさせて頂きますから、警察に通報する事だけは……」
「お気持ちはわかりますがな。どうか泣かんといてくれまへんか、奥さん」

 羽黒も困った様子だったが、恭子さんに泣き付かれても、と言う気分だったろう。これは一緒に酔い潰れてしまった彼女には無関係で、あくまでボクの不始末なのだから。だが羽黒は、なかなか実感がわかず困惑するばかりの頼りないボクに話しても時間の無駄と思ったのか、恭子さんと話を進めてしまう。わざわざ夫婦で呼び出したのも、普段の様子からこうなる事を予測して、しっかり者の妻も同席させたのに違いない。要するに保護者みたいな存在で、当たっているだけに情けない。万引きで補導されて、引き取りに来た母親だけに謝罪させているボンクラな息子みたいな気持ちになった。

「ですからね、奥さん。ここは一つ、警察など入ってもらわず、内々に示談で済ませて貰えまへんか、と私の方からも三倉さんにお願いした所でして」
「そうして頂ければとてもありがたいです!」
「お互い感情的になってもいけまへんから、もう先方には示談の条件を出して頂いとりまして……山田さんには、お金の方をご用意頂きまへんやろか」
「ありがとうございます! お金で済む事でしたら、いくらでも……一体どのくらい用意すればよろしいのでしょうか?」

 ここで羽黒は勿体ぶった様子でなかなか口を開こうとしなかったので、いかに世間知らずなボクも強い緊張感を覚えた。もしかしてとんでもない大金を吹っ掛けられるのだろうか? 百万円とか。いや婦女暴行で刑事事件となったら、そんなものではすまないかも知れない。しかも相手は未成年だから通常よりずっとヤバイ状況である事くらいボクにもわかる。痴漢のえん罪で逮捕された男は一生を棒に振るような痛手を負ったのではなかったか? 確かそんな映画が話題になったな、とボクは羽黒の長い沈黙の間に考え、選りに選ってありささんにそんな狼藉を働いてしまった自分を呪った。モンスタークレイマーの母親にはすでに痛い目に遭わされたのだ。ボクは又してもあの女によって、辛酸を舐めさせられるのだろうか。

「酔っ払うて羽目を外し過ぎたくらいの事で、私としても言い辛いのやが、30万ばかりで手を打ってくれまへんか、と三倉さんんにはお話ししとりますんで」
「わかりました! すぐに用意させて頂きます!」

 正直な所、ボクはホッと胸を撫で下ろしていた。さしものモンスタークレイマーもその程度が限度と踏んだのだろう。考えてみれば未遂であって、本当に婦女暴行に及んだわけではない。他人の一生を台無しにするような法外な金額など要求出来るわけはないのである。ボクは再就職したばかりだが、内々に示談で済ませるなら勤め先をクビになる心配もないだろう。ふと成本さんの顔が浮かんだが、彼女も宴席にいたのだからこの事は知っているかも知れない。でも何も言われず分かれたくらいで、酒の上での失敗だと許してくれるに違いない。30万円は決してはした金ではないが、幸い恭子さんの稼ぎがあるから無理な金額ではない。羽黒がうまく間に入り、適当な金額であの難しい母親と話をつけてくれたのだろう。何もかも推測に過ぎないのに、愚かなボクは急に気が楽になって、初めて自分から口を開いた。

「あのう、三倉さんへの謝罪は」
「ああ、その事なんですがね、旦那さん。釈然とせえへんやろうが、アンタには絶対謝罪に来て欲しゅうない、と三倉さんに止められてますねん。特に女の子の方はえらいショックを受けとって、今アンタに来られては困る、言うてな。せやから謝りたいっちゅう気持ちはようわかりますけど、ここはアチラの意を汲んで、取り合えずお金だけ用意して貰いたいんや。ま。アンタの気持ちは私からお母さんに伝えときますし、もっとほとぼりが冷めてから謝罪に行かれたらええんとちゃいまっか?」

 これも正直肩の荷が下りた気分になった。何しろ自覚はまるでないのだから、悪い事はしたと思っても面と向かって謝るのはとても気が重かったのだ。あの母親とボクは互いに嫌っているわけだし、ショックを受けたと言うありささんには、別の意味で謝るのが非常に辛かった。こんな状況で、かつてボクの事を慕ってくれていた女の子に、どんな顔をして謝れ、と言うのか。向こうが会いたくないと言ってるのなら、無理する必要はあるまい。

「ほんじゃまあ、お金の方はなるべく早めにお願いしまっせ。後は私の方が、何とか丸う収めさせて貰いますさかい」

 こうして羽黒宅を後にすると、恭子さんはこんな犯罪者一歩手前の大失態をやらかしたボクを一切責めようとせず、「良かったね、タックン」と涙ぐんだまま言う。あまりにも優しい彼女の言葉に、ボクまで涙がこぼれた。

「うん。ごめんなさい、恭子さん」
「エヘヘ。ありさちゃんが好きで変な事しちゃったんだね、タックン。全くイケない子なんだから、コラ!」

 無理して明るく振る舞い、おどけた様子でボクの頭を小突いて見せる恭子さん。そんな彼女の姿を見ていると、この件でむしと夫婦の絆が深まったかのようにすら感じていたボクは、何と言う大馬鹿者だったのだろう。この酔っ払いレイプ未遂事件が何とか片付いたと思ったのは大間違いで、ボクと恭子さんは大きな罠にすっぽりと嵌まり、この世の地獄を味わわされる運命だったのである。

 この後すぐに貯金をはたいて指定されたお金を用意した恭子さんは羽黒に渡して、しばらくはボクにとって何もない平穏な毎日が続いた。ボクの不始末を知っている筈の成本さんは何も言わず、細川病院での事務仕事にも慣れて、それなりの充実感を味わっていた。しかし、これが落とし穴だったのだが、勤務の不規則な恭子さんとボクは、当然ながら家で一緒に過ごす時間が減り、肌を合わせる機会も少なくなって、ある時期から完全にご無沙汰になってしまった。

 ヒマさえあればボクを求めていたエッチな恭子さんが、全く誘って来なくなった最初の理由は生理だった。当たり前かも知れないが、実はこれまでに血だらけになりながら生理中の変態セックスに挑戦させられた事もあったのに。そして生理期間をとうに過ぎてもエッチしたがらない恭子さんを不思議に思ったボクは、初めて誘ってみた。すると次の言い訳は、疲れてるから、だった。あの性欲の塊で、夜勤明けで疲れがたまっているとますます欲情してボクを欲しがる筈の恭子さんにしては、不用意な言い訳だったと思う。人を観察する力のまるでないボクに他の変化はまるで見えなかったのだけど、エッチしたがらない恭子さん、と言う大きな変化には戸惑いを覚えないではいられなかった。そして以前は考えられなかったボクの方からの誘い掛けにも、恭子さんは手や口で精子を抜いてくれるものの、何だかんだと理由を付けて体は許してくれず、ボクの疑心暗鬼は否応なく高まった。

 そんな不自然なセックスレスが二月近く続いたある夜の事だった。ボクは先に入浴を済ませて風呂上がりにビールを飲みながら、やけに長く入浴している恭子さんが気になり、ムラムラと性衝動がわき起こって来るのを抑え切れなくなった。以前はエッチ大好きな恭子さんに一緒に入浴させられて体を洗いっこして遊び、そのまま性行為に突入する事もよくあったのに、風呂に誘うそぶりすら見せなくなった恭子さん。何しろボクからお誘いを掛けた事はなかったのだから、こんな行動を起こしたのも初めてだ。ボクは全裸になると、驚かせてやろうと気配を殺しながら浴室へと向かう。湯上がりの恭子さんに一戦を挑むつもりだ。裸同士ならさすがに断られる事もないだろうと思ったし、万一拒否されたら襲ってやる決意だった。そのくらい不自然なセックスレスは、ボクをケモノに変えていたようだ。そして恭子さんが風呂から上がった瞬間に、隠れていた脱衣所から飛び出したボク。

「キャーッッ!!」
「へへへ、襲っちゃうぞ~。えっ!?」

 ご近所中に聞こえそうな強烈な悲鳴にも驚かされたが、風呂上がりの恭子さんを見てある異変に気付いたボクは、自分の目が信じられないほど衝撃を受けた。自宅の風呂に入っていたくせに、彼女は全裸ではなかったのだ。恭子さんもすぐにマズイ、と思ったのだろう、それを隠すため慌てて浴室に戻ったがもう遅い。彼女の股間に喰い込むように嵌まっていた真っ黒い革製のような分厚いTフロントのパンツは、はっきり残像となってボクの目に焼き付いていた。学生時代SM雑誌を愛読していたボクには、恭子さんがエッチを求めなくなった理由としてすぐにピンと来てしまう。それはセックスを管理する「貞操帯」ではないか。

ーー一体、誰に嵌められたんだ?

 たまらなくなったボクは、ドアをこじ開けて浴室の中に踏み込んだ。そして湯船に浸かってガタガタ慄えていた恭子さんに向かい、単刀直入に切り出す。

「恭子さん、それ、貞操帯でしょ? どうしたの?」
「な、何でもないの……気にしないで、タックン」

 何でもないわけはない。ボクに対して常に優位に立っていた姉さん女房らしさは吹っ飛び、半ベソをかいてガタガタ慄えながら大きな体を縮こまらせようと無駄な努力をしている恭子さんの姿が雄弁に物語っていた。でもボクは彼女の涙を見ていると、誰にやられたんだ、とはとても言えず言葉を選んだ。

「そんなのしてるなんて、おかしいよね」
「あ、あのね、キョンタン、ヘンタイだから自分で着けてるの」
「どうして?」
「いや、だから……いっぱい我慢してからタックンとエッチしたら、すっごく気持ちいいんじゃないかな、と思って」

ーーあり得ないよ、恭子さん

 そんな苦し過ぎる言い訳を泣きながら必死になって言葉に紡ぐ恭子さんに、凄まじいサディスティックな欲情を覚えたボクは、強引に湯船に入り込んだ。そして口にチンポを突っ込んでイラマチオさせながら、重々しく垂れ下がる両胸の膨らみをムンズと乱暴に掴み締める。すると異常に乳首が固まり乳房がパンパンに張り上がっており、ボクとのエッチを拒絶していた年上妻が本当はひどく欲情し体を疼かせていた事がわかってしまう。恭子さんはいつになくたどたどしく口を使いながら、ボクの力任せの乳房嬲りにさえ敏感過ぎる反応を示し、ビクビクと痙攣してアクメに達してしまうのが隠せないのだ。同時に発射してやったザーメンを飲ませてから口を解放すると、ボクは自分でも慄えてしまうのがわかる口調でゆっくりと言った。

「本当だ。まるで胸におまんこが出来ちゃったくらいに、感じてるじゃない」

 実際その時、何者かに嵌められた貞操帯で禁欲させられていた恭子さんは、マンコも尻穴も欲しくて欲しくてウズウズとさせていたのである。だから乳房の欲情ぶりも尋常ではなかったわけだ。ボクは恭子さんの言い訳が嘘であって欲しくないと願いながら、心の中では彼女が他の男に貞操帯を嵌められてボクとのセックスを禁じられ、その男に抱かれているのだ、と言う信じられない現実を確信してしまい、冷酷に彼女を問い詰めた。

「じゃあ、エッチしようよ、恭子さん。貞操帯なんか外して」
「で、出来ないわ」
「どうして?」
「あ、あの……ズル出来ないように、鍵は病院に置いてるの」
「嘘だっ!」

 その貞操帯はどうやらサイドにワイヤーまで入った本格的な物で、鍵穴がどこにあるのかわからなかったが、簡単に外す事が出来るようなチャチな代物ではない。そしてボクが声を荒げた瞬間、恭子さんは狂ったようにボクを突き飛ばし、無言で浴室を飛び出して行った。

「ごめんなさい、恭子さん。怒ったりしないから、何があったのか聞かせてくれませんか……」

 恭子さんはわんわん号泣しながら、ボクが何を言っても取り合ってくれず、服を着ると取るものも取り合えず家を出て行った。そして車に乗り込むと、あまりの事に呆然として強く引き留めてやる事も出来ないボクには、一言もくれず、一瞥する事もなく夜の街をいずこへか去ってしまったのだった。


続きはコチラ→「恭子さん」(第二部 羽黒健三編①)

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