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プチSM千夜一夜ものがたり第21夜「SMごっこ」1.出来の悪い弟

SMごっこ


 高校2年生で全国級の空手選手である恵は勝ち気で男勝りな少女。仲の良い一歳下の弟翔は何の取り柄もない気弱な少年で、恵にとって常々心配のタネ。成績不振で進級の危ぶまれる翔を励ますため、定期試験の点数が良かったら何でも言う事を聞いてやろう、と賭けを提案した恵だが、いつになく猛勉強して頑張り賭けに勝った翔は「SMごっこ」がしたい、と言い出して・・・(約1万8千字)





1.出来の悪い弟

 それは私が高校2年生、弟の翔が1年生の、2学期中間試験の時だった。

「めぐ姉、約束だからね」
「お前に負けるわけないだろ! 小遣い貯めといたのか? 俺、こないだ美味しそうな甘味処見つけたからな」
「ええ~、甘いのは勘弁してよ」
「誰がお前と行くって言った!」
「どうせ、彼氏なんかいないくせに……」

 バシイッ!

 私の急所蹴りが見事に決まり、翔は股間を両手で押さえてうずくまった。

「いってえ! 何すんだよ、いきなり……」

ーーふん。ちゃんと予測して身構えてたくせに

 彼氏がいない、とか、ムネがない、とか、女らしくない、とか、私の嫌がる言葉を口にすれば金蹴りが来る事を、翔はわかってて言うのだ。もちろん空手の有段者で全国大会にも出場している私は、加減してケガをさせない程度に蹴っている。本気でやったらこいつが将来オムコさんに行けないカラダになってしまうだろう。

ーーん、オムコさん?

 だらしなく股間を押さえてうずくまっている翔を見ていて、そんな言葉が頭に浮かんだ私は苦笑した。コイツはそんな言葉がふさわしいような、何とも情けない弟だ。 私は恵美と言う名前で、もう1人上に歳の離れた姉がいるので区別するため「めぐ姉」と呼ばれてるのだけれど、実の所翔とは昔からとても仲が良い。翔は小学生の頃体が小さくやせていて、勉強もスポーツも何をやってもダメなため、クラスでちょっとしたイジメの対象になっていた、そんな子供である。

 私の方は小学校に上がる前から空手を習っていて、ほんのちょっとした事で泣かされて帰って来る翔が歯痒くて仕方なく、アンタも空手を習いなさい、と勧めてみた事もあるが、その気は全くないようだった。小学校の登下校はいつも一緒で、それはイジメっ子に手出しをされないためだ。一度低学年で私の事がまだ知られてなかった頃、それでもちょっかいを掛けて来た男の子達をちょっと痛めつけてやった事がある。それから、翔の姉ちゃんはおっかない、と噂が広まり、かなりイジメは治まったようだ。私の目が届かないクラスではまだ嫌がらせとかあったらしいが、そこまではもちろん面倒を見切れない。が、翔も多少は世知に長けて来たのか、それ程深刻な事態にはならずに、こうして無事高校生にまで成る事が出来たわけだ。

「じゃあ、さっさとテストを持って来いよ。俺も持って来るからさ」
「ほんっとうに、何でも言う事聞いてくれるんだよね?」
「しつこい! 早く持って来い!」

 運動神経は皆無の翔は勉強の方も悲惨だ。そんなに頭は悪くないと思うのだが、やる気がないから小学校の頃から落ちこぼれだった。基本的な事が出来てないからますますわからなくなる、という悪循環に陥っていて、私が勉強を手取り足取り、時には殴ったり蹴ったりもしながら教えてやって、何とか同じ高校に進学出来たのだ。全くコイツの取り柄はどこにあるのかわからない。辛うじて進学した高校でもやはり成績は底辺で、中学までと違って留年する事もあるのだから、赤点だらけの1学期の成績を見て親や私の方が青くなった。ところが当の本人は相変わらずのほほんとしていてまるで危機感を持っていないようだったので、何とか成績を上げてやるよう親からも頼まれた私は考えたのだ。

 翔、中間試験の成績、俺と勝負しよう。国語や数学や英語など、学年は違っても同じ教科のテストで、1科目でも俺に勝てたらお前の勝ちだ。何でもお前の言う事を聞いてやろう。

 翔はもちろん嫌だと言った。何しろここまでの人生で、一度たりとも私より良い点数を取った事はないのだから。そこで私は甘いかと思いながらハンディまでやる事にした。10点と言う大きなハンディである。しかも1科目でもこいつの勝ちなのだから、大甘だ。

「え~、でもやっぱり僕、めぐ姉には勝てそうにないよ……」

 それでも渋る翔を私は怒鳴りつけた。

「いい加減にしろ、お前男だろ! 男だったら、グズグズ言わずにこの条件で勝負するんだよ!」

  腹が立ったのでついでに一発パンチを入れてやると、翔もさすがに嫌々ながらOKし、一通りテストが帰って来た今日、いよいよその結果を見せ合う事になったわけだ。この賭けが成立してからも、私は自分の試験勉強はそこそこに、すぐに寝ようとする翔を無理矢理にでも起こして試験勉強させる事に力を注いでいた。何とも割に合わない話だが、こんな出来の悪い弟を持ったのが運の尽きだ。その甲斐あって本当に直前には覚悟を決めたらしい翔が、珍しく私に怒鳴られないでも遅くまで起きて勉強する姿を見せていたので、私はホンの少しだけ嬉しく思っていた。

  が、直前の追い込みだけでいつも私にははるかに及ばない成績の翔が、10点のハンディがあるとは言え私に勝つ事は考えられない。私はたいていどの教科も60点以上は間違いなく取っているのだ。ほとんど一夜漬けで50点取れるほど高校の勉強は甘くない。それでも全く勉強しないで受けていたこれまでより少しは出来たのだろう、妙に自信ありげな様子の翔は、しつこく勝った時の「ごほうび」を私に確認して来る。

 これはもしかして本当に良い点数を取ったのだろうか?

 が、翔と見せ合うためカバンの中から返却された答案用紙を見ながら、私はやはり勝利を確信した。国語や数学などほとんど70点以上だ。苦手な英語は50点ちょっとしかなかったが、翔は私以上に苦手なのだ。アルファベットも時々間違えるあいつに負ける事は考えられないだろう。翔がやっぱり負けてしまってしょんぼりする様子が目に浮かぶ。そしたら私は、翔のおごりで駅前に出来た甘味処に行くつもりだった。甘いものがあまり好きでない翔は嫌がるだろうが、負けたのだからそのくらいはガマンさせなければ。

  あまり考えられないが、万一翔が本当にいい点数を取っていたら、とも私は考える。そしたらあいつは大喜びだろう。それはそれで悪くない。翔に良い点を取らせるのがこの賭けの目的なのだから。何でも言う事を聞いたげると言ったけど、欲しがってたCDでもねだって来るだろうか。ちょっと高校生の私には痛い出費になりそうだが……まあそんな事になったらこっそり母さんに報告してお金をもらう事にするか。そんな事をとりとめもなく考えながら、私は答案用紙を持って自分の部屋を出るとリビングに向かって行った。

 いつもはグズの翔が、ニコニコしながら答案用紙を持って待っている。よほど自分なりに自信があるのだろう。そして見比べてみると、驚いた事に翔はほとんどの教科で私とほぼ同じ点を取っていたのである。ハンディもあるからこいつの圧勝だ。やったー、とガキのように大喜びする翔に、くっそー、何てこった、と悔しがって見せた私も、本心を言えば嬉しかった。

「ね、ね、僕の勝ちだよ!」
「ああ、そうだな。驚いたよ。やれば出来るんじゃないか」
「ぼ、僕、めぐ姉が何でもしてくれると思って、必死で勉強したから」

 う。

 翔がそう言った時私の方をじっと見つめた視線に妙な気配を感じた私は、なぜかドキッとしてしまった。何の取り柄もない翔だけど、中学に入った頃から背がニョキニョキと伸びて、今では私の方が見下ろされるようなノッポである。やせぎすなのは変わりないが、顔立ちは美形と言っても良い。ちょっとナヨナヨしてるが、女の子にしたらいいくらいの整った外見なのだ。親からよく、翔と恵美は反対だったら良かったのに、と言われるのだが、男勝りで無骨な私より悔しいけどよっぽどキレイだと思う。

「何が欲しいんだ、言って見ろ!」

  そんな翔が妙に粘っこい視線を送って来たような気がして、私は妙な胸騒ぎを覚え、あえて怒鳴るような大声でそう言っていた。しかすると翔は、私が考えていたような事じゃなくて、とんでもない要求をしてくるつもりなのだろうか?そして、その胸騒ぎは正しく、翔は信じられない言葉を口にしたのだった。

「あのさ、絶対に怒らないと約束して欲しいんだけど……」
「ああ、約束してやる。欲しいものを何でも言え」
「いや、別に欲しい物があるわけじゃなくて……」

 相変わらず煮え切らないヤツだ。

「いいから言え!」
「あのさ、めぐ姉、えすえむって知ってる?」
「何いっっ!!」
「うがあっっっ!!!」

 しまった。つい蹴りを入れてしまった。それも手加減せずに思い切り。咄嗟の事で金蹴りではなかったのが不幸中の幸いと言えたが、モロに下肢に蹴りが入ってしまった翔は、もんどり打って倒れるとその痛さにシクシク泣いていた。

「し、翔、大丈夫か? 骨折してないか、立ってみろ」

  情けないヤツだなと思いながら、私は思わず翔に駆け寄り、本気で心配して言った。が、実際には翔はちゃんと立つ事が出来たし、ケガをさせたわけではない事がわかって私は少し安心した。

「ひどいよ、めぐ姉……」
「ああ、悪かった、謝るよ、マジで。だけど、お前とんでもない事言っただろ?」
「絶対に怒らないって約束したじゃないか! こんなんなら僕、毎晩徹夜なんかするんじゃなかったよ……」

 う~ん、私より遅くまで勉強してるなとは思ったが、そこまで必死だったとは思いもしなかった。私はついこの出来の悪い弟に同情してしまいそうになったが、やはり物事には節度と言うものがある。何でもいいと言ったって、「SM」なんて絶対に口にすべき言葉ではない。

「あのな、翔、お前SMって言ったよな」
「うん……」
「何でもいいっつったってさ……」
「知ってるかって聞いただけだよ!」
 
 確かに翔の言い分の方に分がある。私も頭に血が上って突発的に危険な行動を取った事を反省しなければいけない。私は努めて平静になろうとしながら慎重にしゃべった。

「ああ、知ってるよ、SMくらい」
「ぼ、僕SMにとても興味があるんだ」
「そうだな。あんな雑誌、まだ持ってんのか?」
「お金がないから……たくさんは持ってない」

 うへえ、こいつ、もしかしてSM雑誌を買う金が欲しいのか?いや、物が欲しいわけじゃないと言ってたけど……

 私が「あんな雑誌」と言ったのには理由がある。翔が中1で、私が中2、ちょうど今から3年前の同じくらいの時期に、私は翔が「あんな雑誌」を見てえっちな事をしてる現場を見てしまったのだ。ちょうど時刻もほぼ同じ、学校から帰って親の帰りを待っている頃。先に帰宅して自室にこもっていた翔の部屋に、驚かせてやろうと気配を殺してそっと入ってみたら、正にその現場に遭遇したと言うわけだ。

 とんでもない雑誌を見ながら何か変な行為に耽っていた翔は、ものすごく驚いてとてもバツが悪そうだったが、もっと驚いたのは私の方だった。女子の方が成長が早いらしいが、その時私自身は指でえっちな悪戯をする事を覚えていた。でも翔は1つ下だし、その頃は本当に精通も来てなさそうなちっちゃなガキだとばかり思っていたのだ。そして普通のヌード雑誌くらいならまだ良かったが、「あんな雑誌」は中2の私にとってはとても衝撃的だった。翔の手前、そんなそぶりは見せなかったけど、チラリと垣間見たハダカの女性が縄で縛られてるグラビアに、私は内心ドキドキで異常な興奮を覚えてしまったのを思い出す。それにその決定的な瞬間を、翔がおちんちんを取り出して弄ってる場面そのものも、当分脳裏に焼き付いて離れなかったくらいの衝撃と共に、私は目撃してしまったのだ。

 それから私は、翔にズボンを直させ正座させると、厳しく叱りつけた。それは本心からの叱責で、勉強もしないでそんな雑誌を見て良からぬ行為に耽る弟が、私は本心から道を踏み外し悪の道へと踏み込もうとしているかのように感じていた。ぐに取り上げた雑誌は、親にバレないように私がどこかで捨てる事とし、今度こんな事があったら親に言い付けると、翔に言った。全くあの時後先考えずすぐ親に言いつけたりしなくて良かったと思う。興奮してまともに働かない頭でも、そんな事をすれば翔のプライドを決定的に傷付けてしまう事が本能的にわかったのだろう。私達は本当に仲の良い姉弟なのだ。


続き→1.出来の悪い弟
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