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プチSM千夜一夜ものがたり第15夜「茶道部の男子」

茶道部の男子
 高校2年生で茶道部部長の佳澄は学級委員を務める才色兼備の優等生だが、小学校時代ある男子の性的いじめの中心となっていた苦い記憶を持つ。その男子正人は茶道部に入部すると、何と佳澄に告白。当然断ると、佳澄を拘束監禁して強姦を試みる。ノロマでうまく思いが果たせないが人並み外れた正人の巨根に恐れをなした佳澄は、やむなくかつての女王様に戻って彼に前戯を施すよう命令し、処女喪失の痛みを軽減するため気分を出そうと奮闘するのだが、やがて…… (約2万7千字)


プチSM千夜一夜ものがたり 第1期 目次

「ねえ、アタシ見ちゃったんだ、こないだ」
「え、何なに~?」
「学校帰りに駅の本屋さん寄ったのよね、そしたらアイツが立ち読みしててさ……」
「何の本?」
「それがさ、例のえっちな本が置いてるとこだったの!」
「マジで?」
「キンモー」
「アイツさ、何かカマっぽくなーい?」
「うんうん」
「そいでさ、アイツが読んでた本を後で見てみたのよ。
 何とタイトルが、メス犬ジョシコーセーなんたらって……」
「うわ!」
「サイテー」
「どんな中身?」
「読めるわけないでしょ!」
「ヤダー」
「あんな奴と同じクラスだなんて、勘弁して欲しいよねー」

 私が新しいチョークを持って職員室から戻って来た時、早く登校して来た女子連中は皆教室の廊下側に固まり、アイツに関するそんな噂話の花を咲かせているところだった。

ーーやれやれ、ヒマねえ、アンタ達……

 アイツと言うのは、2年生になったばかりのこのクラスで、ある意味話題をさらっている押本正人と言う男子の事である。女子が固まった反対側の、グランドに面した男子が集まっている所でも1人だけ浮いて机に座りぼうっと外を眺めている彼の耳にも、堂々とそんな悪口を言い合っている女子の言葉は聞こえているに違いない。これはもうある意味クラス公認のいじめに近い。

ーー全くアイツだけは……

 私は公然と悪口をしゃべっている女子や、シカトしているらしい男子より、そういう空気を自ら作り出してしまう負のオーラを背負った押本君自体に閉口して、教室に入る前の廊下でため息をついた。変わってない、全然。押本正人と私は小学校6年の時同じクラスだったのだ。彼はその時クラス全体で今よりもっとひどいいじめに遭っていた。何せ担任の先生からして、彼を露骨に目の敵のように扱っていたんだから。押本君、何度言ったらわかるの!授業聞いてもわからないんだったら、今日は廊下に立ってなさい!どうして給食を食べるのにそんな時間が掛かるの?この問題が出来るまで、残りなさい……

 担任のヒステリックな女先生が、頭にキンキン来るような高音でアイツを怒っていたのが、今でも頭に浮かぶ。勉強も運動も出来ないし、当時は人と話すのが苦手で特に女子に対してはどもってしどろもどろになってしまうアイツは、格好のイジメの対象だ。先生からしてイジメてたんだから、私たち生徒も堂々と彼に対する嫌がらせを行っていた。シカトするくらいは大した事はなかった。持ち物を隠したり、椅子の上に画鋲を置いたり、ゴミを机の中に詰め込んだり……

 でもアイツはイジメは慣れてるらしく、こんなに露骨な嫌がらせを受けても平気な顔で学校を休む事もなく淡々としていた。内心どんな気持ちだったのかはわからないけど、まるで応えていないようなアイツの態度を見ていると、ヒステリーの担任のおかげでたまった鬱憤を晴らすのに絶好な、アイツに対するイジメはどんどんエスカレートしていった。それまでなかった、直接カラダに対するイジメが始まったのだ。男子も女子もちょっとした機会にアイツを叩いたり、蹴ったり、そんなつまらない肉体的暴力が序の口で、そのうち休み時間や放課後の教室で、アイツに対するリンチのようなイジメに発展した。その中には性に目覚める時期の女子にとっては余りに刺激的な、性的なものも含まれていたのだけれど、今思えばイジメに加担、と言うより中心になり積極的にイジメていた私も赤面してしまうような内容だった。そしてとうとうある日アイツはばったり学校に来なくなってしまったのだ。

 それまでもアイツが登校する前机に花瓶を置いたりするイジメは日常茶飯事だったけど、本当にアイツが来なくなって、少なくとも私は無抵抗なアイツを寄ってたかってイジメた事に、遅まきながら良心の呵責を覚えたものだ。さすがにあそこまでしなくても良かったんじゃないか。私だったら、アイツが受けたイジメの十分の一でも耐えられなかったと思う。

 だけどそのうちアイツが来ないことにも慣れ、いつの間にかアイツの事はきれいサッパリ忘れてしまっていた。アイツはそのまま小学校に来ることはなく、中学校も高校も同じだったはずなのだけど、一度も同じクラスになった事がなかったから、アイツがその後どんな学校生活を送ったのか、なんて気にかけた事もなかったのだ。高校に同学年で入学したんだから、中学校はちゃんと通ったのだろうか?でもそんな事もどうでも良かった。この高校にアイツが入学していた事を知ったのも、2年で同じクラスになって初めて知ったくらいなのだ。

 すると案の定、このクラスに変わって間もないと言うのに、アイツはすでにからかいとちょっとしたイジメの対象になっている。小学校の時はどもりだから、という明白な理由があったけど、クラス開きの自己紹介では割と普通にしゃべっていたから、それは解消されたのだろうか?皆の前でしゃべるのは大の苦手で、たどたどしくどもりながらしか話せないアイツの小学校時代を思い浮かべながら、私はアイツの自己紹介を聞いたのだ。

「えーと、名前は押本正人です。部活は帰宅部です。趣味は、家でアニメのビデオを見たりゲームをする事です。あとアニメキャラクターのフィギュアを集めています……」

 あーあ、やっちゃった。一体どんな子なんだろうと、それなりにわくわくしながら見ていたクラスメイトの前で、いきなりアニメだのゲームだのフィギュアだのとオタクな趣味を語り始めたアイツに、クラスのあちこちから失笑がもれていた。普通そういう趣味は、特に女子には受けが悪いのだから、隠すもんだろう。コイツは本当に根っからのバカなのか、それとも……私がその時思ってしまった事は意外とアイツの心理を言い当てていたのかもしれなかった。コイツ、イジメられたいんじゃないの?

 人前でしゃべる時にどもってしまうのを克服したのともう1つ、アイツの体だけはずいぶん大きくなっていた。小学校の頃はチビで女性としては背の高い私の方がぜんぜん高かったのだけど、今ではアイツの方が高いかも知れない。もっとも私の方は小学校から背が伸びてないのだから、当然と言えば当然だ。だけどいかにも脳天気に自分のオタクぶりを隠しもせず語ってしまい、皆の蔑みの視線を平然と浴びながら臆することのないアイツは、小学校の時と同じくイジメられっ子のオーラを放っているようだった。
 
 そして学期が始まり、やはり勉強も運動もまるで出来ない上に、空気を全く読もうとせず人の神経を逆撫でにするアイツは周囲の人間をイラつかせ、当然のごとくクラスの中での風当たりは強くなった。この空気がもう少し悪化すれば、もう立派なイジメになるだろう。ある意味無垢で動物的な行動を取ってしまう小学生のクラスでは露骨なイジメが見られたのだが、高校生だからまだある程度ブレーキが利いているのだ。私はしかし、この嫌なクラスのムードに絶対乗ってはいけない、何があってもアイツには関わるまい、と決意していた。

 それは決して小学校時代先頭に立ってアイツをイジめ、不登校にまで追い詰めてしまった心の引け目からではない。アイツをイジめた記憶を忘れてしまいたかったのだ。あれは明らかにクラス全体の異常なムードに煽られて私自身が何か邪悪なものに取り憑かれていたかのごとき、おぞましい記憶だ。あの時、あんな事をアイツにしてしまった私は決して本当の私ではない。あの時の私がまだ自分の中に残っているとしたら……とても耐えられないと思った。

 私は2年になったこのクラスで、友人と先生に推されて学級委員にされてしまった。もちろんなりたかったわけじゃないけど、仕方ないかなと思って引き受けている。私はおそらく非の打ち所のない優等生、そう周囲の人間や先生には思われていると思う。その私が小学校の時に押本正人にしてしまった行為を告白しても、おそらく誰も信じないだろう。あのおぞましい記憶は、アイツと私だけの秘密なのだ。今、女子達に聞こえよがしの大声でさんざん悪口を言われながら何も考えていないかのように窓の外をぼうっと見ているアイツを見ていると、私はふと思う。もしかしたらアイツは、私の事なんか覚えてないんじゃないか?関わるまい、意識しまい、無視するんだ、と思えば思うほどむしろ過剰なくらいアイツを意識してしまっている私は、大きな勘違いをしているのではないか?同じクラスになってもう1月が過ぎようというのに、私はアイツと口を利いたこともない。怖かったのだ。アイツが私の事を覚えている事が。

 が、本当におぞましい記憶であるのは、もちろん私よりアイツの方に決まっている。それこそ人生を狂わせてもおかしくないくらいの仕打ちで、アイツの心もカラダもボロボロにしてしまったはずなのだ。仮に私の方が忘れても、アイツは絶対に、一生私の事を忘れるはずはない。だからこそ私は慎重に、極力アイツと関わる事のないように学校生活を過ごしているのだ。

「あ、か、佳純、お早う」
「毎朝、大変ねえ……」

 廊下で少し聞き耳を立てていた私が教室に入って行くと、アイツの陰口を叩いていた女子連中が少し慌てて取り繕ったような言葉を私に掛けた。朝早く登校して職員室までまっさらなチョークを取りに行き、教室に用意しておくのも学級委員の仕事なのだ。何のことはない、雑用係みたいなものだ。が、学級委員の威光と言うべきか、アイツの悪口のような低レベルの行為は皆私の前では控えようとしているようだ。私はもちろんアイツの噂話には絶対加わらないようにしているので、優等生で学級委員の皮をかぶった私が、それを面白く思っていないと見ているのだろう。確かに面白くは思っていないが、それは別にアイツをかばってやろうなんて気持ちからではない。出来る事なら私松田佳純の中から、私の視界から、おぞましい記憶を共有しているアイツの存在そのものを消し去ってしまいたいのだ。こうして今日も、アイツと共有する重たい空気に耐えながらの、緊張感に満ちたクラスの学校生活が過ぎていく。

 5月の連休明け、それは正に青天の霹靂と言うべき、ショッキングな出来事だった。私が部長をしている茶道部に、何を思ったか押本正人が入部して来たのだ。茶道部は私の他に数名数えるくらいしか部員はおらず、男子が入部して来たのは後にも先にもアイツが始めてなのではないだろうか。他の部員達はもちろん大いに戸惑い、アイツが入部を希望する真意を測りかねていたようだったが、最も驚いたのは私である。アイツが私の存在を意識して茶道部に入部して来たのは間違いない。が、アイツにとって私は、忘れようにも忘れられない、唾棄すべき非道なイジメ相手のはずだ。私がアイツと関わりたくない気持ちの数十倍も強く、私を避けようとするはずなのに、なぜ正反対の行動を取り私に接近を図って来るのか。私は当初の驚きから、次第に底知れぬ恐怖がわき上がって来るのを覚えていた。が、茶道部の外部講師で、週に2回来校して指導してくれる高齢の女先生は、男子の入部を満面に笑みを浮かべて喜び、私達もアイツの入部を拒否する事はとても出来なかった。

 週に2回の練習日、アイツは入部してから欠かさず出席し、実に熱心に作法を修めて先生を喜ばせていた。他の部員達は必ずしも皆勤でなかったが、私は部長としていつもアイツと同席して茶の道の指導を受けた。が、それでもアイツと私は一言も言葉を交わさないでいた。私の方は情けない事に、アイツが小学校の事を持ち出したらどうしようと肝を冷やす日々だったのだが、アイツの考えている事はサッパリわからなかった。

 そして秋も深まったある練習日。困った事に、その日の出席者はアイツと私の2人切りだった。先生が来られるまで、和室で待つ事数十分。

「今日は他に誰も来ませんね」

 ポツリと呟いたアイツの一言は、実に再会してから半年たってようやく始めて交わした言葉だったが、私はそれにも答えずにいた。そして先生が来られ、いつものように作法の指導を受ける。他に参加者がいないのが残念だが、茶道部にとって年に1回の晴れ舞台である文化祭が半月後に迫っており、私は雑念を捨てて練習に集中した。そう、隣に座りすっかり板についた作法で抹茶を点ててすすっているアイツの存在を消し去ろうという一心で。文化祭で茶道部は、茶会を開くことになっている。そこで私は楽しみにしている母に着付けてもらう予定の着物をまとい、晴れやかな気持ちで茶会に臨むのだ。その時にもアイツがいるのかと思うと少し心が曇ったが。

 練習が終わると、いつものように先生はアッサリと帰られた。私も出来るだけ早く和室を片付けて帰りたかったが、当然アイツも無言で片付けを手伝って来た。まさかそれを拒否する事も出来ない。そしてようやく片付けが終わろうかと言う頃、アイツが意を決したような表情で話し掛けて来た。

「ま、ま、松田さん……ぼ、ぼくの、こと、お、おぼえて、い、いますか……」

 何て事だ。治まっていたはずのアイツのどもりが、私と2人切りの空間で蘇り、同時に小学校の頃の記憶も蘇ってしまう。

ーーやめて!

 私はそう叫び逃げ出したかったけど、しどろもどろにどもりながら必死で話し掛けて来るアイツに魅入られたかのように動けなくなって、和室の隅で立ち尽くしていた。そしてさらに続けたアイツの言葉に私は脳天をハンマーで叩かれたような衝撃を受けたのである。

「あ、あの、ぼ、ぼく……ま、松田さんが、ずっと、ずっと、好きだった……ぼ、ぼ、ぼくと、つ、つきあって、くれませんか……」

ーー冗談でしょ! このバカ!
 
 私は、心の中で叫んだその言葉をやっぱり口から出すことが出来なかった。至近距離に迫って来たアイツの迫力に押され、そして猛烈な嫌悪をアイツに覚えていた。アイツの肌は男のくせに私よりも白い。ほとんど病的なまでに。そして汗で湿っているのか何だかヌメッとして、たまらないおぞましさを感じさせ、私は小学校時代には意識に上がる事のなかった、アイツがイジめられる理由を始めて理解した。女性としての本能がアイツを生理的に嫌悪してしまうのだ。

 私は至近距離に迫ってどもりどもり私に告白して来たアイツに、猛烈な嫌悪と恐怖を感じて言葉を失い、必死で突き飛ばした。

「だ、駄目、ですか……」
「あ、当たり前でしょ! バカじゃないの、アンタ!……」

 いつの間にかすっかり息が上がっていた私の口からやっと出たのは、アイツの告白を無惨に拒絶するものだった。当然だろう。この状況でオッケーする女性は百パーセントいないと断言出来る。が、アイツはなぜかニヤリと笑い、私の方へ突進して来た。

「!!!」

 バチバチッと強烈な苦痛の火花がアイツが隠し持っていて私の体に押し当てた、金属製の物質から脳裏を飛び交う。護身用のスタンガンだ!するとアイツは無慈悲にもそれを何度も体に押し当てて、私は完全に失神してしまったのである。

 どのくらいたっただろうか。ショックで気を失っただけだから、さほど長い時間ではなかったろう。

「目が覚めましたか、佳純さん」

 声が聞こえて目を開けると、アイツの生白くのっぺりと能面のような表情に乏しい顔が私をのぞき込んでいた。そう、この顔。生身の男を余り感じさせない中性的なこの顔が生理的な嫌悪を呼び起こすのだ。いや、アイツの体と言うだけで、私は全てを無理にでも「生理的嫌悪」の一言で片付けようとしているのかも知れないけれど、実際に近寄られただけで吐き気まで催して来てしまうのだ。その顔が至近距離でまじまじと私の顔をのぞき込んでいて、私はすぐに横を向いて目線を反らした。

「ね、ねえ、何のつもりよ!」

 顔を反らしあらぬ方向を向いたままアイツに話し掛ける。体を動かそうにもどうやら自由が奪われているらしく動かせない。私は和室の畳の上に仰向けにされ、そしてあろう事か両脚を大きく広げて足首が手錠のような器具で柱に繋がれていた。そして手は2つ背中に回して束ねて手錠を掛けられているようで、その上から私の体重が掛かって少し痛みを感じた。だんだん意識が回復するに従って、動こうと足掻いてみたけど、足首と手首に喰い込む金属製の手錠の冷たさと痛みに襲われるだけで、自由になるのは首から上だけだった。付き合ってくれ、と告白して来たアイツが、私に拒絶された事に逆ギレして、スタンガンで気絶させこんなひどい格好で体の自由を奪って来たのだ。次にアイツの考えている事が手に取るように容易に想像が付き、私は精一杯強い口調で言葉を吐いたつもりだったが、背筋を冷たいものが這い上がってその声は情けなく慄えていたと思う。

「佳純さんが付き合ってくれないのはわかっていました」
「だ、だったら、ど、どうしてこんな事するのよ!」

 アイツの声が妙に落ち着いているのにゾクッと怖じ気を覚えながら、私は精一杯そう返した。いつの間にかアイツのどもりはなくなり、私の方がしどろもどろになっていた。それにアイツが「佳純さん」となれなれしく下の名前を呼んでいる事に気付いたが、どうしようもない。お互いの力関係が拘束された事で逆転し、圧倒的に不利な立場に私は置かれているのだ。

「佳純さんとえっちさせて下さい」
「!!!」

 人の字に縛られている事から、嫌でもアイツが私の体を狙っている事はわかっていたが、妙に冷静な口調のアイツの言葉を聞くとやはりショックだった。おそるおそるアイツの方を見ると、もう無言になったアイツは、さっさと学生ズボンを脱ぎ始めたではないか!アイツの脇には乱暴に脱ぎ捨てた制服の上着が転がっていて、(襲われる!)という恐怖の予感で私は精一杯四肢に力を入れて逃げようと試みたが、手錠がギシギシと喰い込む苦痛に襲われるだけで全く無駄な抵抗だった。

「佳純さん」
「きゃーっ!」

 感情がこもってるんだか、どうだかわからない不思議な声色で私の名前を呟いたアイツが、とうとう下半身全裸になり、手に握り締めたおちんちんを目にした時、私は悲鳴を挙げていた。

ーー大きい……

 どんどんおぞましい記憶が蘇る。アイツのペニスは小学校6年生、始めて私達が目にした時も、大きいと思った。ちょうど今私が取らされているような姿勢で、私達イジメグループはある日の放課後教室の床にアイツを押さえ付け、ズボンを脱がせパンツを剥ぎ取って姿を現したアイツのペニスを、うわ、でっけー、だの、デカチン、デカチン、だのとやんやと囃し立てたものだ。リーダー格だった私は、もちろんそのサイズが平均より大きいのかどうか判断は出来なかったけれど、男の子達がたぶん自分の持ち物と比べてそう言ったんだと思う。その後もう脳裏に焼き付いてしまう程何度もいたぶってしまったアイツのおちんちんは、記憶に残るソレよりさらに成長しておそるべきサイズであるように思われた。幼い頃のアイツのペニスを勃起させて遊んだ時は、まさかそれが私の中に侵入して来る日が来ようとは夢にも思わなかった。

「えっちさせて下さい」
「やめてえっっ!!」

 女の子の本能による恐怖から、私は引き攣った本気の悲鳴を挙げていた。実の所私はまだ処女なのだ。アイツの興奮してドクンドクンと脈動しているような巨大な勃起ペニスを受け入れるなんて考えられなかった。しかしアイツはもちろんやめてくれるはずがない。私の側にしゃがみ込んだアイツはスカートをめくって来た。私は黒いハーフパンツをはいていて、脚を開いていては脱がせる事が出来ず、アイツは困った様子だった。私は駄目もとでアイツに言った。

「ね、ねえ、それ脱げないからさ。アシ、解いてよ」
「僕とえっちしてくれるって事ですか?」

 うっ……そう来たか。が、このままでは事態は一向に改善しない。私は仕方なく言った。

「う、うん、そうだよ。だからこんな手錠なんか外して。これじゃちゃんと出来ないから……」

 何だか奇妙な間だなと思いながら、私はそこまで言ってアイツの反応を待った。アイツは首を傾げて少し考え込んでいる。何というマヌケな男だろう。このノロマで気が利かない所も、アイツが人から嫌われる大きな原因だ。私は一縷の望みを持つ。こんな脳みその血のめぐりが悪いような男だ。今だってさっさと襲われるかと思いきや、こんなつまらない所でつまづいて困っている。もしかしたらうまく丸め込んで、処女喪失の危機を回避出来るのではないか?が、しかしそれはやはり淡い期待に過ぎなかった。

「それはやめとく」
「どうして!」
「だって、佳純さん、僕をだましてばかりだったもの」
「そんな……」

 私は絶句した。初めてアイツの口から昔のイジメを思い出させる言葉を聞いたのがショックだった。

「ハサミを探して来るから、待ってて下さい」
「待ってよ!」
「すぐ帰って来ます、たぶん……」

 アイツはそう言うと和室から出て行ってしまった。出て行く時に外からカギを掛ける音が聞こえたが、部屋の中はこうこうと明かりがついている。どうせなら真っ暗に明かりを消せばいいのに。これでは誰かが来たら不審に思うではないか。1人ぼっちにされた私は、何とも言えない不安で胸がドキドキしてしまうのをどうしようもなく、アイツが戻って来るまでの間に、アイツを「だました」私の数々の悪行を思い出してしまっていた。例えば6年生に上がって間もなくクラスのみんなでかくれんぼして遊んだ時。絶対見つけたげるから待っててよと、言い聞かせながらわざとアイツを無視してみんなとっくに帰ってしまった。次の日何事もなかったかのように普通に登校して来た押本正人に、コイツは何やっても文句言わないんだとレッテルを貼って、本格的なイジメが始まったのだ。

 そんな事を考えていたらアイツがハサミを持って戻って来た。でも紙を切るための小さなやつだから、ハーフパンツなんか切れないんじゃなかろうか、と思ってたら、案の定アイツは分厚い黒い布地がなかなか切れずに苦労していた。私はあまりのヘタレぶりに心底呆れながら、アイツに声を掛けた。

「ね、ねえ、押本君。そんなハサミじゃ切れないでしょ。やっぱアシの手錠解いてよ」

 すると真っ赤な顔で切れないハサミで苦闘していたアイツは、絶対逃げないでよ、と念を押しながら片脚の手錠を外してくれた。

「ねえ、こっちのも外してよ」
「パンツ脱ぐだけなら片っぽでいい」

 うーん、やっぱり駄目か。私はアイツにハーフパンツを脚から抜き取られながら唇を噛み、本当にパンツだけになってしまうと、次第に羞ずかしさが込み上げて来てしまった。

「や、ヤダ、見ないでよ!」
「えっちするんだから我慢して」
「えっ!?」

 アイツは良くわからない屁理屈を口にしたかと思うと、又私の片脚を掴んでさっきと同じように開かせ手錠を掛け直して来たのだ。ああ、どうしてもコイツは私とセックスしたいらしい。うまく丸め込めないかと一縷の望みを託していた私は、絶望的な気分に陥って来た。

「佳純さんのパンツ、かわいいね」
「イヤン!」

 私は自分の口から出た言葉の、妙に女の子っぽい媚びを含んだような語調に驚き、ドキッとしていた。近寄られるだけで生理的な嫌悪を催すようなアイツにパンツを見られるのがどうしてこんなに、と思ってしまうほど物凄い羞恥が込み上げて来たのだ。その日はいていたのは、花柄プリントの白いごく普通の木綿のパンツだったけど、アイツの口から「かわいいね」なんて言われると、なぜだか心臓がドキドキして顔がどんどん真っ赤に染まってしまうのがわかった。

「じゃあ、えっちしよう」
「待って!」

 アイツがパンツのサイドにハサミを当てがって来た時、私はたまらずそう言った。

「どうして? 待てないよ」
「だって……」

 無駄だろうなと思いながら、待って、と言うとアイツはハサミを止めてくれたので、凄まじい羞恥と屈辱を堪えながら、私は勇気を出してアイツに言った。いよいよアイツの「デカチン」が襲って来る、と思ったら、処女である私は恐怖で慄え上がり少しでもそのおぞましい行為を遅らせる事で必死だった。

「私、アソコの準備が出来てないよ」
「え?」

 ああ。本当に顔から火が噴き出てしまいそうだ。アイツはたぶん思いもしなかったであろう私の言葉に、キョトンとして戸惑っている。こうなれば毒喰わば皿までだ。

「あ、あのさ……セックスする時は、女の子のアソコが濡れてなきゃ駄目なんだよ。でないと、そんな大きなお、おちんちん入れたら痛くてたまらないでしょ……」

 それはアイツに犯される恐怖の瞬間を出来るだけ後延ばしにしたいと言うより、私の本心からの言葉だった。初体験なのだ。それが痛くて血まで出てしまう、すごく大変な事なんだと言うのは知っている。経験してしまった友達からも聞かされていた。そしてセックス自体の苦痛を和らげて快感を得るためには、アソコを濡らさなきゃいけないんだ、って事も。私は男の人とした事はないんだけど、中学の頃から1人えっちを覚えて、アソコを上手に弄るととても気持ち良くなり、「濡れる」んだ、と言う感覚もわかっている。バージンを傷付けるのが怖くて指1本アソコに入れた事はないのだけど、このままアイツの馬鹿でかいペニスを入れられるのは、絶対に阻止しなければならなかった。セックスを望みながら、そんな事も知らないのかバカみたいに困っているアイツに、私は言った。

「私のパンツ、ぜんぜん乾いてるじゃない。これが濡れなきゃ、女の子の準備が出来てないから、セックスは出来ないんだよ、押本君」

 うわ。私は一体何てえっちな事を言ってるんだろう。が、これは咄嗟に思い付いた苦肉の策で、パンツを切って脱がされる事を阻止し、さらにセックス自体を思いとどまらせる事を狙ったものだ。この頭の血のめぐりの悪い愚鈍なアイツになら、通用するのではなかろうか?するとアイツは、ハサミを置き顔を近付けてのぞき込みながら、パンツに手を触れて来た。うう……そのヌメッとしたは虫類のように冷たい手の感触をパンツ越しに大事な箇所に感じた私は、あっと言う間に全身に鳥肌が立つのを覚えていた。

「そっか。これが濡れないと駄目なのか……」

 アイツはパンツを手で撫でていたかと思うと、顔を限界まで近付けてスリスリと擦り付けて来た。そのおぞましさに、私はやめて!と喉から出掛かった言葉を必死で我慢しなければならなかった。我慢しなきゃ。アイツは狙い通り、このパンツを濡らさなきゃならないと思い込んでくれたのかも知れないのだ。そして私が濡らしてしまう事は、絶対に、ない。

「じゃあ、このパンツが濡れたら僕とえっちしてくれるんですね?」
「う、うん、もちろん」

 もう嘘も方便だ。少なくとも時間稼ぎは出来るだろう。その間に何としてもアイツをだまして思いとどまらせるのだ。小学校の時は、いつもだまして来たではないか。それがこの窮地にも通用するという保証は全くなかったけれど、私はその一縷の望みに掛けるよりなかった。

「どうしたら、いいんだろう? ねえ、どうしたら濡れてくれるのかな?」

 バカかコイツは!手足の自由を奪って強姦しようとしている女性に、そんな事を聞く男がどこにいる?もちろん答える義務などない私は黙っていたのだけれど。

「そっか。このままに放っとけば、佳純さんオシッコ洩らしてくれるよね」
「……駄目だよ、そんなの!」
 
 濡れると言っても、オシッコじゃないよ!もしかしたらコイツはわざと愚鈍なフリをして私をからかっているのだろうか?ちょうど、小学校の時と立場を逆にして……

「でも、僕もしょっちゅうオシッコ洩らしちゃったよね、佳純さんのおかげで」
 
 違う!あれは私だけじゃない。クラスのみんなで……が、今それを言い出しても無意味だ。私はやはり押本正人が小学校時代のイジメをしっかり覚えている事を改めて確信し、どんどん背筋を恐怖が這い上がって来るのを感じていた。小便を洩らすなんて序の口だ。あんな事や、あんな事や……嫌だ、絶対に思い出したくない!

「ね、ねえ、押本君、もう遅いでしょ。私がオシッコ洩らしちゃうなんての待ってるヒマないよ、早く帰らなきゃ!」
「大丈夫だよ。だって、佳純さん、今日は塾で遅くなる日でしょ」

 な、何でそんな事知ってるんだ?

「だから、後3時間は大丈夫だね。それより早くオシッコ洩らしてよ」

 うう、そんな事言われて意識してしまうと、さっきお抹茶を飲んじゃったし、下半身がパンツ一丁で冷えてて尿意が感じられていた。すぐにでも出せそうだし、3時間と言わず1時間も放っとかれたらマジでヤバそうだ。私は羞恥と屈辱を克服して次の策に出た。

「あ、あのさ……たぶん、おっぱい揉むとかしたら、いいんじゃないの?」

 何てまるで他人事みたいに提案すると、アイツはすぐに乗って来た。

「そっか。そうだよね、女の子とえっちする時は、まずおっぱいをモミモミすればいいんだ……」

 コイツ、本当にバカなのだろうか?それともわざと私をからかって、とぼけたフリを……いや、そんな頭の回るような奴じゃない。そして、アイツは人の字に仰向けに寝かされている私の体をまたいで馬乗りになると、とうとう上のシャツを脱がせてしまったのだった。私が着けていたのは下とお揃いの花柄のブラジャーだ。

「お、おっぱい、おっきいですね、佳純さん」

 アイツが興奮して鼻息を荒げ、治まっていたどもりと共にそんな事を言う。あんな事を言ってしまった事を私はすぐに後悔したが、もう手遅れだ。ブラくらい背中ですぐに外せるのに、すっかり頭に血が上って顔を真っ赤にしたアイツは、ハサミを手に取るとブラカップを繋いだ部分をチョキンと切ってむしり取って来た。プルンと2つの膨らみが露になり、私は耐えられなくなって目を閉じた。そしてすぐにアイツは手を伸ばして、高校生としてはたぶん人並み以上に豊かな私のバストを両手でムンズと掴んで来た。

「痛いっ!」

 バ、バカ!何て乱暴な扱いをするんだ、コイツは……私は思わずそう苦痛を口にし、もっと優しくして、と言いそうになってからハッと気付き慌てて口をつぐんだ。

ーーうう……痛い、痛い、痛いよお!

 私がわざわざ痛いと言って教えてやったにも関わらず、アイツはぎゅうぎゅうと力一杯乳房をこねるように揉んで来る。その痛さに私は心中で悲鳴を上げ、泣いてしまいそうだったけど、あえて黙ってじっと身を固めていた。そう、こんなやり方なら絶対に感じる事なんてあり得ない。デリケートな女性の体の扱い方なんか何もわかっていないらしいアイツに乳房を力いっぱい蹂躙される痛みに耐えながら、私は、これでいいんだ、と思った。痛みならじっと耐えて時が過ぎるのを待てばいいだけだ。そして私は慎重に、アイツを利する事のないように口を開いた。

「ね、ねえ、押本君。私今日は突然過ぎて、君を受け入れる気持ちの整理が付かないのよ。だから、いくらおっぱいを揉まれてもその気になりそうにないの」

 するとアイツはしばらく手を休めて私の言葉に耳を傾けている。しめた!さすがに愚鈍なコイツでも、私がいくら愛撫しても反応しない事がわかれば、もしかすると諦めてくれるかも知れない。私はその可能性に賭ける事にして、乳房を無理やり揉まれる苦痛を免除されている間に頭の中で策をめぐらせた。

「ねえ、押本君がおっぱいを揉み始めてどのくらいの時間がたった?」
「10分くらい、かな?」

 10分でもそのおぞましさと苦痛を味わうには十分な時間だ。

「も、もう10分揉んでも、私が感じなかったら、今日はもうやめようよ」
「又今度させてくれるのかい?」
「う、うん……」
「嘘だ!」

 ちょっと甘かったようだ。

「それに10分くらいじゃ駄目だ。だって、僕はバカでノロマだから、何でも人より倍以上掛かるんだよ。佳純さんだって、よく知ってるでしょ」
「じ、じゃあ……」
「もう30分モミモミさせて」
「そんな!」

 だが、もうアイツは無言で乳房揉みを再開して来た。

ーーうっ!

 しかも、ああ何て事だ!アイツの揉み方はかなり緩やかになっていた。ほとんど痛くない程度に。ひょっとして、アイツも私が痛がってだけである事に気付き、もっと力を加減しなければならないと学習してしまったのだろうか?もちろんそれでも下手くそな事には変わりがないし、こんな生理的嫌悪を覚えるやつの手に感じてしまうなんてあり得ない。しかし万が一に備えて、私は気持ちを引き締めて長い乳房愛撫に立ち向かわねばならなくなっていた。

「優しくしてあげたら、少しは感じてくれるかな?」
「た、たぶん、やっぱり駄目だよ今日は。ま、ま、又今度にしない、お、押本君?」

 もちろんちっとも感じてなんかいないんだけど、いつの間にか私の絞り出す声は慄えが止まらなくなっていた。これは快感を覚えてしまったからではない。おぞましさが極まってしまったのだ……

「まだまだ。後20分はモミモミしないと……」

 も、もう十分でしょ!感じもしない女の子のおっぱいをバカみたいに長々と揉み続けて何が面白いのよ!しかしアイツはそれ切り押し黙って一心不乱に乳房揉みを精を出し、私も無駄な口を挟むのはやめてこの恥辱的な行為をただじっと堪えるしかなかったのである。それにしても何と時間のたつのが遅いのだろう。ここまでの20分でも頭が変になりそうなくらい、ほとんど永遠に続く淫らな拷問みたいに感じられたのに、さらに倍の20分、この虫唾の走るかつてのイジメられっ子男子に乳房を揉み回されねばならないのか……

 アイツの乳房揉みは、確かに当初の荒々しく苦痛を与えるだけのものから妙にゆっくりと壊れ物でも扱うようなソフトなタッチに変わっていたけれど、間違いなく童貞で女性のカラダを愛撫するのも初めてだろうと思われるアイツの、ぎこちないやり方に私の体が反応を示すわけはなかった。第一好意のかけらすら持っていない、反対に近寄られるのも嫌な男の愛撫に感じてしまう事はあり得ない。女の子の体は心と密接に繋がっていて、心を閉ざした相手には体も拒絶反応しか表さないのだ。その証拠が、私の2つの膨らみの頂点で眠ったまましょぼくれて乳房に埋もれている乳首である。1人えっちをする時、私はまず軽くソッと乳首に触れる。するとすぐに心地良い感触でそのはしたないツボミが目覚め始め、そこを摘んだ指でクリクリと弄ると素晴らしい快感が迸って、私はえっちモードに入っちゃうのである。又時にはおっぱいの膨らみをゆっくりと揉む事から始める日もあるのだが、そんな時は優しい母性的な快感と共に頂点の乳首がグングン大きくなって来る。要するに私のおっぱいは十分感度が発達していてとても敏感なのだ。

 なのに、もう30分近くアイツに弄られても私の乳房が全然良くならず、先端の乳首もムクリともしていないと言うのは、私の体が押本正人を頑固に拒絶している、という何よりの証拠だろう。うん、私の心も体も健全だ。いい加減諦めてよ!いくらそんな一生権懸命おっぱいを揉んだ所で、私の体がお前に反応する事なんかあり得ない、時間の無駄よ。

 思い詰めたように無言でせっせと私の乳房を揉み続けるアイツを見ていると、手足の自由を奪われている自分の窮状をよそに、何だか哀れなイジメられっ子を見下しているような不思議な気持ちになって来た。押本君、君は何をやっても駄目でノロマで不細工で、頭が良くて運動神経が発達しその上美人の私とは、同じ空気を吸う事さえおこがましい程の存在なのよ。私とえっちしたいだなんて、ちゃんちゃらおかしいわ、身の程をわきまえなさい。ほら、いくら頑張ったって、私の体はちっとも良くならないじゃない、気色悪いだけだわ……

 無言の乳房揉みに耐えかねて、私の中からムクムクと沸き起こって来た押本正人に対するそんな感情にハッと気付いた私は、次の瞬間愕然とした。これはもう2度と思い出すまいと、記憶の中に封じ込めたはずの、あのおぞましい感情ではないか。駄目だ!この記憶と感情は闇に葬ってしまわねば……あの押本正人に対する集団イジメの頂点に立っていた私は、精神に異常を来たしていたんだ。あれは本当の私なんかでは断じてない!

 そんな揺れ動く私の気持ちなんか我関せずとばかりに、アイツは一途に私の乳房を揉んでいる。このまま放っといたら、明日の朝まででもこの無意味な行為を続けるのではないか、と言う不気味な執念を感じた私は、おそるおそる口を開いた。ああ、なんでコイツの事をおそれなければならないのだろう。おそれおののき、泣き喚いて許しを請うのは、コイツの方だったはずなのに。

「ね、ねえ、押本君。もう約束の時間過ぎたんじゃない?」

 そうだ。あれから絶対30分は過ぎているはずだ。そして私の知っている押本正人はバカの付く正直者で、自分の都合の良いように誤魔化したりは絶対に出来ない人間だ。案の上、アイツはわざわざ嵌めていた腕時計に目を落として言った。

「ホントだ……30分過ぎてしまった……」
「でしょ! やっぱり今日は無理なんだよ。だから……」

 がアイツの反応は、自分を殺し何でも素直に引いてしまう小学校の時とは違っていた。

「嫌だ! 嫌だ!」
「約束を破るの?」
「佳純さんだって、僕との約束を守った事なんか1度もないじゃないか!」

 うっ! それまでにない激しい口調で駄々っ子のようにギブアップを拒否したアイツは、又私の弱みに付け込んで来た。もしも私に人間らしい良心がかけらでもあるとしたならば、毎日毎日嘘を付き欺いて人間の誇りを残さず毟り取ってしまった押本正人が、たった一度や二度私に嘘をついた所で文句を言えるはずがなかった。

「佳純さん、お願いです」

 アイツが妙に丁寧な口調になって、私に頭を下げていた。

「僕は本当にバカでノロマな、人間のクズみたいな人間なんです。人の何倍も努力しないと何も出来ないんです。だから、僕に、もう30分おっぱいを揉ませて下さい! そして、僕の手に感じて、アソコを濡らして下さい……」

 急にていねいになったアイツの口調が不気味で、私は気が遠くなりそうだった。後30分この苦行に耐えるなんて……たとえ体は反応しないでも、神経がボロボロになってしまいそうだ。そしてでくのぼうみたいに突っ立って頭を下げているアイツを見上げて、私はあっと思った。

 泣いていた。ヒックヒックと、しゃくりあげるように。自分の不甲斐なさが情けなくて泣いているのだろうか?ああ、又おぞましい小学校の記憶が蘇ってしまう……が、1つ決定的な違いを発見した私は泣きたくなった。アイツが股間でモッコリと巨大に勃起させているペニスは些かの衰えも見せていないではないか。小学生の押本正人は、泣き出ししてしまうとペニスもダラッと勢いを失ったはずだ。あんなに大きくて見るからに固くギンギンに勃起したアイツのおちんちん。あれではアイツがどうあっても私とセックスをしたがるのも無理はないと思った。が、それは私にとっては処女喪失の死ぬ程の激痛を意味するのである。それだけは絶対に阻止しなければならない。たとえ又アイツに嘘を付き欺いてでも。

「30分だからね、押本君。今度こそ本当に約束だよ」
「うん……ぼ、僕もう30分、佳純さんのおっぱいを揉んでも駄目だったら、諦めます」

 私はホッと胸を撫で下ろす気分だった。やっぱりコイツはヘタレだ。後30分の乳揉みは気が遠くなる程の長さに思われたが、どんなにアイツが頑張っても私を感じさせる事が不可能である事はもう実証ずみだ。押本君、残念だったね。もう2度と君にチャンスは来ないわよ。これからは絶対にアンタと2人切りになるような場面は避けるから。茶道部だってもちろん退部してもらう。まさか、こんなひどい事して、ただですむとは思っちゃいないでしょうね。アンタがそれでも私に付きまとうようなら、警察に突き出してあげる。アンタの高校生活、いや人生は一巻の終わりだわね。小学校での事はもう昔の話、アンタに弁護の余地はあるわけないの……

 アイツがしばらく突っ立ったまま、ヒックヒックとすすり上げている間に、ついに勝利を確信した私はそこまで思いを巡らせると、アイツの最後の望みを掛けた一戦に臨むため気を引き締めていた。

 が、しかし。押本正人は、昔の本物のヘタレの押本正人ではなかった。すぐに泣いてしまっておちんちんをしぼませてしまう押本君。それじゃつまんないから、押本君のチンポで遊ぶ時、私達は彼を泣かせないよう細心の注意を払い、彼のおちんちんからビューッと出て来るおしっこじゃない液体を、何度も何度も出させては面白がったものだ。

 でも今のアイツは、泣きながらでも凶悪なペニスは一向に萎えず、私のアソコを狙っているのだ。ヘタレなわけがないではないか。アイツがまだメソメソしながら、私の体に手を掛ける直前に話した言葉に私はショックを受け目の前が真っ暗になった。

「30分おっぱいをモミモミしても駄目だったら、僕もう諦めて佳純さんが濡れてなくても、えっちします」

 ちょっと! それは約束が違う……と出掛かった無意味な言葉を飲み込み、アイツの途方もなく巨大に見えるペニスを一瞥した私は、さっきまでの楽観気分から一気に谷底に落とされて、凄まじい恐怖を覚えていた。あんな大きなモノを入れられるのは絶対に嫌だ!ロストバージンで血が出るのは仕方ないけど、それだけじゃすまないかも知れない。アソコが裂けて壊れてしまうんじゃないか?私はこの時急にお母さんが言った言葉を思い出していた。あなたを産んだ時すごい難産でね、お母さんのアソコをハサミで切ってあなたを出したのよ。物凄く痛くって、アソコを切られてもわからないくらいだったんだから……でも私のアソコは幸せな出産じゃない。大嫌いな男のモノで血だらけにされ、切り裂かれてしまうかも知れないのだ。これ以上はない程の恐怖で、私は額に脂汗をかき始めたのがわかった。

 恐怖のデカチンを猛り狂わせたアイツが、馬なりになって来た。どんなに力を入れて逃げようとしてもビクともしない手錠の拘束の前に追い詰められた私に、悪魔が、いや淫らな堕天使が囁く。そして再び私の乳房に手を伸ばして来たアイツに、私は血を吐くような悪寒に耐えながら言ったのである。

「あ、あのさ……もしかしたら、おっぱいの先っちょに触ってくれたら、その気になれるかも知れないよ……」

 ああ、何て罪深い堕天使の囁きだろう。アイツのデカチンによる処女喪失の激痛の恐怖にすくみ上がった私の下した結論はこうだった。こうなったら、アイツの愛撫に身を任せて気分を盛り上げ出来る限りアソコをラブジュースで潤わせ、少しでも苦痛を緩和させるのだ。今のままセックスに突入すれば恐らく地獄の苦しみが待っているに違いないのだから。

「何だ、早く言ってくれたら良かったのに」

 アイツはそう言うと早速両乳首を指でギュッと摘んで来た。

「痛っっ!!」

 もう! 何て下手くそなんだ! 私は少しは学習したのかと思っていたアイツに、ソフトタッチを忘れて強く乳首を摘み上げられる苦痛を告げていた。おそらく30分後に待っている激痛に比べたら毛ほどでもない痛みでも、意を決して気分を出そうとしている私にとっては神経を逆撫でにされるようなアイツの無遠慮さだった。

「もっと優しく、ソッと触ってよ!」
「ご、ごめんなさい……こ、こうかな……」
「!!」

 あ!……情けなくうろたえたアイツが仕切り直しで、思わぬソフトタッチで両乳首に指を触れて来た時、私は思わず出そうになった声を我慢していた。いや、我慢しなくていいんだ。今はうんとえっちな声を出して気分を盛り上げなければならないのだ。

「そ、そうだよ……上手じゃない、押本君……」
「え? そ、そうかい……うれしいな、佳純さんにホメてもらって……」
「ああっ!」

 アイツは私のお世辞を真に受けてただ嬉しそうに指で軽く乳首を摘んでただけなんだけど、意外にもズンと私の体を突き抜けて来た快感に、今度は素直に声が出ていた。

ーー図に乗るんじゃないわよ。アンタのためじゃなくて、私は自分のために気分を出してんのよ!

 私はたったそれだけの事で泣きべそだったのが笑顔に変わったアイツに呆れながら、でもその下手くそな指に気分を出さねばならない、という状況に参ってしまった。が、何のテクも持ち合わせていないアイツの指に摘まれているだけでズンズン心地良く体に染み渡って来るこの快感は、一体何なんだろう?あの無意味と思われた30分以上続いたアイツの下手くそな乳房揉みによって私の正常な神経がおかしくなり、とうとう体が狂ってしまったのかも知れなかった。

「お、押本君! 摘んでるだけじゃなくてクリクリ弄ってみて! ゆっくり、ゆっくりとだよ……ああっっ!! 気持ちいいよおっっ!!」
 
 自分を捨ててコイツの愛撫に身を任せて積極的に体を淫らに燃やす事を決意した私の乳首は、すぐにピーンと1本芯が通ったかのようにそそり立っていき、ソコをぎこちなくコロコロと転がすアイツの指から悔しいけど素晴らしい快感が迸って、私はもう演技ではなく本気でえっちな声を張り上げていた。ウルウルと潤んで桃色にかすみ、開けていられなくなった目を閉じた私は、自分でも信じられないようなえっちなよがり声を押本正人に聞かせながら、この指はけがらわしいアイツの指なんかじゃない、と思い込もうとした。そう、これは私自身の指みたいなもの。だって私が自分で気分を出すためにあえて下手くそなアイツの指に感じてやっているのだから。これは1人えっちなんだ……そう自分を納得させて私は、自分の手指でもっと気持ち良くなる事にした。

「ね、ねえ、乳首を指の股に挟んでクリクリしながら、おっぱいを揉んでみて。優しくするんだよ!」
「は、はい、わかりました……」
「はああ~っっ、そ、ソコおっっ!! そ、それ、いいよおっっ!! もっと、もっと、いっぱいモミモミしてえっっっ!!!」

 ああ、一体私どんだけえっちなんだろう……押本正人の手を借りた私の1人えっちは、すさまじい勢いで私の体の奥深い所から官能を燃え上がらせ始め、自分の口が勝手にはしたない言葉をわめき散らしていた。

「お、おい、お前えっっ!!」
「は、はいっ!」

 余りの快感の強さでわけがわからなくなって来た私が、カッと目を見開いてにらみ付け、昔のようにアイツを呼びつけていた。が、続いて私の口から出た言葉は、小学校の時にはなかった淫らなおねだりで、私の家来に与えるにはもったいなさ過ぎるものだった。

「私の乳首を、お前の唇でチューッて吸うんだ!」
「かしこまりました、佳純様……」

 ああ、小学校の時も、私の家来にしてやったアイツに「佳純様」と名前を呼ばせてやる栄誉を与えていただろうか。そうだ、思い出した。私のオシッコを一滴残さず飲み干せたら、そう呼ばせてやるよ。ははは、何だい、嬉しそうにゴクゴク飲みやがって、私のションベンがそんなに美味しかったかい?バカなやつ、ションベンくらいでそんな栄誉が与えられると思ったの? 仕方ないね、私の血を飲めたら「佳純様」と呼ばせてやるよ……

 小学生の押本正人は私のおしっこを本当に旨そうに飲んでしまったので気に入らなかった。そこでメンスの経血を飲ませ、喉を詰まらせて咳き込みえづきそうになりながら難題をクリアしたアイツをゲラゲラ笑ってやりながら、私は下の名前を呼ぶ事を許してやったのだ。

「佳純様あっ! お乳首を吸わせて頂きますっ!」
「うああ~っっっ!!! い、いくうううっっっ!!!」

 アイツが乳首を指股に挟んで乳房を柔らかく揉みほぐしながら、先端の乳首にけがらわしい唇を寄せ強く吸い上げると、灼熱の快感が体をズンッと貫き体を強烈に弓なりに反らせた私はとうとう気をやっていた。

ーーああ……こんな事があってもいいのだろうか、あり得ないではないか……

 絶頂の余韻で全身を甘美に慄わせながら、気を落ち着け正気を取り戻していった私は、おそるおそる目を開けたが、私をジッと見つめていた真剣な表情のアイツの視線と会うと、物凄い羞恥が込み上げてすぐに目を閉じてしまった。唇は外れていても、私の家来である押本正人のヌメッした気色悪い感触の手は両乳房に被さったままで、そこからゾクゾクと込み上げて来る淫らで心地良い戦慄に、私は白旗を挙げざるを得なかった。私はこの下賤な家来に、高貴な肉体を与えてやる事を決意したのである。

「も、もういいよ、お前。お前の勝ちだ、えっちさせてやるよ……」
「佳純様……」

 するとアイツは、私のパンツを触って濡れ具合を確認したようだった。もうパンツの中は溢れそうなくらいグッショリと潤わせてしまっているはずだ。アイツのデカチンで処女を破られる恐怖は消えていなかったが、乳房弄りだけで達してしまった余りに強烈なアクメで、私の女の部分はバージンにもかかわらず男性を欲して淫汁を吹きこぼしているのである。

 ところがアイツの取った行動は、「空気の読めない」押本正人らしい、私の予測を超えるものだった。

「佳純様、まだおパンツの濡れようが足りません。それに10分もたっていません。30分しっかり佳純様のおっぱいにご奉仕させて頂きます」
「も、もういいって言ってるだろう! や、やめるんだよっ! うああ~っっ!!」

 何てヤツだ。私がすっかり準備態勢を整えて体を開き、えっちさせてやろう、と言ったにも関わらず、押本正人は再び私の乳房に両手を被せ、唇を乳首に近付けて来たのである。そして乳首を吸い上げようかと言う前にアイツは言った。

「佳純様。ぼ、僕の手と唇で、もっともっと何度もイッテ下さい。僕も毎日、佳純様の手と唇で何度もイカせてもらいました。ご恩返しです……」
「い、嫌よっ!! あ、あ、ああ~っっ!! だ、駄目、又いっちゃいそおっっっ!!!」

 アイツの言葉には誇張があった。押本正人を毎日のように教室の床で、帰り道の公園で、あるいは親の帰りが遅い誰かの家の部屋で、寄ってたかって仰向けに押さえ付け、まだ精通があってさほどたってはいなかったであろう小学生のペニスを、最後の一滴まで搾りつくしてやったのは決して私だけではない。確かにその日の一番汁と、血が出そうになる最後のほとんど空砲を出させてやる事が多かったのはリーダー格の私だけど、男子はタップリヌルヌルの石けん液をまぶした手で乱暴にしごき上げ、女子の中で好奇心旺盛な子は石けんの香りでおぞましさを軽減したアイツのペニスを口でチュウチュウ吸っては、汚いカルピスを吐き出させたものだったのだ。

「あがあっっ!! いくうううっっっ!!!」

 愚鈍なアイツの虚仮の一念のような乳房揉みと乳首吸いにひとたまりもなく、私は2度目の絶頂を極めさせられていた。

「も、もう、やめなさいっ! じゅ、じゅうぶんでしょっっ!!」
「ぼ、僕はいつも、佳純様の、素晴らしい手と、口で5回はイカせて頂きました。それに、女の人は何度でも大丈夫だと、お伺いした事があります」
「そんなの嘘よっ! それに……毎日5回ですって……お前はバケモノよ!」
「バケモノにしたのは、佳純様ではありませんか」
「……」

「バケモノ」が静かな口調でそう言うと、私は言うべき言葉を失ってしまった。内側から滲み出る情欲でネットリ妖しく光り始めた私の乳房に3度目の絶頂を授けようと、アイツは手の柔らかい動きを再開しながら言った。

「ぼ、僕、あれからずっと毎日5回は出しています。中学でも、高校でも、ずっと、佳純様の事を思い浮かべながら……だから佳純様も、もっともっとイッテ下さいっ!」
「あ~っっっ!!!」

 こうして、アイツの30分間の乳房愛撫の前に私が極めてしまった絶頂は、偶然にもアイツの1日の射精と同じ回数を数えていたのである。そしていよいよアイツは体をずらして、手錠で割り裂かれた私の股間に顔を埋め、完全に淫汁が染み出して太股にまで滴っているパンツに頬ずりして来た。

「佳純様の素晴らしい匂いがいたします。舐めさせて下さい……」
「お、押本君っ!」

 5回もアイツにイカされた私は、もはや権高に振る舞う事が出来なくなり、「押本君」と呼んで懇願していた。

「汚いから、やめて……おしっこもしちゃったから……」

 5回のアクメの間に、どうにも体の抑制が利かなくなっていた私は大量の失禁もしてしまっていたのである。が、小学校の時私の小水を喜んで飲んでいた押本正人はもちろん平気だった。

「光栄です……」
「ああ~……」

 アイツは私の愛液と小便の混じったパンツの汚れを嬉しそうにペロペロと舐め尽くすと、とうとうその濡れ雑巾のようになった布切れのサイドにハサミを入れて剥ぎ取っていった。そしてアイツは私の花唇を目前にこう呟いた。

「とてもお奇麗です、佳純様……」

 何が奇麗なものか! 自分のその部分を意識してよく見た事はないが、たぶんとってもグロテスクだと思う。それがえっち汁とおしっこにまみれて無惨な姿を晒しているに違いないのだ。しかし私の小便を甘蜜のように味わうアイツにとっては、美しい花のように見えるのだろうか。しげしげと熱心にのぞき込んで来るアイツの視線を感じると、おぞましい興奮で体奥がカーッと熱くなり、羞ずかしい木の芽がムックリと起き出して包皮からハミ出し、ヒクつきながらグングン大きく膨らんで来るのをどうしようもなかった。

 そしてひとしきり鑑賞を終えたアイツが口唇をアソコに当てがい、ペロペロと舐めて来るともちろん素晴らしい心地良さで、私の体は又もや天国に向けて飛翔していった。アイツはテクニックなど持ち合わせているはずがなく、ただ自分の激情にまかせて舌を這わせ唇で吸って来るだけだったが、それで十分だった。時折チョコチョコとクリトリスに当たるのが飛び上がる程強烈な快感で、私はもう意味をなさないよがり声を盛大に張り上げながらさらに3回アクメに昇り詰めていた。

「佳純様。それではえっちさせて頂きます……」

 股間から顔を上げたアイツがとうとうそう言うと、大きな勃起ペニスを手に持った。

「ま、待って!」
「いえ、もう待てません」
「オクチで、させてちょうだい……」

 それは、ペニスの挿入を遅らせたいとか、精を抜き取って使えなくさせようとかいう邪心からの言葉ではなかった。どの道5回射精しても大丈夫なアイツのペニスに抗う術はない。ただ私は純粋にアイツのおちんちんを、小学校の時のように弄んでやりたいと思ったのだ。手が使えない今、それが出来るのは口しかない。アイツは少し驚いた様子だったが、間もなくペニスを握った手を私の股間を通過させて口に近付けて来た。

「わかりました、佳純様。とても、嬉しいです……」
「オクチに出してもいいのよ」
「……ありがとうございます」

 アイツは昔と変わらない仮性包茎の皮をめくって、私の口にゆっくりとデカチンを挿入して来た。こうしてアイツの大きなペニスを口一杯に頬張った私は、小学校時代よりずっと体積の増した肉塊に喉を突かれる苦しさにむせてしまったが、感慨深くネットリとしゃぶり上げていた。私は高校生になった今でも体は処女なのに、とうの昔に男性の味は知ってしまっていたのだ。押本正人というバカでノロマなイジメられっ子のペニスで。

 今私の口内を無遠慮に占拠しているアイツのペニスは2回りくらい太く成長していたが、カリ首の張り具合や少し左に湾曲した竿部の反り具合などはやはりあの押本正人のモノだった。その形状の微妙な特徴を毎日のように賞味した私の口が記憶していたのだ。そう、ココだ。この普段は皮を被っていて汚い垢が溜まってしまう頭と胴体の間の縫い目のミゾ、ココがアイツを射精に導くポイントなのである。私がその溜まった垢を掃除してやるように舌をレロレロと這わせてやると、アイツは情けない声を出した。

「か、佳純様、出ちゃいそうです……」

 バカな子だね。出してもいいって言ったじゃないの。遠慮しないで思い切り汚い汁を私の口の中に吐き出しなさい。私はアイツが早くも追い詰められたのを知ると、唇をキュウッとつぼめてからジュバッジュバッと激しく顔を上下させてラストスパートを仕掛けた。そしてあっと言う間に洩らしてしまったアイツの今日の一番汁を一滴残らずしゃぶり尽くすように舌で集めると、その苦くて汚穢に満ちた粘液をゴクリと喉を鳴らしながら飲み下したのである。

「ありがとうございました、佳純様……」

 一発目の思いを果たしたペニスを私の口から引き抜いたアイツが立ったまま最敬礼していた。その姿が妙に滑稽で私はふと気持ちが和むのを感じたが、次にアイツは私の唾液でテカテカと光るペニスを握り締めたままこんな情けない事を言ったのである。

「あ、あの……おしっこがしたくなってしまいました……」

 何て奴だ! 今ここで、大きく股を広げて交合を求め大量の愛液で濡らした麗しい花唇をほころばせて待ち望んでいる乙女を放っといて、トイレで用を足そうと言うのか!そんな男児にあるまじき無礼は絶対に許さない!では、どうする?……私は自分の口が何か邪悪なモノに取り憑かれて、勝手にとんでもない言葉を紡ぐのを聞いていた。

「そう。お前のトイレはココだよ。一滴でもこぼしたら承知しないからね……」
「佳純様っ! よ、よろしいのでしょうか?」
「何してるんだい! 早く!」

 そう言ってから大きく開けた私の口に、アイツは驚愕の表情を浮かべていた。でも私はこの時、身の毛もよだつおぞましい押本正人という存在に、体の中も外も徹底的にけがされたいと言う狂った衝動に突き動かされていた。

「それでは、失礼します」

 アイツが手に持ったペニスを構えると、私は顎が外れそうなくらい大きく口を広げ、つい先程出されたザーメンの残滓の少し残った口内めがけて、アイツはシャーッと小便を放出して来た。私はすぐに溜まってしまう生臭い黄色の液体をゴクゴクと何度も飲みながら、これ以上ない程の強烈な汚辱感に襲われたが、アイツの冷たい精液に続いて生暖かい小便を口に注ぎ込まれる屈辱はしかし、魂が慄える程の興奮と歓喜を伴っていた。いつしか私は痴呆のように緩んだ表情を晒し、全身を危険な薬物にでも冒されたようにジーンと甘美に痺れさせながら、魂がどこかに浮遊したようなトリップ感を味わっていた。これは正に、押本正人が私の小便を飲まされて味わった心情を追体験しているようなものだった。そう。おしっこを飲まされるのって、こんなに素敵な気分だったの。お前は毎日、私を始め沢山のクラスメイトにいろんな味のおしっこを飲ませてもらって、さぞかし幸せだった事だろうね……それは、これから押本正人の馬鹿でかいペニスで処女を突き破られる私が、眠っていたMの性癖を呼び覚ました瞬間であった。

「ありがとうございました、か、佳純様……」

 やたらと長い放尿を終えたアイツが、私の口内で用を足した感激で語尾を慄わせながら深々と頭を下げると、いよいよ小水で汚れたままのデカチンを手に私に覆い被さって来る。毎日最低5回の射精が可能なバケモノのようなアイツのペニスは、一度の放精と放尿くらいでは些かの衰えも見せる筈もなく、そのいきり立った巨大な肉塊が私の股間の花園をグサリと無慈悲に突き刺して来た瞬間、やはり猛烈な激痛が私の体を走り、口から断末魔の悲鳴が上がってしまうのは止めようがなかった。

「ギャーッッッ!!!」
「か、佳純様!」

 それでも恐らく人生で始めて男らしい本能に従って動く押本正人が、さらに深くペニスを押し進めると、私の中の何かがブチッとはっきり音を立てて切れ大量の鮮血が迸った。同時に私の頭の中でも真っ赤な火花が弾け飛び、それが私の無惨なロストバージンだったのである。

「佳純様、も、申し訳ございませんでした……」
「動くな、バカッ!!」

 私が激痛で猛烈な悲鳴を上げ、処女喪失の生き血をペニスに浴びせ掛けられたのに怖じ気づいた様子のアイツが、謝罪を口にしてペニスを引き上げようとしたが、私は鋭くそれを制していた。今動かれては更なる激痛を招くという恐怖もあったが、私の女の子の本能が疼き始め、母なる偉大な力がこの激痛を歓びへと転化させるのを待ったのだ。そしてM性に目覚めた私の体がその劇的な化学反応を起こすのに、さぼど時間は掛からなかった。そう、あの押本正人のけがらわしいペニスに体がなじんでしまったかのように、激痛が嘘のように引いて替わりに絶大な歓びがわき起こって来たのである。

「もういいよ。動いてごらんなさい」
「は、はい、かしこまりました」
「あ……ああ、ああ、気持ちいいっっ!!」
「ほ、本当でございますか!? 佳純様……」

 アイツが驚きを表明したが、それ以上に驚いたのは私の方だ。スーッと消滅した激痛の替わりに生じた灼熱の快感がどんどん体奥から吹き上げて私の体を淫らに焼き尽くし始めたのだ。アイツがおそるおそる腰を引き、又ゆっくりと腰を合わせてデカチンをストロークさせて来ると、私は何はばかる事もない大きな淫声を放って悶え狂い始めた。もし手が使えたならば、アイツの背中に回して骨を折らんばかりに強くしがみ付いてしまっていたに違いなかった。

「な、中に出してもよろしいでしょうか、佳純様……」
「……いいわよっ! タップリお出しなさい!」
「佳純様あっっ!!」

 その時私の頭は錯乱して正常な思考能力を失っていた。恐らくアイツもそうだったのだろう。それとも愚鈍なアイツには、そんな事も頭に回らなかったのだろうか。どの道アイツのペニスの暴発の勢いは凄まじく、仮に引き上げようとしても間に合わなかったかも知れない。ボウボウと燃えさかる淫欲の炎を消火するかのようにアイツの冷たいザーメンがぶちまけられると同時に、私も魂を握り潰されるような強烈極まりないアクメに到達していた。

 激情に任せて私の中に出してしまったアイツは、少しほとぼりが冷めるとさすがにその事の持つ重大な意味に怯え、私の中から逃げ出すようにペニスを引き上げて行った。しかし、私の真っ赤な返り血を浴びたその憎々しい下賤な劣情の塊は、まだ一向に衰えを見せてはいなかった。

 一方処女喪失の激痛と、それにすり替わった強烈な快感、そしてアイツの中出しと同時の凄まじい絶頂で、混濁の極みにあった私の頭も、アイツが離れていく頃には次第に思考能力を取り戻し始め、じょじょに私の家来でありながら僭越にも不埒な淫行を働き、あろう事か私の人生を狂わせてしまうかも知れない悪行に及んだ押本正人に対する、猛烈な憎悪が込み上げて来た。理不尽にも今だにアイツの施した手錠拘束で身動きの取れない全身に、暗い怒りがみなぎって来る。一体何て事をしてくれたんだ!学業優秀品行方正な学級委員で、誰もが認める美人でもあるこの私が、こんなけがらわしい下劣極まりない虫けらのような男に人生を狂わされようとしているなんて……私はコイツを絶対に許さない!どんなに泣きじゃくり許しを乞うても無駄だ。逃がしはしない。いかなる手段を講じてでも押本正人に報復し、2度と這い上がれない地獄の底に突き落としてやるのだ。そう、小学校の時と同じように。

 その時アイツが何かを悟ったように、静かに言った。

「佳純様、お願いがございます。僕のけがらわしい体に、手錠を掛けて頂けませんでしょうか……」

 そうか。やはりそうだったのだ。私はようやく消そうにも消えない押本正人との絆を確信し、真実を直視して逃げる事をやめた。押本正人が私の両手両足をきつく戒めていた手錠を外して、自由を取り戻した私に恭しく差し出すと、私は彼の体を引きちぎらんばかりに強く手錠で拘束して、私との立場を正反対のあるべき正しい形に変えた。

 程なく人の字縛りが完成し、手足にきつく喰い込む手錠の痛みに涙を浮かべご主人様たる私の前で怯え切った奴隷そのもののような表情を見せる押本正人に蔑みの視線を送りながら、私は正しい道を取り戻して行った。そう、これでいい。これこそ神が定めた私と押本正人の正しい運命だったのだ。

「口をお開けなさい」
「は、はい。佳純様……」

 さっそく口を開けた押本正人の、生気に乏しく気色悪いのっぺりした能面のような顔の上にまたがった私は、その口の中に血の混じった小便を流し込み始める。こうして私は押本正人とのもう一生離れる事はない主従の絆を取り戻し、神に祝福された正しい道を歩み始めたのだった。

~おしまい~
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